余計なプライド、無意味な完璧主義がトレードに与える弊害

私は学生の頃、ゲームを趣味にしていて
特にドラゴンクエストやファイナルファンタジーなどのRPGが大好きでした。

夏休みや冬休みのようなまとまった休みが取れた時には、
数日間部屋に閉じこもって
ゲームしては寝、ゲームしては寝
を繰り返していました。

RPGの遊び方は人それぞれだと思いますが、
私の場合は早解き、つまりクリア時間をどれだけ短くするかには興味がなくて、
じっくりとそのゲーム内の世界観に浸りながら、
できるだけ全てのイベントを経験して
できるだけ全てのアイテムを手に入れたいというプレイスタイルでした。

そしてここでも自分の性格である完璧主義が出てしまいます。

まず1回目のプレイは、説明書を読んだだけで
全て自分の力だけで物語を進めていきます。

そして、
村人には必ず全員に話しかけます。
宝箱は取れるものは全て取ります。
街中は行けるところは全て行きます。
洞窟内も行けるところは全て行きます。

怪しいと思ったら街中、洞窟内関わらず、一歩ずつ「しらべる」をやります。
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そうやって自分なりの100%、完璧を目指して進めていきます。

そして、1回目がクリアできたら今度は攻略本を片手に2回目開始です。

取り忘れた宝箱がこんなところにあったんだ。
こうすれば隠れイベントが発生するんだ。
こんな仕掛けがあったのね。

こうやって自分の力、知識、知恵だけでは分からなかった全てを確認しつつ、
本当の意味での完璧を目指しつつ2回目をクリアしていきます。

これが私のRPGの遊び方です。

1回のプレイで約100時間はかけていたので、
2回のプレイで約200時間も1つのゲームに費やしていたことになります。

学生時代だからできた非生産的な時間の無駄遣いですね。
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私がゲームにハマっていた時期は、
まだネットにつながっていないオフライン環境の時でしたが、
そのような閉ざされた世界の全てを知りたがっていたんですね。

同じ人間が作ったゲームなんだから、
自分がその中の仕掛け、謎を解けないわけがない
という変なプライドみたいなものがあって、
取れない宝箱があったり、行けない隠し部屋があったりすると、
先のように一歩ずつ「しらべる」のコマンドを実行したりして、
いつしかゲームを楽しむという感覚よりも、逆にストレスを感じる事もありました。

もしかしたら、自分の完璧主義という欲求を満たすための道具として
ゲームを利用していただけだったのかもしれません。

そして、RPGというゲームの全てを知りたい、全てを把握したい、全てを理解したい
という自分なりの変なこだわり、余計なプライド、無意味な完璧主義という性格が
このようなプレイスタイルにさせていたとも言えます。

まぁ、ゲームという世界の中でなら誰に迷惑をかけるわけでもないですし、
完璧主義という欲求を満たすためにどんな行動をとっても自由です。

宝箱を取りたいために、自分よりも明らかに強い敵に挑んでも構わないでしょうし、
難攻不落なダンジョンに挑んでも構わないでしょう。

たとえそれで主人公のHPが0になっても、
ザオリクやレイズですぐに復活できますから。
それに、たとえ全員死んでもセーブポイントからやり直せますから。

しかし、FXという現実世界では、主人公の資金が0になっても
ザオリクやレイズですぐに復活というわけにはいきませんし、
セーブポイントからやり直しもできません。

トレードは完璧に分析する事はできないという当たり前の発想

私の完璧主義という性格はトレードでも発揮されました。

移動平均線はもとよりボリンジャーバンドや一目均衡表
エンベロープやパラボリックに至るまでローソク足が隠れてしまうほど
数多くのテクニカル指標をチャート上に表示させて、
今の相場を”完璧に“分析して答えを見つけ出そうとしていました。

また、RSIやMACD、そしてストキャスティクスや
誰も知らないようなマイナーなインジケーターに至るまで
サブウィンドウを4つも5つも追加して
エントリーのタイミングを”完璧に“測ってやろうと思っていました。

そして、損切りトレードとなってしまった場合、
どうしてエントリー後に逆行してしまったのか、
その原因を全て分析したい、全て把握したい、と思っていました。

相場という世界の全てを知りたり、全てを把握したい、全てを理解したい
という自分なりの変なこだわり、余計なプライド、無意味な完璧主義という性格が
このようなトレードスタイルをさせていたとも言えます。

しかし、トレードについて勉強していくうちに、
そのような完璧主義の行動、考え方は
トレードで成果を上げるためには逆効果であると分かってきました。

相場はゲームという閉ざされた世界とは違います。

ディスクに刻み込まれた0と1の記号によって作成された、
その中だけで完結する物語ではありません。
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膨大な人間があらゆる相場観、手法を持って参加している開かれた世界です。

自分一人で把握できる事、理解できる事なんてたかがしれているわけで、
相場を”完璧に“分析するなんて、できるわけがないんですね。

もちろん、損切りとなった原因も分かるはずがありません。

なぜ自分のポジションとは反対方向へ多くのトレーダーが傾いたのか、
その原因を調べるには反対方向へ動いた全てのトレーダーから
その理由を聞かなくてはいけません。

そんなの無理ですよね。

まぁ、指標発表の前後などなら、ある程度は推測できるかもしれませんが、
完璧に“分かるはずがありません。

にも関わらず、
テクニカル指標をこねくり回したり、ニュースを追っかけたりして、
損切りとなった原因を探し出して全ての負けトレードを排除しようとしていました。
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もしも相場を完璧に分析できたとしたら、
勝率は100%になりますので、絶対に負けない事になります。

しかし勝率100%のトレード手法なんて絶対にこの世に存在しません。

今振り返ってみると、当時の私も
勝率100%のトレード手法がこの世に存在しないことくらいは分かっていたはずです。

でも、私の性格が完璧主義であるがゆえに、
勝率100%のトレード手法がこの世に存在しないという事実を
自分の中でどのようにして納得させたら良いのか、
自分の中でどのようにして府に落としたら良いのか、
心の中でうまい具合に消化できなかったんですね。

なので、相場を完璧に分析できないと頭の中では理解していても、
心の中ではそれを消化していなかった為に、
知らず知らずのうちに、チャートにインジケーターを追加して、
知らず知らずのうちに、勝率100%を目指す分析をしていたと言えます。

当時は、頭と心がチグハグ、思考と行動がチグハグだった為に、
自分自身にフラストレーションを溜める事になり、
それがストレスとなって自分自身を苦しめる事にもなっていきました。

なんて表現すれば良いんでしょうか、簡単に言えば、
勝率100%を目指さない分析方法“が分からなかったんでしょうね。

経験不足といってしまえばそれまでかもしれませんが、
妥協点の見つけ方が分からなかったんでしょう。

おそらく当時の私のように
完璧に分析できない“と頭の中で分かっていながら、
完璧に分析してやる“と心の中で知らないうちに思ってしまい、
そして行動してしまっている完璧主義のトレーダーは多いと思います。

あなたの分析行動は大丈夫ですか?

ドラゴンクエストXIが発売される事が決定されましたね。

発売日はまだ決まっていないですが、オフラインということもあり
どんな内容になるのか気になっています。

プレイしたい気もあるんですがそんな時間は取れないでしょうね。

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