前回の記事では、FX初心者さんには、以下のタイプがあると書きました。

1.FXのルール、用語自体がよく分かっていない
2.テクニカル分析の仕方がよく分かっていない
3.トレードルール、手法の勉強の仕方がよく分かっていない

この中で、
2.テクニカル分析の仕方がよく分かっていない
に関して、補足しておきます。

前回の記事では、
テクニカル分析は、相場を計る1つの方法論でしかない
と書きました。

参考書に載っているようなテクニカル分析を
ただ闇雲に信じていては、
実際の相場では、騙されてばかりと失望感を感じてしまいます。

ですが、
テクニカル分析の仕方を理解する事と、
実際の相場で、理解したように動くかどうかは別物です。

それをイコールと考えてしまうと、
「テクニカル分析は難しい」
「テクニカル分析の仕方がよく分からない」
となってしまいます。

テクニカル分析とは、
ただそうした傾向になりやすい基本的な考え方
その程度に思っていた方がいいです。

例えば、
「ボリンジャーバンドの+2σに到達したら
そこからレートは反転下降する」
と参考書には、よく書かれています。

と同時に、
「ボリンジャーバンドの+2σに到達した後、
それを抜ければ上昇トレンドになる」
とも参考書には、よく書かれています。

FX初心者の方が見ると、同じ+2σ到達という同じ現象なのに、
一方では反転下降、一方では上昇トレンド、と
全く逆の事が書かれていると思ってしまい、
混乱するかもしれません。

しかし、これらは相場を計るための1つの方法論でしかありません。
どちらが正しいとか、どちらが間違っているとか、
そのような○か×か、で考える事自体がおかしいんですね。

ただ単に+2σ到達という事実だけで
判断することなんてできません。

その他の複合的な要素を加味して、
「今回は+2σから反転下降する傾向が高いだろう」
「今回は+2σからバンドウォークする傾向が高いだろう」
というように、50%をちょっと超える程度の確率に期待してるだけ、
と考えた方がよいです。

どのFX情報商材でも100%の勝率のテクニカル分析を
提供しているわけではありません。

必ず負けますし、必ず連敗もします。
それを、負けるたびに難しがっていても仕方ありません。

テクニカル分析は、ダマされることが前提であり、
トータルでプラスに導くものと考えましょう。