今年に入って半年以上過ぎましたが、
相変わらずの低ボラティリティの相場が続いていますね。
主要な通貨ペアでは、一日で100PIPS以上動く事はほとんどなく、
平均すると50~60PIPS程度、
通貨ペアによっては20PIPS程度しか動かない日もあって
デイトレ、スイング問わず、利大を目指せない状況が続いています。
去年までの為替相場を知っているトレーダーからすると、
「今年の相場はどうなってるの?」
って疑問に思っている人も多いと思います。
私も現在の低ボラ相場の原因をネットで調べたりして、
為替の専門家と呼ばれる人の意見を拝見する事もあるんですが、
ファンダメンタル的な難しい理屈がいろいろとあるようで、
なかなか通常の相場に戻る気配はないですね。
でも別の意味では、
現在の動かない相場は、FX初心者にとってはやりやすい相場かもしれません。
なぜなら、
日足レベルの大きな時間軸ではレンジ的な動きをする場面が多いので、
仮に含み損を抱えていても忍耐強く待っていれば、
運良く戻ってくれることも多いですし、
ナンピンすれば素早く勝ち逃げできる事も多いからです。
低ボラティリティなので、相場の動きに翻弄される事も少なく、
ただ人間の本能に従い、我慢とナンピンを繰り返せば、
いつかはレートが戻ってきてくれて
小幅利益でビクビクしながら利確して終わらせる事もできるでしょう。
でも、、、これってあまり良い傾向ではないですね。
もしかしたら現在の低ボラ相場はFX初心者にとっての
“悪癖習慣化期間”
“負け組養成期間”
となっているのかもしれません。
このブログでは何度も言っていますが、
含み損を我慢して放置する行為、含み損をナンピンして早逃げしようとする行為は、
トレンドが発生時には大負けを喰らう事になります。
しかし、現在の日足レベルでの低ボラ相場では、
含み損を我慢して放置する行為、含み損をナンピンして早逃げしようとする行為が、
“例外的に”機能している可能性もあります。
そして、それを知らないFX初心者にとっては、
「含み損を放置しちゃいけないと書いてあるけど、
結果的には戻るからやってもいいじゃん」
「ナンピンすれば含み損から早く逃げれるからやってもいいじゃん」
と勘違いして、もしくは、
分かってはいるけど本能に負けてしまって我慢とナンピンを繰り返し、
それが習慣化してしまい、
潜在意識に深く浸透させてしまっている期間なのかもしれません。
今は相場が動かないので、大負けしたり強制的に退場させられる事も少ないですが、
その分、いつか来るであろう日足レベルのボラティリティのある相場の時には
現在習慣化した悪癖が仇となり、一斉に退場させられる危険性もあります。
ですので、今年からFXを始めた人は特に注意してくださいね。
もしかして、
「100PIPS動くなんて、なかなかのボラティリティだなぁ~」
って思う日もあるかもしれませんが、
去年までのFX市場では、1日で100PIPS以上動くなんて普通の出来事です。
また、FXに限らず株式投資でもそうですが、
通常なら、1年に1~2度は背筋の凍るような、理屈では説明できない
セーリングクライマックス的な大暴落も起きるものです。
今の低ボラティリティの相場を基準として考えてしまうと、
いつか来るであろう高ボラティリティの相場では壊滅的打撃を受ける事になります。
潜在意識まで落とし込まれた悪癖はなかなか改善する事はできません。
大きく負ける事の少ない今のうちに、損切りの習慣をつけておきたいものですね。