マルチタイムフレーム(MTF)分析の観点から、
チャートパターン、及びボリンジャーバンドの形状を元に、
現時点で分かる範囲でのユーロドルのシナリオを考えてみましょう。

ユーロ圏の経済指標の弱さ、そして何か月も続くウクライナリスクによって、
ユーロは売られ続けていますが、そのダメ押しなのか、
先週はECBによって予想外の利下げが発表されて、
更にユーロが急落する展開となっています。

こんなに下げているのに、まだ売り方針なのか、
それとも、もうそろそろ買い方針で行くのか、
マルチタイムフレーム分析で確認してみます。

ユーロドル日足チャート
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7月中旬から下落トレンド入りして、途中-1σを多少上回る場面もありましたが、
基本的には-1σ以下で推移しており、オレンジライン以下では
売り目線で見ていくべき局面といえます。

しかし、直近の動きとしては、利下げの発表で大陰線が出現して、
-3σ付近までの行き過ぎの急落、現在も-2σ以下にレートが位置しています。

現状の判断としては、さすがに売られ過ぎと言えるでしょうね。

過去の日足チャートを見てみると、-2σに沿って下落が続くケースもありますが、
これまでの下降トレンドの期間を考えると、もうそろそろ一服しても良さそうです。

では、ここからは買い方針で見ていくのが良いのかというと、
個人的には-1σ以下でトレンドが継続している場合には、
売り方針で見ていきます。

たとえどんなに下げていてもです。

-2σ以下であろうと、-3σ以下であろうと、
下げている事実のみに注目して、売り方針で見ていくルールです。

チャート上に反転の証拠が何も無い段階で、

「もうそろそろ上昇するだろう」

という自分勝手な予想は持ち込まないようにしています。

一応、反転上昇の目安としては、-1σを終値で上回ってきたら、
売り目線から様子見目線に切り替えるようにするでしょう。

日足レベルで買い目線に切り替えるのは、まだまだ先で、
チャート上にはその気配も見せていない状態といえます。


ユーロドル4時間足チャート
eurusd4h140907
他の通貨ペアと比較すると、低ボラティリティですが、
レンジと下降トレンドを繰り返す比較的分かりやすいチャート形状をしています。

直近の動きとしては、利下げで急落しましたが、
その翌日には、一旦下落が止まっていて、
急落直後の安値を下回る事なく推移しています。

しかし、まだ-1σ以下なので、売り目線には変わりありません。

今後の展開としては、
反対側のボリンジャーバンドが内側を向き始めているので、
とりあえず、エクスパンション状態は終了して、
安値圏の持合や売られ過ぎの調整の上昇に移行する可能性もあります。

重要な節目は、やはり利下げ発表時のオレンジライン付近でしょうか。

仮に、上げてきた場合には、ここが強く意識されて、
上値抵抗線として機能する可能性が高いですね。

また、その上の緑ラインも注目で、
ここは2週間前につけたギャップダウンの上値抵抗線となったラインです。

この2週間前の窓は埋まってるんでしょうか?

窓埋めの具体的な定義はよく分からないですが、
前週の安値まで戻れば窓埋めと解釈されるのか、それとも
前週の大引け値まで戻れば窓埋めと解釈されるのか、
で違ってくるんですが、
この2週間前の窓は、大引け値まで戻っていませんので、
窓埋めになっていないと解釈されるかもしれません。

おそらく窓埋めトレードを実行して、大引け値まで戻らず、
大きな含み損を抱えているトレーダーも多いでしょうね。


ユーロドル1時間足チャート
eurusd1h140907
利下げ発表から約5時間で200PIPSほど下落しましたが、
その時の安値を割れることなくオレンジラインで引いたような
下値が切り上がる形状となっています。

上値試しはまだ一回だけですね。
赤色ラインで引いてありますが、ここが上値抵抗線となるのかにも注目です。

今後の方針としては、
安値圏の持合に移行するのか、それとも、赤色ラインオレンジライン
アセンディングトライアングルの形状に移行するのか分かりませんが、
とりあえずは、オレンジラインの下値支持線を割ってきたらショート狙い、
赤色ラインを超えるようなら買い目線に切り替えても良いかもしれません。

デイトレとしての総合判断

日足チャートが-1σ以下にありますので、
先に述べた通り、デイトレでも売り目線で臨んでいきます。

しかし、おそらく近いうちに調整という名の上昇トレンドがやってくるでしょう。

そして、その上昇トレンドが1時間足レベルにとどまるのか、
それとも、4時間足レベルまで波及するのか、は分かりませんが、
基本的にはその上昇トレンドは見送った方が無難で、
その後の再下降をショートで狙った方が良いでしょうね。

どうしてもロングも狙いたい場合は、
1時間足チャートで引いた赤色ラインを越えて、
安値切り上げ、高値切り上げのパターンが形成されてからにしましょう。

しかし、ロングは利大を目指すには不向きなチャート形状ですので、
適度に利確した方が良いかもしれません。

方針としては、下げるようなら素直にショートを狙っていきますし、
調整含みで上げるようなら、その後の戻り売りを狙っていきます。