今週の仮想通貨市場は久しぶりに大荒れの展開でしたね。
中国と韓国が相次いでICOを禁止したことに始まり、
その後、噂になっていた中国の取引所の停止が現実のものとなり、
更には、
JPモルガンCEOのダイモン氏が「ビットコインは詐欺だ」と発言し、
とどめは
北朝鮮によるミサイル発射が起きた事で
ビットコインをはじめとする、
ほとんどの仮想通貨が暴落する事になりました。
つい2週間前までは
ビットコインは、55万BTC/JPYだったのに、
上記の悪材料を受けて急降下し、
金曜日には一時的に30万BTC/JPYを割る場面もありました。
つまり、ビットコインの価格がたった2週間で
約半分にまで下がってしまったんですね。
聡明期であることも影響してか、
他の市場と比べるとまだまだ流動性が低く、
法整備も整っておらず、
ちょっとしたニュースが出るたびに
薄い板を激しく上下動する様子も伺えます。
ちょっとボラティリティが高過ぎますね。
しかし、冷静になってみましょう。
実体を伴わない詐欺まがいのICOを規制する事は、
決して悪い事ではありません。
また、中国の取引所が営業停止となりましたが、
現在では中国の仮想通貨の取引高は全体の30%もありません。
しかも、
中国はマイニングについては引き続き許可しているので、
仮想通貨の全面的な追い出しではありません。
さらには、
JPモルガンCEOのダイモン氏の発言も
自分の利益、自分の会社の利益のための
ポジショントークに過ぎません。
ビットコインが詐欺というなら、
では、他のアルトコインは詐欺ではないんでしょうか?
そのあたりの見解も聞きたいですが、
おそらくまともな返答はできないでしょうね。
ニュース等によると、ビットコインの価格が下がったところで
JPモルガンはビットコインを買っているという話もありますし、
ダイモン氏の娘さんはビットコインを保有しているそうです。
JPモルガンに限らないですが、
既得権を奪われる立場の人のネガティブ発言は
真に受けない方が良いでしょう。
この業界はある種、何でもありの世界ですから。
みんな “円” が好きなんですね。
しかし、意外だったのは、
北朝鮮のミサイル問題が出た時も
ビットコインをはじめとする仮想通貨って売られるんですね。
日本にミサイルの危機が迫っているのに、
なぜ仮想通貨から”円“に買い戻すんでしょうか?
その意味がよく分かりません。
以下のグラフは、
今回の急落時の各国別のビットコインの価格の推移です。
中国は規制により価格が一段下がっているのは理解できますが、
日本はそれに次いでリスクに敏感に反応している様子が分かります。
下がる時は日本が先行しているという事は、
悪材料が出た時には、
他国よりも先んじて円に買い戻しているんですね。
う~ん、、、
万が一のことが起きたら、
日本という国が機能しなくなったら
円を持っていても意味がないと思うんですが。。。
本来なら、日本が危ないとなると、
円から仮想通貨へ資金を移動しておく方が安全だと思うんですが、
私の認識が間違っているんでしょうか?
“円“ってそんなに信用がある通貨なんでしょうか?
日本に地震が起きても円を買う、
日本にミサイルの危機が起きても円を買う。。。
う~ん、不思議です。
ビットコインをテクニカル分析すると
以下は、直近2週間分のBTC/JPYの1時間足チャートです。
チャートパターン的には暴落後にWボトムを形成し、
そのネックラインを越えているので、
トレンド反転と判断できます。
また、以下はBTC/JPYの日足チャートです。
私は今回の下落の目途をオレンジライン付近とみていて、
このラインあたりでレジサポ転換するのではないかと
分析していたんですが、ちょっとオーバーシュートしましたね。
個人的には、このオレンジライン前後で
段階的に指値で買いポジションを設定したんですが、
今のところは戦略成功のようです。
(もちろん先の事は分かりませんが)
今後は、9月上旬に付けた高値の55万BTC/JPYと
直近に付けた安値の30万BTC/JPYの
どちらを先にブレイクするかに注目です。
前もちょっと書いたと思いますが、
私は短期トレードとしてはFXと株式だけで十分で
仮想通貨に関しては、超長期保有の方針です。
あくまでも仮想通貨の未来図、
フィンテック革命に期待しての”投資“です。
しかも、最悪0になっても構わないという
余剰資金での運用なので、
この分野も楽しみながら勉強していきたいと思っています。
でも、このブログではあんまり仮想通貨は取り上げないです。
ブログの方針がブレるといけないので。