前回の記事、
コピートレード~これが一流プロトレーダーのトレードスタイルです
の続きです。

あれから更に月日は流れますが、
膨大な含み損を解消する魔法のノウハウはあったんでしょうか?

2017年2月~2017年10月まで(左クリックで拡大)
graph18052201
先の経過報告から2ヶ月が経ちましたが、
赤色グラフの口座残高が0%を越えてプラスに転換してきました!

「これで資産はプラ転した!」
、、、なんて事にはなりませんよ。

赤色グラフはあくまでも決済した分だけの
いわゆる”見せかけの資産“の推移です。

これがいくらプラ転しても、
保有中のポジションの状況も一緒に考慮しないと意味がないです。

で、その保有中のポジションですが、、、
更に含み損の金額、PIPSが拡大していて、
黄色グラフが安値更新してきています。

グラフの下のトレード履歴を見てみると、
48ポジションも持って合計で4.66ロットとなっており、
資金監視上、明らかなオーバーポジションです。

なんとかして含み損を解消したくて、
ロット数を増やして一発逆転を狙ったという
一流プロトレーダー“の意図が透けて見えるようです。

しかし、思惑とは裏腹に、
ロット数を増やしたポジションも含み損となり、
それも切れずに次第に雁字搦め(がんじがらめ)の状態になっています。

実際、-9392.40PIPS-47.01%って。。。

これは、今現在、全てのポジションを手仕舞いしたら、
資金が半分ほどに減ってしまう事を意味します。

ここまで来たら、もう回復の見込みはないと思って良いでしょう。


そして、更に更に、月日は流れていき、
その後の経過は以下のようになりました。

2017年2月~2018年1月まで(左クリックで拡大)
graph18052202
コピートレード提供開始から約1年経過しましたが、
赤色グラフ黄色グラフの乖離は拡大する一方です。

グラフ左にある[Gain]は+12.55%とプラスになっていますが、
これは赤色グラフの口座残高であり、
手仕舞いしたトレード分だけを反映させた数字なので意味はありません。

急激なドローダウン後も、
小幅利確で赤色グラフだけはコツコツと回復させていますが、
肝心の含み損は増える一方です。

この”一流プロトレーダー“は、
どうしても損切りしたくなかったんでしょうね。

更に、グラフの下のトレード履歴を見てみましょう。

赤丸で囲った部分を確認すると、

ポジション数=45
ロット数=7.34
Pips=-7477.80
Gain=-92.56%

。。。末期状態です。。。

ポジション数とロット数が増え過ぎであり、
資金管理的には収拾がつかない明らかなオーバーロットです。

それに、-92.56%って、、、
これは全てのポジションを手仕舞ったら
口座には資産はほとんど残っていないことになります。

残念ですが、
これが “一流プロトレーダー” の実力です。
fail18052203

そして、この続きですが、、、
なぜか、公開先のリンクが切れていて、
その後の経過については確認する事ができなくなりました。

まぁ、容易に想像できますが、
この口座は破綻したんでしょう。

そして、当たり前のごとく、
この某FX会社は、この悲惨なコピートレードの結果については
何も語っていません。

そして、当たり前のごとく、
このコピートレードを勧めたFX系ブログも
この悲惨なコピートレードの結果については何も語っていません。

仕方ないですね。

自社のコピートレードが悲惨な結果になったと
わざわざ自分から報告するはずはありませんから。

そして、

自分のブログで勧めたコピートレードが悲惨な結果になったと
わざわざ自分のブログで報告するはずもありませんから。

何もなかったかのようにスルーです。

このコピートレードに参加した人たちは、
結果的にはネット上の無責任な甘い誘惑に負けてしまい、
ただ自分の大切なお金と時間を消費しただけとなってしまいました。

1年間もの間、含み損が回復しないかと
ただただ祈るだけの日々を送り、
結果的には最悪の結末を迎えてしまいました。

全ては自己責任ですが、、、虚しいですね。

コピートレードに限らず、他人に依存したトレードは
依存先が無くなった途端、自分ではどうすることもできなくなります。

長い間、相場で安定的に勝ち続けていくには
他人に依存していてはダメで、
結局は、自分でトレード技術を磨いた方が一番リスクが少ないです。

甘い言葉に惑わされないよう、情弱にならないよう気を付けて下さい。