前回のFXB-Manualの記事では、
スイスフランショックの影響がチャート上に現れなくなるまで、
スイスフラン関連の通貨ペアの取引は控えましょう
としました。
FXB-Manualの推奨通貨ペアにはUSDCHFが含まれており、
また、この手法では日足チャートの形状まで分析する必要があるので、
ファンダメンタル的にもテクニカル的にも、
スイスフランショックの影響がなくなるまでは、
USDCHFはトレード対象から外した方が無難という判断でした。
そして現時点では、スイスフランショックからは約3ヶ月ほど経過しており、
当時の話題も少なくなり、日足チャートの形状も通常状態に戻ったといえるので、
もうそろそろUSDCHFを監視通貨ペアに戻しても良いでしょうね。
というわけで、
先日久しぶりにFXB-ManualでUSDCHFをトレード対象としてみました。
まず、相場全体の状況としては、
先週の米雇用統計で予想外の悪い数字にドル売り反応となり、
そのままの状況で週明けとなりましたので、基本はドル売り目線で見ていましたが、
主要市場がイースター休暇となっていたので、
大きな動きにならない事も想定していました。
そんな中、USDCHFの1時間足チャートを見ると、
綺麗な右肩下がりの下降トレンドとなっていました。
3つの移動平均線がパーフェクトオーダーとなっており、
その中の赤色の移動平均線がレジスタンスラインとして
機能している事も読み取れますね。
いわゆるグランビルの法則における、
“G2パターンによる戻り売り”
が狙える状況といえるでしょう。
そこで、今度はメインの時間軸である15分足チャートの形状の確認です。
チャートの左側の大きな下落は米雇用統計によるもので、
それ以降は調整の戻りを試している状況でしたが、時間経過と共に、
黒色ラインで引いたようなレジスタンスラインが明確となってきました。
徐々に値動きも狭くなって、移動平均線も絡み気味となってきたので、
これらの移動平均線を全て下回り、直近の安値を割れたあたりの赤色矢印の位置で
下方向へ再び動き出したと判断してショートエントリーです。
で、その後どうなったかというと、以下のようになりました。
先のチャートから約10時間経過後のUSDCHFの15分足チャートです。
赤色矢印は先に掲載したチャートと同位置のショートエントリーの場所ですが、
結局、エントリー後は大きな動きにはなりませんでしたね。
休日の影響もあるんでしょうが、
エントリー後は上下幅20PIPS程度の狭いレンジ相場となってしまい、
リミットにもストップにもかからない状態で深夜の24時を迎えてしまいました。
(青色縦点線は日本時間深夜24時を表しています)
FXB-Manualでは本来、50~60PIPSのリミットまで待つのが基本なんですが、
個人的なトレードは深夜24時で終了する事にしているので、
とりあえずこの段階でポジションの半分だけ利確して(ピンク色矢印の位置です)、
残りはリミットとストップを設定してオーバナイトする事にしました。
そして、翌日チャートを開いたみたら、ドル買い反応が起きていたようで、
次のピンク色矢印の位置でストップにかかって損切り終了となっていました。
このトレードは失敗というわけではないですが、
想定した動きにはなってくれませんでしたね。
もちろんこういう時もあります。
優位性のある場面をどれほど適切に分析しても、負ける時はあります。
利益幅というのは相場次第ですし、自分でコントロールできる事ではありません。
コントロールできるのは損切りの方ですね。
しかし、このような優位性のある場面を損小利大という適切な方針で臨んでいけば、
中には、負けたり、同値撤退などのトレードも数多く経験する事になりますが、
トータルではプラスになってくれるはずです。
更にもうひとつ、EURUSDのトレードです。
以下は、EURUSDの4時間足チャートです。
ラインを引くまでもなく、上ヒゲの先端からレジスタンスラインが引けますね。
そして、青色の網掛け部分はFXB-Manualにおける新しい概念である
「ゾーン」という見方を取り入れて、相場を分析しています。
これは抵抗を受けやすい価格帯を表していて、
今回はこのゾーン付近で抵抗にあい、下落するのではとシナリオを立てました。
次に、EURUSDの1時間足チャートです。
変則的なダブルトップ、もしくはトリプルトップのチャート形状をしていて、
赤色ラインはそのネックラインとなっていて、
ここを割れたらショートエントリーできるとシナリオを立てました。
そして、メインの時間軸であるEURUSDの15分足です。
シナリオを立てたのは良いものの、結局この日は
深夜の24時(青色縦点線)を回ってもネックラインのブレイクには至りませんでした。
そこで、深夜以降にブレイクする事を想定してIFO注文を設定する事にしました。
IFO注文とは、FX初心者の方には知らない人もいるかもしれませんが、
新規ポジション、利益確定の指値、損切りの逆指値、という3つの注文を
同時に設定できる注文方法の事ですね。
24時過ぎにこの注文を設定しておいて、この日のトレードは終了、
翌日朝にMT4を開いてみたところ、想定通り深夜にネックラインブレイクとなり、
そのままエントリーと利確指値に到着してくれてトレード終了となっていました。
結局の日はFXB-Manualで2回エントリーして、1勝1分けでしょうか。
合計では31PIPS程度の利幅となりました。
たとえシナリオを立てたとしても、自分の監視時間中に思惑通りに動いて、
エントリーできるとは限りませんので、そのような場合は
IFO注文で予め注文だけ通しておく、というやり方も良いでしょう。
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