FXビクトリーメソッドでデイトレをする場合、
基本的には30分足チャート、4時間足チャート、日足チャートを使います。

30分足チャートをメインの時間足にしていきますが、
方向性を見る為に、4時間足チャート、日足チャートも見ていきます。

(もっと細かく分析したい場合は、
5分足チャート、30分足チャート、4時間足チャートという組み合わせでも良いです)

よって、マルチタイムフレーム分析の観点からは、
上記3つの時間足の方向性を把握して、
総合的に有利な向きに仕掛ける事になります。

FX初心者の場合、単一時間足の方向性だけを把握する事はできたとしても、
複数の時間足の方向性を把握して、それらを “総合的に” 判断する事を
難しく感じてしまう人も多いようです。

仮に、3つの時間足の方向性が全て一致していれば問題はないでしょう。

30分足、4時間足、日足、全てが上昇トレンドだったら、
買いを狙えばよいわけですから、難しくはないでしょう。

しかし、相場というのは、いつもそんな分かりやすい状況ばかりとは限りません。

30分足が上昇、4時間足が下降、日足が不明、という
それぞれの時間足で方向性がバラバラになっている事もあります。
というか、確率的にはバラバラになっている事の方が多いでしょう。

単純に相場状況を、上昇、下降、不明と3つに分けるとすると、
30分足が上昇の確率は1/3、4時間足が上昇の確率は1/3、日足が上昇の確率は1/3
となるので、
3つの時間足がすべて上昇となってくれるのは、
1/3×1/3×1/3=1/27=約3.7%
程度です。

すべて下降になってくれる確率を合わせても、約7.4%ほどしかないんですね。

こうした状況になるまでずっと待っていれば、
勝率の高いトレードができますが、
当然、トレード回数は極端に減ってしまうでしょう。

しかし、各時間足の方向性がバラバラの時に、
30分足が上昇という理由だけで買いのエントリーをしてしまうと、
今度は勝率の低いトレードになってしまいます。

ですので、個人的には、3つの時間足のうち、
少なくとも2つの時間足の方向性が一致している状況で
トレードしてほしいと思います。

日足が上昇、4時間足が下降、30分足が上昇なら、上昇が優位とみなし、
押目買いのチャートパターンを狙えるかもしれません。

日足が下降、4時間足が上昇、30分足が上昇でも、上昇が優位とみなし、
トレンド転換のチャートパターンを狙えるかもしれません。

日足が上昇、4時間足が上昇、30分足が下降でも、上昇が優位とみなし、
30分足の反転を待ってトレンド継続のチャートパターンを狙えるかもしれません。

このあたりはチャートの形状にも因りますし、画一的に測ることができず、
どうしても裁量で判断しなくてはいけない部分です。

抵抗線や支持線、トレンドライン、その他みんなが注目していそうな節目など、
“総合的に”判断してエントリーするかどうかを見極めることになるでしょう。

ちなみに以下は、昨日ロンドン時間時点での
EURUSDの日足、4時間足、30分足チャートです。
各時間足の方向性が分かりますか?

日足チャート
EURUSD1D140110
4時間足チャート
EURUSD4H140110
30分足チャート
EURUSD30M140110

FXビクトリーメソッドでの「チャートの背景的状況」で判断すれば、
日足は下降トレンド、4時間足は下降トレンド、30分足は上昇トレンドとなります。

この時、大きな時間足の日足、4時間足を見ずに、30分足だけで判断したら、
綺麗なエクスパンションとなり、買いのエントリーをしたくなりますね。

しかし、大きな時間足である日足と4時間足はともに下降を示しており、
大きな時間足に沿って考えた場合、
30分足の上昇トレンドは長くは続かないかも」、
と判断するのが妥当となります。

で、その後の30分足の動きを見ると、下記のようになりました。
EURUSD30M14011002
多少は上昇が続いてくれましたが、途中に大陰線が出現し、
再び直近安値まで下げていく展開となりました。

まぁ、この日に関しては、ドラギECB総裁会見が急落のきっかけであり、
通常のデイトレならばイベントリスクは避けますので、
大きな時間足が下落を示唆しているのを把握したうえで、
利大を目指さず機敏に利確していれば、
多少は買いでも利益をとることができた展開だったでしょうか。

しかし通常なら、日足が下降、4時間足が下降ならば、30分足の下降転換を待って
売りを仕掛けるのが妥当な戦略と言えるでしょう。

私を専業トレーダーへと導いてくれた商材です。
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