FXはどこでエントリーしようがどこで手仕舞いしようが全く自由な世界です。

その自由を満喫する為なのか、FXを始めたばかりの初心者のほとんどは
自分のトレードルールを持たない状態のままでエントリーを繰り返します。

その場の雰囲気だけで、その場の値頃感だけで、

もうそろそろ上がるでしょう
ちょっと下げ過ぎでしょう

というような、何の根拠もない、何の優位性もない
個人的な感覚だけの完全裁量トレードを繰り返していきます。

しかし残念ながら、そんな完全裁量トレードで
長期間にわたって勝ち続けられるほどFXは甘くないです。

もしも、そんな完全裁量トレードで勝ち続ける事ができたら
その人は天才トレーダーです。

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FXで数多くの負けを経験し、資金の減少を目の当たりにすると、
今度はトレードルールを構築する事の大切さを理解します。

しかし、トレーダーによっては、これまでやってきた事の全く逆を行くように
裁量の余地が一切入る事のない固定のルールを構築して、
完全システムトレードを繰り返せば利益が出ると思い込むようになります。

そして、あらゆるインジケーター、あらゆるテクニカル指標を様々に組み合わせ、
期待値>1のルール探しに奔走します。

しかし残念ながら、そんな完全システムトレードで
長期間にわたって勝ち続けられるほどFXは甘くないです。

もしも、そんな完全システムトレードで勝ち続ける事ができたら
その人も天才トレーダーです。

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私達のようなFXに関する長けた才能を持っていない普通の凡人が
トレードで利益を上げるようになる為には、
完全裁量トレードや完全システムトレードのような両極端に走るんではなくて、
自分の性格に適した割合の

半裁量トレード“、”半システムトレード

を行う事が、方向性としては合っているでしょう。

例えば、自分で構築したトレードルールのうち、
絶対に守らなければならない条件を70%程度決めておきます。

そして、残り30%のトレードルールに関しては、
その時のチャートパターンやサポートラインやレジスタンスライン、
更に、マルチタイムフレーム分析や通貨の力関係といった、
数字に表す事が難しい要素を加味した上で、
流動的に採用したり、もしくは採用しなかったりしていく方法が
その後の検証作業もしやすく、利益も出やすいのではないでしょうか。

もちろん自分に適した割合というのは各人違ってきますよ。

あるトレーダーは、絶対守らなければならない条件を50%程度に抑えておき、
流動的な裁量判断部分を多く残しておいた方が
融通が利いてトレードしやすく、利益が出やすいと感じるでしょう。

別のトレーダーは、絶対守らなければならない条件を90%程度まで決めておき、
流動的な裁量判断部分をできるだけ少なくしておいた方が
再現性の高いトレードを繰り返しやすく、利益が出やすいと感じるでしょう。

人の性格はそれぞれ異なっているので、どの割合が適切なのかは、
各トレーダーが自分でいろいろと試してみるしか方法はありません。

自分に適した割合を見つける事も検証作業のひとつですね。