先週のFOMCでは、市場の予想通りの0.25%の利上げでしたが
金利見通しの上方修正のほうに注目が集まって、
更なるドル買い、円売りとなってドル円は急騰、
今年中の120円到達も話題に上がるようになってきましたが、
それと同時に、ユーロドルの動きにも注目です。

ユーロドルは、2015年3月に付けた安値を割れてきており、
パリティを目指す思惑も出始めています。

ここでいうパリティとは、1ユーロ=1ドル、
つまり、ユーロドル=1.0000という節目価格の事を指しています。

最近では、ドル買いの流れが起こると、
それに呼応ようするようにサブでユーロ売りが起きるケースも多いですし、
ドラギECB総裁の量的緩和姿勢が維持されている限りは、
近い未来においては、パリティまで下げる可能性も否定できませんね。

なんせ、あと460PIPS程度ですから。

という事で、
ユーロドルの当面のシナリオを考えてみます。

ユーロドルの日足チャート
eurusd1d16121801
俯瞰的に見ても下降トレンドである事は明確ですし、
赤色ラインは2015年3月に付けた安値であり、
このラインをブレイクしてきました。

日足レベル、週足レベルのラインなので、
ラインブレイクも多少幅を持たせて考えた方が良いでしょうが、
一応、この赤色ラインの下にレートがあるうちは、
このラインが効いているという前提のもとで行動した方が良さそうです。

日足レベルで買い目線へ変更するには、
アクア色ラインのブレイクまで待つしかないでしょうか。

このアクア色ラインは今月のECB理事会後の高値なので、
ここを越えてきたら流れが変わるかもしれません。


ユーロドルの4時間足チャート
eurusd4h16121902
オレンジライン赤色ラインで挟まれたボックス相場でしたが、
先に、その上限をブレイクしました。

しかし、ボックス幅と同等分だけ上げた後は
ECB理事会を起点として下落に転じ、
今後はボックスの下限をブレイクしてします。

直近では多少戻る動きも見せていますが、
赤色ラインでサポレジ転換する可能性もあるので、
赤色ラインより下に位置している限りは売り目線で見ていくべきでしょう。


ユーロドルの1時間足チャート
eurusd1h16121803
FOMC後のドル買いによって急落している場面が目立っていますね。

直近になってその動きも、ひとまず落ち着いてきていますが、
オレンジラインでサポレジ転換が確認できます。

Wボトム的なチャートパターンにもなっていますし、
オレンジラインネックラインと意識されそうなので、
このラインを越えてきたらトレンド転換となりそうです。

デイトレとしての総合判断

日足チャート、4時間足チャート、1時間足チャート全てにおいて、
重要な節目を割ってきているので、売り目線で見るべき局面と言えるでしょう。

1時間足チャートでのオレンジラインを越えてきたり、
4時間足チャートでの赤色ラインを越えてくるようなら
短期的に買い目線への変更もあり得ますが、
中長期的な意識として買いに重心を置くのはまだ当分先になりそうです。

FOMC後の高値である1時間足チャートでのアクア色ラインを超えるようなら
市場の雰囲気も変わっているかもしれませんが。

デイトレとしては基本は売り目線ですが、
今週からはクリスマス休暇、そして年末と向かっていくので、
動意薄相場やチョッピーな動きに注意して、
無理に仕掛けない方が良いのかもしれません。