まさかというか、、、ビックリしましたね。。。
アメリカの次期大統領にトランプ氏が選出されました。

英のEU離脱を問う国民選挙の時もそうでしたが、
結局は落ち着くところに落ち着くんでしょ
と、心のどこかで思っていた予想を覆す結果となり、
良くも悪くも世界は国民の手によって動いているんだなぁ
と改めて実感しました。

しかし、国レベルの選挙で、しかも、英や米という大国で
このような予想外の結果が続くということは
世界経済の悪化の深刻さを表しているようで
先行きに不安を感じます。

でも、アメリカ経済って好調じゃなかったんでしたっけ?

FRBも経済指標の好調を理由に利上げをしたがっていて、
早ければ来月の12月に利上げ実施という報道もされていますが。。。

やはり、日本と同じくアメリカでも、
経済指標と生活実感は一致しないという事なんでしょうか。

トランプ次期大統領の政治家としての能力は未知数ですし、
確か、FRBのイエレン議長は再任しないと発言していたはずなので、
今後、金融市場にも不透明感が増していくんでしょうね。

私のようなファンダメンタルズに疎い人間は
ただチャートに従う事しかできませんが。
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今の日本、月100時間残業は当たり前?

一方、国内に目を向けると、
有名広告代理店である電●の女性新入社員が
月に100時間の残業を強いられて過労自殺したという
痛ましいニュースがありました。

報道によると、残業以外にも
パワハラやセクハラなども行われていたらしく、
肉体的だけでなく、精神的な苦痛も受けていたと思うと、
何ともやるせなく、腹立たしい気分になります。
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しかし、今の日本の企業で月に100時間残業ってどうなんでしょうか?
やはり多過ぎるという印象なんでしょうか?

もちろん業種によっても、会社によっても違ってくると思いますが、
私のサラリーマン時代、プログラマー時代には
月100時間の残業は当たり前のように行われていました。

私の場合、社内勤務だけでなく、時には派遣先での業務も行っていましたが、
派遣先の会社でも、深夜まで仕事をしている人達ばかりでしたので、
この業界ではそうした勤務形態が一般的だと思っていました。

通常、22~23時まで残業するのは当然で、
自分だけ早く帰ろうとするものなら、
周りの視線が痛かったですね(笑)

ソフトウェアの納品間近になると、徹夜もしますし
最も忙しい時期には、朝の9時から翌日の夜21時まで、
つまり、36時間連続で働き続けた事もありました。

もう昔の事なので詳しくは覚えていませんが、
たぶん、1ヶ月の残業時間が100時間を切った事は
ほんの数回だけだったと思います。

まぁ、私は男なのでセクハラの被害は受けませんでしたし、
上司からのパワハラも我慢できる範囲内でしたので、
何とか仕事を続けることができましたが、
今思い返すと、ブラック企業と認定されてもおかしくない会社でしたね。

しかし、別の意味では、
そのような厳しくつらい環境で働いていたからこそ、
専業トレーダーになりたい!
という発想が出てきたわけなので、
逆に感謝した方が良いのかもしれませんね。

もしもあの時、働きやすい職場環境で
毎日、定時で帰宅できていたら、
今でも安月給で時間を切り売りする生活を
続けていた可能性があるわけですから。

月100時間残業からの脱却

しかし、専業トレーダーになりたいと思ってはいましたが、
月100時間を超える残業をこなしながら
トレードの勉強をしていたわけですから、生活自体は大変でしたね。

当時は、スマホは無かったので、
平日は投資に関する本を読むことくらいしか
勉強の手段がありませんでした。

満員電車を避ける為に通常よりも1時間早く家を出て電車内で本を読む。
出社時間までは会社近くの公園のベンチに座って本を読む。
社内での休憩時間にも本を読む。

家に帰ってからは、食事をしながら
寝るまでのわずかな時間を利用してのトレード検証作業。

土曜日も仕事が入っている事が多かったですが、
仕事がない日は、チャートを見ながらのトレード検証作業に全て充てていて、
何とか時間のやりくりをしながら経験値を貯めていきました。

最初は株式投資のスイングトレードから始めて、
それなりに成果が出て、自分なりに感触をつかんだ
と思った段階で会社を辞めましたが、
今思い返すと、全く中途半端な知識とマインドでしたね。
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会社を辞めてからは、それこそ寝ている時以外は
ずっとトレードに関する作業ばかりをしていました。

会社勤めの時には、月20営業日とすると
通常の勤務時間8時間×20日=160時間
残業時間合計=100時間超え
併せて、1ヶ月の就業時間は260時間超え
平均すると月に300時間くらいの労働だったでしょうか。

しかし、会社を辞めてから、トレードの勉強にかけていた時間は
それ以上になっていたはずです。

まぁ、自宅での作業ですし、上司もいないですし、パワハラもないですし、
満員電車もないですし、人間関係のストレスもないですし、
暑い時期にスーツを着て汗ダラダラで外出する必要もないですし、
寒い時期にブルブル震えながら外出する必要もないですし、
何よりトレードに関する作業が好きでしたので、
続ける事ができたんでしょう。

今となっては、自分のトレード手法も確立し、
正しいマインドの元でチャートと向き合っていると確信しているので、
実践以外のトレード作業は必要ないと思いますが、
トレード“というジャンル自体が好きなので、
これからも知識を蓄え、検証作業を続けていく事になるでしょう。

当時とは違い、”無理せずマイペースに” ですが。
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今回の電●の過労自殺をきっかけに、
労働基準法が改正される動きもあるようですが、
仮に、法律が変わったとしても、
現場レベルでは何も変わらないでしょうね。

一応、エリートというイメージのある電●でさえも、
過去の過労自殺から何も学ばず、何も変わらなかったんですから、
他の会社にとっては、対岸の火事ごとく無関心のままでしょう。

特に下請けのような子会社、零細企業にとっては、
全く改善されることなく、これまでどおりの長時間労働でしょう。

国に頼れない、会社に頼れない、上司に頼れない今の日本では
無理矢理にでも、自分の力で望む方向へ変えるしか方法は無いようです。