FXで安定的に継続的に勝ち続ける為には、
手法よりも資金管理の方が重要となります。

しかし、資金管理と聞くと、
「難しそう」
「つまらない」
というイメージがあるようで、なかなか本気で取り組む人はいないようです。

私もFX初心者の時はそのように思っていたので、
資金管理については後回しにしていました。

でも本当は最初に勉強すべき要素なんですけどね。

資金管理といっても、結構奥が深くて、
それだけで一冊の本が書けてしまうほどですが、
とりあえず最初のうちは、必要最低限の事だけは守っていきましょう。

その必要最低限の事とは、、、

損切りトレードでの損失額は、総資金の1%以内に抑える

です。

どんな手法でトレードするにしても、
これだけは絶対に守っていきましょう。
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例えば、100万円の資金が口座に入っているとしたら、
1回の損切りトレードで失う金額は1万円以内に抑えなければいけない、
という事です。

トレードする際には、常に損切幅を計算し、そこから逆算して
取引枚数(ロット数)を調整しなければいけません。

例えば、あるトレードでエントリーする際に、
損切位置まで20PIPSの値幅があったとしましょう。

とすると、
1万円÷20PIPS=500(円/PIPS)
となり、
1PIPS動くたびに500円の増減となるように取引枚数を決める必要があります。

現在のレートでは、1万通貨単位なら、1PIPSで約100円の値動きとなるので、
1PIPSで500円の増減となるには、5万通貨単位が適切な取引枚数となります。

分かりますか?

ちょっとだけややこしく感じるかもしれませんが、
ポイントとしては、

・総資金の1%の額を求めておく (X)円
・損切幅までのPIPS数を求めておく(Y)PIPS
・1万通貨単位=1PIPSで約100円の値動きを基に計算(X÷Y÷100)通貨単位

となります。

1万通貨単位での1PIPSの増減幅は、その時のレートによって多少違ってきますが、
あまり厳密に計算する必要はありません。

現在のUSDJPY=約100円付近に位置していれば、
1万通貨単位=1PIPSで約100円の値動き
として、簡易的に計算するだけで構いません。

資金管理としては、最低でもこれだけは守るようにしましょう。

そうすれば早々にFX市場から退場するなんて事は有り得ないはずです。

このルールを守っていれば、仮に10連敗したとしても
口座残高は、元の90%以上残っている事になります。

90%程度の減少なら、この後いくらでも挽回可能です。
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もしも総資金が元本の90%まで減ってしまったら

まぁ、10連敗するような手法を用いる事の方が逆に難しいですが、
別の見方をすると、リスクリワードレシオ=1の手法で5勝15敗の結果となり、
口座残高が90%に減ってしまう事は十分に考えられます。

問題は、実際に口座残高が90%まで減ってしまった後の対処方法です。

その際には以下のルールをお勧めします。


1.「損切りは総資金の1%以内」ルールでリアルトレードを繰り返す。

2.総資金が元金の90%まで減少した場合、
  一旦リアルトレードは中止し、デモトレードへ移行する。

3.リアルトレードで元金の90%まで減らす事になったトレード履歴を全て検証し、
  リスクリワードレシオ、勝率などから、改善点を見つけ出す。

4.改善した上でデモトレードを繰り返す。

5.デモトレードで総資金が+10%に増えたら、再びリアルトレードへ戻る。


この1~5を繰り返していけば、
やはり、FX市場から退場してしまう確率は大幅に減少するはずです。

このルールで特に重要なのは、3番のトレード履歴の検証です。

例えば、5勝15敗でリアルトレードが中止となった場合、
20回分のトレード履歴が残っているはずです。

トレード履歴はどこでエントリーし、どこで決済したか、
当然、画像付きで保存してありますよね。

それらをひとつひとつ見直していきます。

・自分で構築した手法どおりのエントリーと決済ができていたのか
・リアルトレードという心理的負担の中で
 微妙にエントリー位置、決済位置がズレていなかったか
・手法を歪曲して用いていなかったか
・余計な裁量判断を加えていなかったか

などなど、トレード履歴から学べる事はたくさんあります。

これらの検証によって、あなたのトレードが
手法に問題があるのか、それとも、マインドに問題があるのか、
FX市場から退場する前に気づく事ができます。

上記のような1~5のルールも含めて資金管理です。

私達が第一に考えるべきは、
資金の減少を最低限に抑えつつ、リアル、デモトレードで経験を積み、
勝つ為の手法とマインドを身に付ける事
です。

経験を積む前に資金がなくなっては意味がありません。

経験を積めるくらい、長くFX市場で生き残っていくために
上記のような資金管理を常に意識するようにしましょう。