マエストロFXとFXビクトリーメソッドは共に佐野裕さんによる著書ですので、
その中で語られているトレードへの考え方、方向性は似ているものがあります。

 

しかし、もちろんその中身は別物で、
対象としているトレーダーレベルも違っています。

 

マエストロFXは、チャートの見方、分析の仕方が分からないFX初心者の為に、
基礎的な事から順番に解説されており、
トレードで勝つ為に必要とされるテクニカル分析を全て伝えるものです。

 

テクニカル分析を全て学習してもらい、
その講座の終盤になって、ようやくエントリーやエグジットのポイントなどが
説明されるような構成になっています。

 

それに対して、
FXビクトリーメソッドは、チャート分析の基礎が分かっている人の為に、
具体的なエントリーやエグジットのポイントを教えているものです。

 

最初に、具体的で詳細な、パターン分けしたエントリー条件などを紹介し、
あらゆる相場状況に対して、それらをどのように使っていくか、
ケーススタディーを数多く紹介しています。

 

ですので、これら2つの情報商材を、「手法」という点で注目してみると
マエストロFXは、「手法」がゴールの商材であり、
FXビクトリーメソッドは、「手法」がスタートの商材です。

 

そして、これらの中で語られているエントリーやクローズの条件は
別物となっています。

 

マエストロFXの場合は、
例えば、具体的なオシレータ系の数字、ラインのゴールデンクロス、
移動平均線の傾き具合など、見た目に明確に分かるものばかりではありません。

 

マルチタイムフレーム分析なども利用して、
△△の状態を確認しましょう。
●●の状態を確認しましょう。
その上で、期待値が高いと思われるならエントリーしましょう、
というものです。

 

それに対して、FXビクトリーメソッドの場合は、
パターン分けされた、具体的で詳細な条件が示されています。

 

サブウィンドウに表示するタイプのインジケータも3つほど使用しており、
パターン分けされた各相場によって、それらを使い分け、
現時点の相場状況をより精密に分析してからエントリーしましょう、
というものです。

 

どちらの情報商材がより役に立つのかは、判断する事は出来ません。
トレーダーの知識レベル、経験レベルによって違ってきます。

 

マエストロFXは、初心者向けであり、理解がしやすく、
教科書的な感じで、1から覚えていくものです。

 

FXビクトリーメソッドは、覚えた事を基にして、
問題集的な感じで、数多くのチャート事例を読み解いていくものです。