前回の記事で、
TYPE-L [こすぎオリジナルツール MultiCandle-Signal]の概要説明をしましたが、
大きな時間足のローソク足の表示条件について、
分かりづらかったかもしれませんので、
今回は、具体的なチャート例を提示しながら説明したいと思います。

まず、特徴として、

  • 大きな時間足のローソク足はどの時間足でも表示できる
  • 指定した+σ値以上、-σ以下が確定した段階から表示する
  • ±σ値はパラメーターで好きな値を設定できる

となっています。

つまり、自分の好きな時間足の±σ値を
トレンド判断の基準値として設定できるようになっています。

大きな時間足を変えると、、、

例えば、以下はある日のGBPUSDの5分足チャートですが、
30分足チャートのボリンジャーバンド21の±1σをトレンド判断にしています。

30分足チャートと5分足チャートは6倍の関係ですので、
大きな時間足のローソク足として表示している青枠赤枠
5分足チャートのローソク足6本分で構成されている事が分かります。
fxchart16020701

では次に、同じチャートで、
1時間足チャートのボリンジャーバンド21の±1σをトレンド判断にすると、
どのような表示に変わるでしょうか。

1時間足チャートと5分足チャートは12倍の関係ですので、
大きな時間足のローソク足として表示している青枠赤枠
5分足チャートのローソク足12本分で構成されている事が分かります。
fxchart16020702

では次に、同じチャートで、
4時間足チャートのボリンジャーバンド21の±1σをトレンド判断にすると、
どのような表示に変わるでしょうか。

4時間足チャートと5分足チャートは48倍の関係ですので、
大きな時間足のローソク足として表示している青枠赤枠
5分足チャートのローソク足48本分で構成されている事が分かります。
fxchart16020703

このように同じチャートでも、大きな時間足によって
青枠赤枠の表示域が変わっていきます。

そして、トレンドの判断に用いるボリンジャーバンドの期間ですが
パラメーターの初期値は21に設定していて、上記でも21を採用した例です。

つまり、30分足チャートの場合、21×6=126となり、
5分足チャート上では、ボリンジャーバンド126の±1σ(チャート上の白色ライン)が
トレンド判断の基準値となります。

そして、1時間足チャートの場合、21×12=252となり、
5分足チャート上では、ボリンジャーバンド252の±1σ(チャート上の白色ライン)が
トレンド判断の基準値となります。

そして、4時間足チャートの場合、21×48=1008となり、
5分足チャート上では、ボリンジャーバンド1008の±1σ(チャート上の白色ライン)が
トレンド判断の基準値となります。

上記の3つの例で、白色ラインの位置が変わっていたのは、
このようなボリンジャーバンドの計算を
インジケーター内で自動で行っているからです。
(ちなみに、赤色ラインは、±2σラインです)

トレンド判断のσ値を変えると

では次に、時間軸を同じにして、トレンド判断のσ値を変えてみましょう。

以下は、ある日のGBPUSDの5分足チャートですが、
トレンド判断の基準値のσ値を±0.5σ(白色ライン)に設定しています。
fxchart16020704

では次に、同じチャートで、
トレンド判断の基準値のσ値を±1.0σ(白色ライン)に変更すると、
どのような表示に変わるでしょうか。
fxchart16020705

では次に、同じチャートで、
トレンド判断の基準値のσ値を±1.2σ(白色ライン)に変更すると、
どのような表示に変わるでしょうか。
fxchart16020706

このように、トレンド判断の基準値を、-0.5、-1.0、-1.2に変更させると、
その値にあわせて白色ラインが徐々に下がり、
それにあわせて大きな時間足の青枠赤枠の数が少なくなっていきます。

押目、戻りのシグナル例

「MultiCandle-Signal」では指定した押目、戻りのタイミングになると、
チャート上に矢印
ポップアップでアラート
メールによる通知

で知らせるようになっていますが、具体例を提示しておきます。

以下は、ある日のGBPJPYの5分足チャートです。
fxchart16020707
サブウィンドウは、MT4を使い慣れた人ならすぐに分かると思いますが、
標準装備のMACDとRSIですね。

RSIはこのチャートだと、規定値=30を上回った時に
薄青色矢印が出現するようになっています。
(RSIの期間、規定値は変更可能)

MACDは、0以下でゴールデンクロスが実現した時に
薄青色矢印が出現するようになっています。

スティックキャンドルは、下ヒゲの長いローソク足が生成された時に
薄青色矢印が出現するようになっています。

もう一例提示しておきます。
fxchart16020708

このように指定した+σ以上にレートがあるときに
3つの押目の条件のどれかが満たされれば、
上向きの薄青色矢印が出現するようになっていて、
逆に、-σ以下にレートがあるときに
3つの戻りの条件のどれかが満たされれば、
下向きのピンク色矢印が出現するようになっています。

ちなみに、上記の2例では、3つのシグナルの例を提示する為に、
3つのシグナルが同じような場面で出ているチャートを掲載しましたが、
必ずしも、3つのシグナルが同じ場面で出るとは限りませんからね。

また、これらの押目、戻りの矢印は、
単にそのインジケーターだけのシグナルですので、
それ自体の優位性は自分で判断する必要があります。

矢印が出たからロングする、ショートするのではなく、
それ以外の要因、チャート形状やレジサポ等を考慮して、
従うかどうかを判断する事になります。

以上、新特典「MultiCandle-Signal」の具体例でした。

これだけ説明すれば、このインジケーターの機能は理解できたと思いますが、
もし、何かわからない事がありましたら、メールで質問してきてください。