FXにはいろんな形態のサービス、金融商品がありますが、
その中のひとつに”コピートレード“と呼ばれるものがあります。

ご存知の方も多いと思いますが、簡単に説明すると、
コピートレードとは、プロトレーダーが行ったエントリーや決済を
そのまま自分の口座に同期させてくれるサービスのことです。

プロトレーダーの口座と自分の口座が同期、
つまり、遠隔操作のような形で
プロトレーダーのトレーディングを
そのまま自分の口座でも自動で行ってくれるので、
利用者はトレードに関して何もする必要がありません。

プロトレーダーがUSDJPYを0.1ロットでロングすれば
利用者の口座でもUSDJPYを0.1ロットでロングしますし、その後、
プロトレーダーがEURUSDを0.2ロットでショートすれば
利用者の口座でもEURUSDを0.2ロットでショートします。

多少のライムラグはありますが、
同じことを繰り返すだけなので、
プロトレーダーのトレーディングを
何もせずに自分の口座に実現できるサービスです。

これだけ聞くと、
何と!夢のようなサービスではないか!
と思うかもしれませんが、
もちろん、そんなうまい話はありません。

私自身はコピートレードは眼中にないので、
利用したことはないですが、これまで見聞きした中では、
コピートレードで資産が増えたという話を聞いた事がありません。

それとは逆に、
コピートレードで失敗した話は数多く聞きます。

もしかしたら、世界のどこかには
真っ当なコピートレードのサービスを提供している会社が
存在しているかもしれませんが、それをあなたが引き当てるのは
宝くじで大金を引き当てるのと同じくらいの確率だと思って良いでしょう。

つまり、コピートレードのほとんどは上手くいかないので
手を出さない方が賢明だということです。
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コピートレードのメリットとデメリットと実態

コピートレードのメリットとして以下が挙げられます。

  • 一流のプロトレーダーに全て任す事ができる
  • 自動で資産が増えていく
  • 自分でトレードの勉強をする必要がない

、、、いかにも甘い誘惑ですね。

何も知らないFX初心者だと、つい信じてしまい、
フラフラと購入ボタンをクリックしてしまいそうですが、
ちょっと冷静になって考えて下さい。

まず、全てを任せる「一流のプロトレーダー」って誰ですか?

コピートレードを提供している販売会社が
自社だけで勝手に持ち上げている人物ではないですか?

その人をテレビで見た事がありますか?
その人のトレードを実際に見た事がありますか?

あなたはその人を本当に信頼できますか?
では、何を根拠に信頼したんですか?

販売ページに書かれている学歴や経歴を見て信頼したんですか?

こう言っては何ですが、
紙面上の学歴や経歴は何とでも書く事ができますし、
そもそも、コピートレードは学歴や経歴などとは一切関連しませんよ。

実際にその”一流のプロトレーダー“にお会いして、
実際に自分の目で見てその”一流のプロトレーダー“のトレードを見て、
その実力を数ヶ月単位で確認できたならば、
その”一流のプロトレーダー“を信頼しても良いかもしれませんが、
そんな事をさせてくれるはずはありません。

そして、コピートレードとは、
多数の参加者の膨大な資金を運用することを意味しますので、
その”一流のプロトレーダー“が、他人の膨大な資金を運用することへの
責任、重圧、ストレスへの耐性を持ちえているのか、
あなたは分かっていますか?

自分のお金を運用するだけでも重圧がかかるのに
多数の参加者の膨大な資金を動かしているという事実に
耐えうる性格の持ち主のトレーダーは極めて稀です。

そこまでしっかり調べたうえでの”一流のプロトレーダー“ですか?

自分の目で実力が本物かどうか確かめていない、
責任への重圧の耐性も分かっていない、
それっぽい肩書きを並べた人に
自分の資金を預けるリスクを受け入れられますか?

私なら絶対にそんなサービスには申し込みません。
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それに、「自分でトレードの勉強をする必要がない」って、、、
これはメリットではなくデメリットです。

本当に何も勉強しなくてもお金が勝手に自動で増えると思いますか?

仮に、、、仮にですが、
その”一流のプロトレーダー“のコピートレードが、
開始当初、たまたま上手くいっていたとしましょう。

しかし、、、

その人の実力が偽物だったらどうするんですか?
その人が突然病気になったらどうするんですか?
その人が何らかの理由でコピートレードをやめてしまったらどうするんですか?

その時、あなたには何の知識も残っていないんですよ。
何の知識もない状態でトレードを続ける事ができますか?

何もしなくてもプロに任せていれば良いんです
という甘い誘惑の言葉を真に受けてしまうと、
その後、最も被害を受けるのは自分自身です。

ちなみに、コピートレードでは、毎月の課金制になっているケースが多く、
利用者は毎月数千円から数万円単位のお金を支払い続けなければいけません。

なので、もうお分かりだと思いますが、
販売会社は利用者から毎月課金されるので、
最悪、コピートレードが上手くいかなくても構わないんですね。

つまり、コピートレードの利用者の資金が減っても
サービスを提供している会社にはそんな事は関係ないわけです。

会社は確実に儲かるが、利用者は儲かる確率が非常に低い。
これがコピートレードの実態です。

To Be Continued…