先週はFOMC後のドル買い、日銀政策決定会合後の円売りという相乗効果で
USDJPYは1週間で5円の値幅、4円以上も上昇して引けました。

今年前半のUSDJPYは、異常なほどの低ボラティリティが続いて、
年初からの6ヶ月間での値幅が5円弱程度しかなかったので、
それを先週1週間だけで達成してしまった事になります。

相場付き、相場心理というのはその時に応じてコロコロ変わるものです。

昔の相場観に固執したり、下手な相場観を持ってしまうと、
チャートを正しく見る事ができず、自分の都合の良い方向へ解釈してしまいます。

先週のUSDJPYの急騰に関しても、

USDJPYがこんなに急騰するはずがない
これは行き過ぎだから絶対下がる

と自分の都合の良いように解釈してしまうと、
今まで心の奥底にしまい込んでいた、眠っていた逆張り思考が
沸々と頭をもたげてきて、ついフラフラと、

ちょっとだけ
お遊び程度に

と、ショートエントリーのボタンをクリックしてしまいます。
fxclick141103

データを取り、検証を重ねた結果の期待値>1のルールの元での逆張りなら
構わないのですが、その場の思い付きでの逆張りならやらない方がマシです。

たとえ、その時の「お遊び程度」の逆張りがうまくいったとしても
それはあなたにとってプラスの経験ではなく、
逆に、

お遊びトレードでも利益が出るかも

という悪い意識を心の中に植え付けてしまい、
それがマインドを狂わすマイナスの経験となって
あなたの中に積み重なっていきます。

となると、ちょっと急騰急落しただけでも

ちょっとだけ
お遊び程度に

という意識でルール無視の逆張りを頻繁に繰り返すようになります。

そしていつかは損切りするのを嫌がり、躊躇い、含み損を拡大させ、
下手な思考展開になると、ナンピンに手を出し、
取り返しのつかない、身動きの取れない状態まで自分を追いやってしまいます。

最初は、

ちょっとだけ
お遊び程度に

という軽い気持ちだったにも関わらず、
最終的にはそのようなマインドが自分を苦しめる事になります。

以下はとあるFX会社から提供されているUSDJPYの価格帯別のポジション比率です。
usdjpypos141103
真ん中から右側はロングのポジションで
現価格の下に見えるオレンジ色バーは含み益の状態を表しています。

そして、真ん中から左側はショートのポジションで
現価格の下に見える青緑色バーは含み損の状態を表しています。

先週のUSDJPYは107円台から112円台まで駆け上がりましたが、
その急騰の際には、この図で表示されている青緑色バーの量のショートポジションが
どんどんと積み上がっていきました。

これらのショートポジションを保有しているトレーダーは
先週のチャート形状から分かる通り、ほとんどが逆張りトレーダー達です。

もしくは、自分勝手な値ごろ感だけで、
USDJPYがこんなに急騰するはずがない
これは行き過ぎだから絶対下がる
と判断したトレーダー達です。

もしくは、本来順張りトレーダーにも関わらず、
これまで見た事がない急騰を目の当たりにして
ちょっとだけ
お遊び程度に
と軽い気持ちで逆張りに手を染めたトレーダー達です。

オレンジ色の面積と青緑色の面積を比べると、
多少、青緑色の面積の方が大きいですよね。

しかも中には、104円以下でショートポジションを持って、
そのまま8円程の逆行を苦しんでいるトレーダーもいます。

8円の逆行を想定内にトレードしている人なんてほとんどいないと思われ、
損切りを躊躇った結果である事は明白ですね。

トレードは人間が行うものである以上、どうしても心の影響を受けます。

FXというのは、口座を開設するだけで誰でもトレードをする事ができ、
自分の好きなタイミングでロング、ショートのエントリーができ、
自分の好きなタイミングでロング、ショートの手仕舞いができる、
とても自由度の高い世界です。

しかし、そんな自由度の高い世界を満喫していては勝ち続ける事はできません。

自由度の高い世界をいかに規律を持って臨んでいく事ができるのか。

それが必須条件であり、その為にはマインドの重要性に気づく必要があります。