今回は、鉄板マスタートレンドでの損切りのケースを見てみたいと思います。
鉄板マスタートレンドは、持合からのブレイクの初動を捉える手法です。
しかも、単なる初動を狙うのではなく、大きな時間足の流れに従い、
その流れの向きにブレイクした場合のみ、エントリーする手法です。
ですので、通常のブレイク狙いよりも、エントリー回数は少なくなりますが、
その分勝率は高く、しかも大きく動いてくれる可能性があります。
しかし、先日4日のEURJPYに関しては、微妙な持合期間が継続してしまい、
なかなか判断しづらいケースとなりました。
下記チャートは、先日4日EURJPYの15分足チャートです。
30分足チャートと1時間足チャートに関しては、
商材内のマニュアルに書いてあるとおり、売り優勢であり、
ショートのスタンバイ状態となっていることを確認しています。
ですので、あとは15分足でショートのエントリータイミングを
計るだけとなっています。
上記のチャートは、
東京時間開始前からロンドン時間終了付近までのチャートですが、
微妙な方向感のないランダムな上下動が継続していることが分かります。
しかし、これはチャートが形成された後になってから、
方向感がなかったと分かるわけであり、
チャートの右端で判断しなければいけないライブの状況では、
本日は、方向感なく推移するとは、当然分かるはずがありません。
まず、東京時間の9時付近に、最初のショートのサインが出ています。
この時間からチャートを監視できるかどうかは別として、
一応、ショートのサインが出ていますので、
それに則ってエントリーすると、ある程度は下げてくれますが、
結果的には、東京時間の終了付近で小幅に損切りとなってしまいます。
そして、ロンドン時間に入ってから、
長めの陰線が出現し、2回目のショートのサインです。
これに関しても機械的にエントリーすると、
その後ローソク足3本経過した段階で長い陽線が出現し、
やはり小幅に損切りとなってしまいます。
そして、19時過ぎた辺りで、長めの陰線が出現し、
3回目のショートのサインです。
しかし、これに関しても直後の陽線で青色のラインを上抜けてしまい、
機械的に考えるならば、この段階で損切りとしなければいけません。
ブレイクアウト系の情報商材で一番注意しなければいけないのは、
そのブレイクが本物かどうかの見極めです。
その見極めができないと、上記のような小幅損切りを繰り返す事となります。
しかし、ここで考え方は2通りあります。
その1つは、騙される事を前提として、
とりあえず全てのエントリーサインに乗るという考え方です。
小幅の損切り覚悟で全てのサインにエントリーして、
本物のブレイクになった時に大きな利を得る事で、
トータルでプラスに持っていくようにする、
という考えですね。
実際、たとえ上記の3回ともエントリーしたとしても、
その合計損切り幅は、たった30PIPS程度です。
この程度の損切り幅なら、一回のブレイクに乗るだけで充分挽回できます。
そして、もうひとつの考え方は、
なるべくサインを取捨選択し、本物のサインだけに乗ろうとする考えです。
上記のチャート図の場合でも、1回目の東京時間でのサインの場合、
通常は東京時間ではブレイクが起こりにくいと判断すれば、
サインに機械的に乗らず、もう少し様子を見て、
その流れを確認してから判断してもよいでしょう。
2回目のサインに関しては、
ロンドン時間に入ってからの、一番最初の大きめな陰線であり、
海外勢が本格的に参戦してきたと判断して、
ショートエントリーしても仕方がないかもしれません。
そして、3回目のサインに関しては、
先のエントリーのダマシの後ですし、
チャート自体も持合のままだと判断できますし、
そのまま機械的にエントリーするよりも、
もう少し下向きの動きを確認してから慎重に対応しようと思えば、
次のローソク足が陽線になっていますので、
明らかに避けることができるサインです。
鉄板マスタートレンドは、大きな時間足でフィルターをかけていますので、
このようなランダムな持合傾向というのは、起こりにくいのですが、
それでも全く起こらないわけではありません。
上記のような事もたまにではありますが、起こる可能性もあります。
そうした場合には、小幅損切り覚悟で全てのサインに乗るのか、
それとも、サイン自体を見極めるようにするのか、
自分自身の方向性、考え方を決めておきましょう。