例えば、会社から帰宅して18時頃からチャートを監視したとします。

そして、
18時台に、マイルールに従ってエントリーして無事利確
19時台にもマイルールに従ってエントリーして無事利確
更には、
20時台にもマイルールに従ってエントリーして無事利確できたとします。

つまり、既にこの日は3連勝して、平均以上の利幅が取れたので
心理的に満足のいく状態となっています。

では、そのような心理状態の時に、
更に、21時台にもマイルールにおけるエントリー条件が揃ったとします。

さて、、、

この時あなたはその4回目の条件に従って
素直にエントリーできるでしょうか?

想像してみて下さい。

あなたの心の中にいろんな邪心迷い保身などが浮かんできませんか?

今日は調子が良いから、ロットを上げてもう一勝負!!
今日はもう十分に取れたから、
 エントリー条件に一致しているけど止めておこう

確率的にはもうそろそろ負けそうなんだけど、エントリーしようかなぁ~

トレーダー毎に何を考えるかは違ってきますが、
人間である以上、連勝が続けば(逆に連敗が続いた時でも)
何かしらの心理的変化が起きてくるものです。
chart16101601

では、、、

上記の例え話の日に、たまたま上司から残業を命じられて、
帰宅した時間が21時過ぎだったとします。

そして、遅まきながらパソコンを開いてチャートの監視を始めると、
タイミング良く21時台にマイルールにおけるエントリー条件が揃っていました。

つまり、この日初めて迎えたエントリー条件一致場面です。

この場合ならどうでしょうか?
あなたはそのエントリー条件一致場面に素直に従えるのではないでしょうか?

その時のあなたには、エントリーを見送る理由なんてありませんから、
何も考えず、いつもどおりにエントリーできるはずです。
mouse16101502

いかがでしょうか。

上記は、連勝した回数、そして、それまでのトレードした回数によって
自分のトレードスタイルが変わってしまっている例です。

要するに、自分の都合で、自分の懐事情によって
エントリーサインを自分勝手に選別してしまっているんですね。

純粋なチャートと向き合ってのサインの取捨選択ではなく、
不純な自分の懐事情と向き合ってのサインの取捨選択となってしまっています。

マイルールを持っていたとしても、このように自分の不純な都合によって
エントリーを選別してしまっているトレーダーは非常に多いです。

もちろん、検証を繰り返し、
その日のそれまでのトレード回数、トレード結果によって
その後のエントリーの可否、ロット数の調整なども
マイルールの中に組み込んでいて、それによる行動なら何も問題はないですが、
通常、そこまでやっているトレーダーは少ないでしょう。

あなたが構築したそのルールは、検証の時点では、連勝や連敗に関係なく、
淡々とトレードを繰り返した結果、導き出された期待値のはずです。

それをリアルトレードへ移行した途端に
自分の懐事情でエントリーを取捨選択してしまっては
検証の意味が薄れてしまいますね。
verify16101503

自分の都合を相場に押し付けたりすると、
そういう時に限って上手くいかないものです。

ロットを上げたトレードに限って損切りとなったり、
見送ったエントリーに限ってその日一番のトレンドに発展したり。。。

これもアノマリーですね。

基本的には、マイルールに一致した場面では全てエントリーすべきです。

上記の例でも、21時台のエントリー条件一致場面で淡々とトレードを行い、
仮にそれで損切りとなったとしても、それがあなたのルールのはずです。

今日は十分に利益を上げられていたんだから、
 最後のエントリーは止めときゃよかった

なんて、ルール外の事で悔しがっても意味は無いです。

逆に、マイルールに一致しているにも関わらず、
そこでエントリーしなかった方が罪です。

勝ち逃げしたい
負けたまま終わりたいくない

そんな相場と関係ない個人的な懐事情は、
トレードの取捨選択の理由にはなりません。

自分の都合で考えるのではなく、あくまでも相場の都合で考えましょう。