プライスアクションFXトレードマニュアルの詳細レビュー
プライスアクションFXトレードマニュアルで提供されるPDFファイルの全てを確認した上で
この商材のメリット、デメリットを全て暴露しています。
プライスアクションFXトレードマニュアルの特徴
- ダウ理論とトレンドラインを利用した具体的な環境認識
- 日足、4時間足、1時間足、15分足を利用したデイトレ手法
- 損小利大のポイントに絞った順張り裁量トレード
- 動画や購入者専用サイトは無し、PDFファイルのみの提供
- 無期限、無制限のメールサポート
一応メインチャート上には、移動平均線、ボリンジャーバンド、
サブウィンドウには、ストキャスティクスを設定しますが、
それらのインジケーターは補足的な利用にとどめています。
そんな事より、この商材の最も特質すべき特徴は、
ダウ理論とトレンドラインの関係性とその使い方です。
どちらも昔から存在している一般的なテクニカル分析の道具であり、
この商材でも特に斬新な解釈をしているわけではないですが、
今まで抽象的で難しいとされてきた環境認識のやり方を
具体的で明確な手順にまで落とし込んでおり、非常に分かりやすくまとめています。
プライスアクションFXトレードマニュアルの商品構成
最近では購入者の為の専用サポートサイトを用意して、
そこでYouTubeなどの動画をアップしておいて、
講義形式で解説する方法が一般的となってます。
しかし、この「プライスアクションFXトレードマニュアル」では珍しく
全98ページにわたるPDFファイル1つだけの提供となっています。
しかしその中身については、非常に濃いものとなっています。
ただ紙面を埋めるためだけの、
"FXとは" とか "FXの基礎用語" とか "MT4の使い方" といった
超初心者向けの解説は一切ありません。
最初から最後まで、手法に関するテクニカルな解説が続くので
理解しながら読むのが大変に感じるでしょう。
それほど、この1つのPDFファイルには有益な情報が詰め込まれています。
私は、動画よりもPDFファイルによる活字での勉強の方が好きなので、
このような提供の仕方はありがたいです。
なぜなら、動画だと自分のペースで学習できないからです。
YouTubeだと、1.5倍速もしくは2倍速で視聴できますが、
個人的には1.5倍速だと遅く感じ、2倍速だと早くと感じるので、
できればその中間の早さが良いんですが、
YouTubeではそういった細かい速度調整ができないんですよね。
さらには、
動画だと自分の視聴したい場所を探すのが大変という事もあります。
例えば、トレードロジックを確認したいと思っても、
どこにあるのか分からないので、
適当に動画をスキップして見つけなければいけないもの面倒です。
その点、PDFファイルなら目次もありますし、すぐに確認したい項目を見つけられますね。
おそらく動画などで受身的に視聴した方が楽だと感じる人が多いでしょうが、
私は自分の目で追って勉強するPDFファイルの方が、内容が身に付きやすいので好きです。
このあたりは個人的な好みの問題なので、何とも言えませんが、
PDFファイルだけでは分かりづらい、動画で説明してほしいという方は、今一度再検討しましょう。
プライスアクションFXトレードマニュアルのレビュー
「プライスアクションFXトレードマニュアル」の目次は以下のようになっています。
- はじめに
- トレードする通貨について
- トレードで使用する時間足について
- テクニカル分析について
- 基本準備
- トレード準備
- トレードルール
- 具体的なエントリーポイント(トレンドフォロー)
- 具体的なエントリーポイント(逆張り)
- 最後に
- サポートについて
これら各章について、
個人的な見解を交えつつ、レビューをしていきたいと思います。
1.はじめに
本編に入る前の簡単な導入部分です。
「プライスアクションFXトレードマニュアル」という商材のネーミングどおり
サポートラインとレジスタンスラインの重要性について話しています。
その上で、チャートパターンやローソク足の形状も同時に分析する事で
優位性のあるトレードルールを構築していきます。
2.トレードする通貨について
このマニュアルの中では、ポンド円のチャートのみで解説されていますので、
推奨通貨ペアはポンド円になるでしょう。
しかし、基本的には全ての通貨ペアで利用可としています。
更には、FXに限らずその他の金融商品全般でも利用可としていますが、
あまりマイナーな金融商品については、テクニカル自体が効きにくくなる傾向にあるので、
そうした分野での利用は避けた方が無難でしょうね。
3.トレードで使用する時間足について
使用する時間足は、日足、4時間足、1時間足、15分足となっていて、
これら4つの時間軸によるマルチタイムフレーム分析を行います。
そして、エントリータイミングを計るのは15分足なので、
"15分足を執行時間軸にしたデイトレスタイル"
といえるでしょう。
4.テクニカル分析について
まずは、「プライスアクションFXトレードマニュアル」で使用するインジケーターの説明、
及び、チャートの見方、いわゆるプライスアクションについての基礎的な考え方をひととおり説明しています。
「プライスアクションFXトレードマニュアル」で使用するインジケーターは
移動平均線、ボリンジャーバンド、ストキャスティクスですが、
これらは補足的に利用するだけですので、それほど詳しくは解説されていません。
それよりもこの章では、
ダウ理論、トレンドライン、サポートライン、レジスタンスラインについて
多くの紙面を割いて解説しています。
特に、
ダウ理論とトレンドラインとの関係性についての独自の解釈
は大変興味深いです。
個人的にはこれだけでもこの商材を購入した甲斐があったと思えるほどの分析方法で
自分のトレード手法にも取り入れてみたいと思わせるほどのノウハウとなっています。
ダウ理論とは、連続する高値と安値に注目して、
それらが共に切り上げていれば上昇トレンド、
それらが共に切り下げていれば下降トレンド、
それ以外ならトレンドレス、
と判断します。
また、トレンドラインとは
連続する安値が切り上げていれば、
それらを結ぶように右肩上がりの上昇トレンドラインを引きますし、
連続する高値が切り下げていれば、
それらを結ぶように右肩下がりの下降トレンドラインを引きます。
一見似てるように見えるダウ理論とトレンドラインですが、
それらを別物と捉えた上で、
ダウ理論の方を優先して目線の切り替えに用いる方法は
適切なトレンド判断には非常に有効な考え方だと言えます。
ちょっと分かりづらいと思いますので、概要だけでも説明すると、
ダウ理論を上昇ダウ、下降ダウという2種類の呼び方で定義して
トレンドラインも上昇トレンド、下降トレンドと2種類に分けて
これらの組合せから、現在の目線、
つまり、買い優勢なのか、売り優勢なのかを判断していきます。
つまり、ダウ理論とトレンドラインを組み合わせた環境認識テクニックでしょうか。
これらを用いると、
上昇ダウ、且つ、右肩上がりの上昇トレンド上にレートが存在している状態
上昇ダウ、且つ、右肩下がりの下降トレンド下にレートが存在している状態
下降ダウ、且つ、右肩下がりの下降トレンド下にレートが存在している状態
下降ダウ、且つ、右肩上がりの上昇トレンド上にレートが存在している状態
というように4つの相場状況に分類できます。
具体的なチャートで例を挙げると、
上昇ダウ、且つ、右肩上がりの上昇トレンド上にレートが存在している状態
これはロングだけを狙う場面
上昇ダウ、且つ、右肩下がりの下降トレンド下にレートが存在している状態
一時的な反落をショートできるかどうかという場面
下降ダウ、且つ、右肩下がりの下降トレンド下にレートが存在している状態
これはショートだけを狙う場面
下降ダウ、且つ、右肩上がりの上昇トレンド上にレートが存在している状態
一時的な反発をロングできるかどうかという場面
そして、もちろん
上昇ダウ、且つ、右肩上がりの上昇トレンド上にレートが存在している状態
下降ダウ、且つ、右肩下がりの下降トレンド下にレートが存在している状態
というように、
ダウとトレンドラインが同方向を向いている時がトレードしやすい状況と認識します。
詳細は書けませんが、
"上昇トレンドの●●を下抜けるまでは上昇ダウは継続する"
"下降トレンドの●●を上抜けるまでは下降ダウは継続する"
という考えは、
目線の判断、トレンド判断に迷っている方には参考になると思います。
5.基本準備
チャート画面へ各種インジケーターを設定していきます。
「プライスアクションFXトレードマニュアル」では、
ボリンジャーバンドMA20と±3σ
EMA10
EMA25
ストキャスティクス
を使用します。
一応、MT4を使用する事を前提に解説していますが、
「プライスアクションFXトレードマニュアル」では上記に記したように
マイナーな特殊なインジケーターは使用せず、
一般的なメジャーなインジケーターばかりを使用していますので、
MT4でなくても各FX会社専用のチャートソフトでも構わないです。
設定すると以下のようなチャート画面になります。
「プライスアクションFXトレードマニュアル」ではダウ理論やトレンドラインといった
チャートそのものの動き、それこそ"プライスアクション"を重要視しますので、
これらインジケーターに関する依存度は低いです。
環境認識を分かりやすく捉える為に、補足的に利用するといったイメージでしょうか。
6.トレード準備
「プライスアクションFXトレードマニュアル」では
日足、4時間足、1時間足、15分足の4つの時間軸を利用するのですが、
ここで言っている "トレードの準備" とは、
日足、4時間足、1時間足で行う環境認識の部分を指しています。
これまでの説明の通り、「プライスアクションFXトレードマニュアル」における環境認識とは
ダウ理論、トレンドライン、サポートライン、レジスタンスラインを利用して行うのですが、
15分足での具体的なエントリーポイントを探す前に
まずは、トレンドが明確な場面、いわゆる期待値が高い場面を
環境認識作業を行う事によって絞り込んでいきます。
そしてこの章では、その際の具体的な手順を
日足、4時間足、1時間足に分けて箇条書きで提示してあります。
私のブログでは事あるごとに環境認識の重要性を説いていますが、
「プライスアクションFXトレードマニュアル」においても
やはり、環境認識が最も重要となっています。
「プライスアクションFXトレードマニュアル」では、日足と4時間足と1時間足で
それぞれの役割、というか、確認事項は違っているんですが、
特に重点を置いているのは、4時間足と1時間足です。
基本的には、4時間足と1時間足のトレンドが同方向になっている時にトレードするのですが、
ここでは、その4時間足と1時間足のトレンドが同方向になる条件を
ダウ理論とトレンドラインとレジサポを駆使して細かく解説してあって、
これが非常に分かりやすくて勉強になりますね。
概要だけも簡単に説明すると、
例えば、4時間足では上昇ダウだったとします。
上昇ダウなので、高値切り上げ、安値切り上げの状態ですね。
しかし、4時間足で上昇ダウだったとしても、
レートが下げていて調整波の最中にいた場合、
1時間足レベルでは下降ダウ、且つ、下降トレンドになっている可能性があるわけです。
では、1時間足レベルの下降ダウ、下降トレンドは
どのような状態になったら上昇ダウ、上昇トレンドへの転換と認識できるのか。。。
それを先の4章で説明したような
ダウ理論とトレンドライン、レジサポの観点から分かりやすく定義づけしており、
これらの波動を分析する事で、
1時間足レベルでの上昇トレンドの転換初動を捉える事ができるようになっています。
一般的に、この分析方法は、
4時間足レベルでの押目を捉える
1時間足レベルでのトレンド転換を捉える
トレード技術といえるでしょう。
正直言って、この分析方法は "使えます" ね。
デイトレの場合だと、
1時間足のトレンドだけに従うトレーダーは多いですが、
この分析方法のように、
4時間足レベルで、ダウ理論の推進波に乗っていて
1時間足レベルでもダウ理論の推進波に乗っている状態ならば、
更に期待値の高いトレードができるはずです。
7.トレードルール
先の章までは、日足、4時間足、1時間足を中心にした環境認識でしたが、
この章では、執行時間軸である15分足を中心にしたエントリーポイントの解説がされています。
理想的なのは、日足、4時間足、1時間足のトレンドが揃っていて、
15分足でその方向に向けて、波形的なタイミングを取ってエントリーする事なのですが、
そんな分かりやすくて明確な状況は、それほど頻繁に現れてこないので、
ここではいろんなケースを想定した上でのエントリーポイントを分類して解説しています。
まずは、1時間足と15分足の関連性から見た
- 基本エントリー(N字波動確定後)
- 応用エントリー(N字波動確定前)
次に、4時間足と1時間足と15分足の関連から見た
- 4時間足と1時間足の方向性一致場面
- 4時間足のトレンド転換場面
- 4時間足の逆張り場面
そして、15分足単独で見た
- レジサポ転換でのエントリーポイント
- 深い押し戻りでのエントリーポイント
- レンジブレイクでのエントリーポイント
- レンジ内でのエントリーポイント
- トレンド転換でのエントリーポイント
- 例外エントリーポイント1(トレンドラインブレイク)
- 例外エントリーポイント2(トレンド方向への逆張り)
となっていて、これらを駆使して、
その時その時の相場状況に合わせたエントリーポイントを見つけていきます。
一応、1時間足がレンジとなった場合のエントリーポイントも解説してありますが、
そこまでエントリーに貪欲にならなくても良いでしょう。
最後には、トレンドからレンジへ移行した時の波形的な特徴の解説もあって、
これは抑えておきたいですね。
例えば、上昇トレンドからレンジに移行するケースはよくありますが、
その際、どのタイミングでレンジと認識すべきなのか分かっていますでしょうか?
既にレンジに移行しているのにも関わらず、
いつまでも上昇トレンドだと勘違いしてロングエントリーしてしまうと、
知らないうちに横ばいとなって、次第に値動きが小さくなり、
いつの間にか持合に捕まった状態になって逃げられなくなってしまう。。。
そういう経験をしているトレーダーは多いと思いますので、
ここでの波形的な流れは覚えておきたいですね。
8.具体的なエントリーポイント(トレンドフォロー)
典型的な上昇トレンドになっている1時間足チャートを提示して、
その中で「プライスアクションFXトレードマニュアル」におけるエントリーポイントは
どこになるのかを具体的に示しています。
基本的には1時間足で"N字波動"を形成している最中の推進波の中でエントリーしますが、
より詳細なエントリーポイントについては、
執行時間軸である15分足チャートに移行して解説されています。
ここでは1時間足レベルで上昇トレンドが継続した場合の
ローソク足120本分ほどのチャートが例題として挙げられていて、
その中でエントリーポイントは5ヶ所提示されています。
つまり、ローソク足120本分という事は約1週間分にあたり、
その中でエントリーチャンスが5回ほどあったという計算になります。
エントリーポイントとは、先に紹介した
1.レジサポ転換でのエントリーポイント
2.深い押し戻りでのエントリーポイント
3.レンジブレイクでのエントリーポイント
4.レンジ内でのエントリーポイント
5.トレンド転換でのエントリーポイント
1.例外エントリーポイント1(トレンドラインブレイク)
2.例外エントリーポイント2(トレンド方向への逆張り)
の事で、この中からその時のチャート形状に即したものを選択します。
また、どのエントリーポイントも、最低でもリスクリワードレシオ>1を指向しており、
損小利大を目指したものとなっていますね。
9.具体的なエントリーポイント(レンジ逆張り)
典型的なレンジ相場になっている1時間足チャートを提示して、
その中で「プライスアクションFXトレードマニュアル」におけるエントリーポイントは
どこになるのかを具体的に示しています。
基本的にはレンジ幅の上限付近でのショート、下限付近でのロングとなりますが、
より詳細なエントリーポイントについては、
執行時間軸である15分足チャートに移行して解説されています。
ここではレンジ幅130PIPSのポンド円を題材として取り上げていて、
やはり、リスクリワード>1のポイントに絞ってのエントリーとなりますが、
見た限りでは、トレンドフォローの時よりもエントリータイミングの条件が希薄でしょうか。
単に、
レンジ上限から下げてきたのでショート、
レンジ下限から上げてきたのでロング、
という風にも捉える事ができます。
また、あまりレンジ幅が狭い時には
リスクリワードレシオ>1とならないケースもあるので、
レンジ幅には注意が必要です。
トレード実例
マニュアル上では、次にトレード実例が7つほど提示されているのですが、
別途、章立てしているわけではないですね。
これは、単にマニュアルの不備でしょうか。
一応、マニュアル上の流れとしては、
ここからは日足、4時間足、1時間足、15分足の全てを使った
具体的なエントリー手順のトレード実例が紹介されています。
内容としては、
トレンドフォローでのトレード実例が5つ
トレンド転換でのトレード実例が1つ
レンジ相場でのトレード実例が1つ
の合計7つの例題が掲載されています。
目的としては、これまで学習した内容の総仕上げという感じでしょうか。
実チャートでの具体例を示す事で、
これまで勉強した断片的な知識をどのようにつなぎ合わせて活用していくのか、
その総合的なチャート分析スキルが問われる事になります。
手順の概要だけでも説明しておくと、
- 日足チャートでのその日の高値安値、更に、直近の高値安値、及び、サポートライン、レジスタンスラインの描画
- 4時間足チャートでのN字波動の描画
- 4時間足チャートでのトレンドラインの描画
- 4時間足チャートでのレジサポの描画
- 1時間足チャートでのN字波動の描画
- 1時間足チャートでのトレンドラインの描画
- 1時間足チャートでのレジサポの描画
- 15分足チャートでのN字波動の描画
- 15分足チャートでのトレンドラインの描画
- 15分足チャートでのレジサポの描画
- エントリーポイントに一致したらリスクリワードレシオを考慮してエントリー
(この段階で目線の確認、大まかなトレードシナリオの確認)
(この段階で長期と中期の方向性確認、具体的なエントリーポイントの確認)
(上記内で、描画できない時にはその処理は省く)
こんな感じの手順になります。
要するに、
日足⇒4時間足⇒1時間足⇒15分足と徐々に下位の時間軸に移行して
環境認識⇒トレードシナリオ⇒エントリーポイント
というように絞り込んでいくわけですね。
その際、トレードに不向きな状況と判断したら
分かりやす状況になるまで見送る事になりますし、もしくは、
別の通貨ペアで分かりやすいチャート形状になっているものを探しても良いでしょう。
チャートを使っての実例が7つだけですので、ちょっと少ないと感じるかもしれませんが、
PDFマニュアル内ではこの7つの実例解説だけに、全98ページ中、紙面の約半分を割いています。
10.最後に
資金管理と確率的な優位性の話でエピローグとしています。
11.サポートについて
メールサポートは無期限、無制限となっています。
そして、仮にこの商材が販売終了となっても、
販売終了日から1年間はサポートが継続される旨の事が書かれています。
プライスアクションFXトレードマニュアルの不満点、マイナスポイントは?
「プライスアクションFXトレードマニュアル」の総合評価は後述しますが、
その前に、不満点というか、気になる点、マイナスポイントを先に述べておきます。
誤字、脱字が多く、文章が途切れている箇所がある
文章の流れから判断できるので大きな問題ではないんですが、
誤字、脱字が多いのが気になりますね。
また、「てにをは」の使い方が間違っている箇所もあり、
集中して文章を読んでいても、途中で間違いに気づくと思考が止まってしまいます。
そして、一行が長文となっていると、
右端で文章が途切れている箇所も多々あります。
これも、印刷した時の事を考えて体裁を整えてほしかったですね。
メンタルや資金管理についてはほとんど触れていない
「プライスアクションFXトレードマニュアル」は
純粋にテクニカルの解説、手法の解説がほぼ100%の商材です。
よって、メンタルや資金管理についてはほとんど触れられておらず、
資金管理については、数行程度書かれているだけです。
これに関連しては、商材を提供する際の著者の考え方、方針によりますので、
特に無くても構わないんですが、
トレードに必要なMIND(メンタル)、METHOD(手法)、MONEY(資金管理)の全てを
学習する事はできませんので、そこは知っておいてください。
サポートライン、レジスタンスラインが引き過ぎ
チャート形状によっては、日足だけでサポートライン、レジスタンスライン合わせて
7〜8本ものラインを引く場合もあります。
同様に、4時間足、1時間足、15分足でも
その都度、サポートライン、レジスタンスラインを複数引きますので、
各チャートが水平線だらけになってしまうケースもあり得ます。
サポートラインやレジスタンスラインというのは、
レートの下げ止まりの目安、上げ止まりの目安として利用しますが、
こんなにたくさん引いてしまうと、上げ止まり候補だらけ、下げ止まり候補だらけで
逆に、判断に迷ってしまいかねません。
個人的にはこんなに引く必要はないと思っていて、目立った位置のみに引くだけで十分でしょう。
トレード実例が少ない
裁量トレード商材に必要なのは、豊富なトレード例です。
インジケーターで導き出された数字を利用したルールではない、
エントリー時にシグナルが出てタイミングを教えてくれるわけでもない。
そのようなFX商材の場合は、
数多くのケーススタディーを用意して、
このようなチャートの時には、どのように対応すべきか、
このようなチャートの時には、どのようにルールを適用していくのか、
できるだけ多くの実例を示す事で
そのトレードルールの雰囲気をつかみ取るようにしなければいけません。
しかし、この「プライスアクションFXトレードマニュアル」では
マニュアル内に7つのチャート実例しか掲載していません。
「7つもあれば十分」と思う方もいるかもしれませんが、
テクニカル分析好きの私としては、もっとたくさんのトレード例を示してほしかったですね。
プライスアクションFXトレードマニュアルの評価
評価:
5段階評価で4.5点を付けたいと思います。
「プライスアクションFXトレードマニュアル」の販売ページに書いてあるように
本当に機関投資家が採用している手法なのか、
そして、投資会社の門外不出のノウハウなのか、
は証明する事はできませんが、
ダウ理論やトレンドラインといったいわゆる"プライスアクション"の根幹をなす分析手法を
これほど分かりやすく体系的にまとめ上げた商材は非常に珍しいでしょう。
小手先に走らず、環境認識を前面に押し出している姿勢に好感が持てます。
もちろん”環境認識“といっても、様々な要素があり、
その要素の中でどれを重要視するのかも、
各トレーダー毎に違ってくるので一概には言えませんが、
私個人の見解としては、環境認識は以下の5つに分類しています。
- マルチタイムフレーム分析
- ダウ理論
- グランビルの法則
- 支持線抵抗線
- 通貨の力関係
これらの要素をエントリーする前に分析して、
確率の高い通貨ペアを選択し、
確率の高いエントリーポイントを見極めるようにしています。
そして、これらの5大要素を全て網羅してトレードに組み込んでいるFX商材は
今のところ存在していないといって良いでしょう。
しかし、プライスアクションFXトレードマニュアルでは、
これらの要素のうち、
- マルチタイムフレーム分析
- ダウ理論
- 支持線抵抗線
この3要素を取り入れた分析方法を採用していて、
しかも、私の考え方にも似ているので個人的には気に入っています。
通貨の力関係についてはマニュアル内では言及されていませんが、
グランビルの法則に関しては、
見方によっては組み込んでいるとも言えなくもないでしょう。
よって、現時点でトータルで考えた場合、
環境認識を一から学ぶには、
このプライスアクションFXトレードマニュアルが最適だと思います。
私もこのマニュアルの内容に沿った形で
過去チャートを使って環境認識の手順を真似てみたり、
エントリーポイントを検証してみたりしましたが、
確かに期待値>1を実現できそうで、十分な手応えを感じています。
手法のまとめ
では、手法の概要をまとめておきましょう。
ダウ理論とトレンドラインを利用した具体的な環境認識
サポートライン、レジスタンスラインで反転ポイントを予測
日足、4時間足、1時間足、15分足を利用したデイトレ手法
チャート形状に合わせた様々なエントリーポイントの提示
リスクリワードレシオ>1は必須
トレンドに沿った順張りがメインだが、レンジでの逆張りの説明もあり
ダウ理論とトレンドラインを利用した具体的な環境認識
プライスアクションの中核となるダウ理論とトレンドラインを
体系的に組み合わせた独自の分析手順は、
私に新たな気付きをたくさん提供してくれました。
ダウ理論を上昇ダウ、下降ダウという2種類の呼び方で定義して、
トレンドラインも上昇トレンド、下降トレンドと2種類に分けて、
これらの組合せから、現在の目線、つまり、買い優勢なのか、売り優勢なのかを判断していきます。
つまり、ダウ理論とトレンドラインを用いた環境認識方法です。
ダウ理論もトレンドラインも昔から存在するテクニカル分析の道具で
私も当然知っていますが、このように組み合わせると明確な根拠を持って環境認識できるんですね。
サポートライン、レジスタンスラインで反転ポイントを予測
通常、サポートラインやレジスタンスラインは、2点以上の高値や安値が
同じような価格帯でレートが止まった時にそれらを水平に結ぶように引きますが、
この「プライスアクションFXトレードマニュアル」では、
単一の高値だけ、単一の安値だけでもラインを引いていきますので、
チャートが水平線だらけになってしまう可能性があります。
そして、レジスタンス候補が複数、サポート候補が複数あると、
どこでレートが止まるのかを見極めるのが困難になります。
個人的には、もう少しラインの数を減らして、
本当に重要なサポレジだけを引くようにした方が良いかと思っています。
日足、4時間足、1時間足、15分足を利用したデイトレ手法
4つの時間軸を使ったマルチタイムフレーム分析、
そして、15分足チャートを執行時間軸にしたデイトレ手法です。
この商材の中では、これら以外の時間軸の組合せでの解説はありません。
日足、4時間足、1時間足、15分足の4つの時間軸固定の手法なので、
15分足を執行時間軸にできない生活スタイルの方は注意してください。
しかし、手法の考え方からすれば、
時間軸を大きくして利用する分には問題ないと思います。
例えば、
週足、日足、4時間足、1時間足(執行時間軸)
月足、週足、日足、4時間足(執行時間軸)
という組合せでも問題ないでしょう。
しかし、時間軸を小さくするような
4時間足、1時間足、15分足、5分足(執行時間軸)
という組合せでの利用は、
プライスアクションが効きにくくなる傾向にあるので注意した方が良いです。
まぁ、できなくもないですが、
慣れないうちはやらない方が無難でしょう。
チャート形状に合わせた様々なエントリーポイントの提示
15分足レベルでのエントリーポイントは、先に解説した通り、
チャート形状に合わせて7つほど提示してあります。
具体的なエントリータイミングとしては、レジサポのブレイクや押目戻りが中心となっています。
そして、ブレイクの場合は、ラインブレイク直後をエントリーするタイプではなく、
一旦、軽く押したり、軽く戻したりする、いわゆる "プルバック" を待ってから仕掛けるタイプですね。
プルバックを待つ事でサポレジ転換 or レジサポ転換を確認するので、
その分、トレードの確実性は増すと思いますが、
逆を言うと、プルバックが起きず、そのまま一方的にトレンドが続いてしまった時には
エントリーできない or エントリーが遅れるケースも出てきますね。
リスクリワードレシオ>1は必須
明確なエントリーポイントの場面になったとしても、
損切り位置と利確目標値の距離の関係、
つまり、リスクリワードレシオが1以上になっていないチャート形状の時にはエントリーしません。
これは必須事項となっています。
例えば、損切り位置は、
ロングの場合は、直近安値の少し下、
ショートの場合は、直近高値の少し上に設定するようにしており、
このあたりは、その時のチャート形状に即して決まるので、
毎回損切りまでの距離は違ってきますが、
概ね、20PIPS〜30PIPSほどの損切り幅になっているケースが多いです。
なので、それに対して同幅以上の利確目標値を設定できないチャート形状の時にはエントリーを見送ります。
つまり、損小利大のトレード方針となっているので、
勝率5割以上あれば、期待値>1が実現できます。
また、エントリーと同時に、ストップとリミットを設定するので、
エントリー後はチャートを見なくても良いです。
著者の小野氏もチャートを見てしまうと心が乱れるので
エントリー後はチャートを見ない事を推奨していますね。
トレンドに沿った順張りがメインだが、レンジでの逆張りの説明もあり
一般的には、価格というものは
一直線に上げ続けたり、下げ続けたりするケースはほとんどなく、
波形を描きながらトレンドを形成するものです。
ダウ理論的に言えば、推進波と調整波を繰り返しながら、
つまり、N字波動を描きながらトレンドを形成します。
その際の、推進波の場面で順張りで仕掛ける事がこの商材のメインテーマですが、
一部、レンジ相場での逆張りの解説もあります。
しかし、紙面的にはほんの僅かですので、
レンジトレーディングには期待しないでください。
裁量判断について
一応、チャート上には移動平均線、ボリンジャーバンド、ストキャスティクスを表示させてはいますが、
それらは補足的に利用するだけで、あくまでもメインはダウ理論、トレンドライン、レジサポです。
ダウ理論を認識するためのN字波形認識用の斜めのライン、
トレンドラインを明確にするための斜めのライン、
レジサポを明確にするための水平のライン、
これらを自分で引いて環境認識からチャートパターン、エントリーポイントまでを判断していきます。
そして、このようなラインは数字で答えが出るようなものではなく、
その時その時のチャート形状に従い、適切な分析能力が問われるので、
最初は難しいと感じるかもしれません。
しかし、この「プライスアクションFXトレードマニュアル」のダウ理論とトレンドラインの考え方は
他の商材と比較すると、分かりやすい部類に属し、明確な手順が示されているので、
毎日のようにラインを引いていけば、徐々に適切な判断が下せるようになるはずです。
なので、焦らず継続的に学習していきたいですね。
なお、「プライスアクションFXトレードマニュアル」のレビューは、このページだけではありません。
私のブログでは、ここでの詳細なレビューとは別に、
「プライスアクションFXトレードマニュアル」の既購入者、及びこれから購入を検討している人の為に、
その手法の特性、具体的な利用の仕方などを紹介した 検証記事 を継続的に書いています。
是非、こちらの追加記事も参考にして、この商材の実力を充分に検討してください。
もし、この「プライスアクションFXトレードマニュアル」について、
分からない事、疑問点などありましたら、
いつでも下記のメールアドレス、または、ブログの上部にある「お問い合わせ」から
ご連絡ください。
商材の詳しい中身については、ご返答できませんが、
あなたの現在のFXの状況、問題点なども添えてメールしていただければ、
この「プライスアクションFXトレードマニュアル」があなたに合っているのか
私なりにアドバイスさせていただきます。
メールアドレス
kosugi236★gmail.com
(★を@に変えてください)
特典について
特典に関しましては、ご購入者特典一覧ページをご確認ください。
数多くの特典をご用意しており、全て無料でご提供しますので、あなたのFX活動にお役立て下さい。
さらに、
「プライスアクションFXトレードマニュアル」の不満点を補完する独自特典も提供します。
それは、
『プライスアクションFXトレードマニュアル
こすぎ流エントリー分析手順 ケーススタディー集』
です。
これはどのような特典なのかというと、
「プライスアクションFXトレードマニュアル」の分析手順を基本にしながらも
重要度の低い分析については省略して、
より分かりやすく取り組めるように改良を加えたこすぎ流の分析手順を紹介するとともに、
そのトレード実例を数多く掲載したケーススタディー集です。
先に「プライスアクションFXトレードマニュアル」の不満点として、
- サポートライン、レジスタンスラインが引き過ぎ
- トレード実例が少ない
を挙げましたね。
また、FX初心者にとっては、
日足、4時間足、1時間足、15分足の4つの時間軸全てで
ダウ理論、トレンドラン、サポレジを駆使するトレード手順そのものが
難しく感じる事も懸念されます。
この特典では、これらの不満点、懸念材料を全て解消することができます。
構成としては、
- 私こすぎが分かりやすく改良した分析手順の紹介
- その分析手順を元にしたトレードを22例掲載
となっています。
具体的な特徴としては、
- 日足の分析手順は省略
- エントリー時点の4時間足、1時間足、15分足の環境認識の解説
- サポートライン、レジスタンスラインは必要最低限にする
- 直近のN字波動のみに注目
- USDJPY、EURJPY、EURUSDの3つの通貨ペアでのトレード例
となっていて、以下のような中身になっています。
全部で98ページにわたって詳しく解説しています。
「プライスアクションFXトレードマニュアル」自体には
7個のトレード例しか掲載されていませんが、
この特典では、より分かりやすく改良した分析手順の元でのトレード例が
22個も掲載されています。
裁量トレードに必要なのは、豊富なトレード例です。
シグナルやアラームなどでエントリータイミングを知らせくれない裁量トレードの場合、
たくさんのトレード例を実際に見て、学習する事で
その手法の雰囲気を感じ取れるようになります。
この特典には、「プライスアクションFXトレードマニュアル」でのトレード、
及び、私こすぎによる改良版でのトレードの雰囲気を感じ取るには
十分な量のトレード例を提供していますので、是非有効活用してください。
この「こすぎ流エントリー分析手順 ケーススタディー集」に関する個別記事もありますので、
もしよろしければ、こちらの記事もご覧ください。
また、これらの特典にプラスして、
私こすぎから、無制限のメールサポートもお付けします。
私はこの「プライスアクションFXトレードマニュアル」をレビューした際に、
PDFファイルの中身全てを確認しており、今でも勉強しています。
ですので、「プライスアクションFXトレードマニュアル」の実践に際して、
何か分からない事がありましたら、何でも私に聞いてください。
「このチャートは上昇ダウと認識して良いですか?」
「このレジサポの引き方はマニュアルどおりですか?」
「マニュアルのこの部分の解釈ってこれであっているの?」
「販売者さんでなく、実際の購入者の意見が聞きたい」
などなど、いろいろな質問、疑問が出てくるかもしれません。
そのような場合、どうぞ私に質問してください。
中立な立場でアドバイスさせて頂きます。
特典ダウンロード方法
インフォトップの決済画面に、下記画像の赤枠の中のように特典の表記があるかご確認ください。
上記のように【こすぎからの特典】の表記があれば、
ご購入後、インフォトップの購入者ページから、特典がダウンロードできます。
万が一、確認しても見当たらない場合は、クッキー(Cookie)が有効になっていないことが考えられます。
ブラウザのクッキー設定をやり直して、再度お試しください。
最後に。。。
私自身これまで、ダウ理論やトレンドラインを意識してトレードしていたつもりですが、
この商材を読み終えた今となっては、
私の過去のダウ理論やトレンドラインの知識が
どれほど "あやふや" なものだったのか思い知らされました。
環境認識の重要性に気づき、その精度を上げたいと思っている方には
その期待に応えられるだけの内容となっているはずです。
FX初心者のみならず、経験者にも多くの気付きをもたらす優良FX商材です。