マルチタイムフレーム分析というと、複数の時間足を表示させ、
全ての時間軸が上昇トレンドだったらロングを狙っていき、
全ての時間軸が下降トレンドだったらショートを狙っていく分析方法
と思っているトレーダーが多いようですが、
そんな単純ではありません。

もちろんトレンドの確認も重要な要素ですが、それ以外にも、
サポートラインやレジスタンスラインの確認、
トレンドラインの確認、
チャートパターンの確認、
なども行って、複合的な環境認識作業の総称を指す言葉
という認識の方が正しい解釈でしょう。

そして、それによって、
現在は上向きが優勢なのか or 下向きが優勢なのか、
上向きが優勢なら、上げ余地はどのくらいあるのか、
下向きが優勢なら、下げ余地はどのくらいあるのか、
さらに、トレンド不明ならば、
この後、どのような展開になればトレンド発生と呼べるのか
こうした分析を行って、
できるだけ確率の高い、期待値の高いポイントを探していく作業です。

私が考える、より詳細なマルチタイムフレーム分析の定義については
また別の機会に記事にしたいと思います。

では今回は、ユーロ円の状況を
マルチタイムフレームを使って分析していきます。


ユーロ円の日足チャート
eurjpy1d18091601
最近のユーロ円はトルコ通貨危機とブレグジット問題の2大材料で
上にも下にも大きく振れている印象です。

ボリンジャーバンドの伸縮もメリハリが無く、
持合とトレンドの境目が分かりにくくなってます。

そんな中、高値の切り下げが見られ、
上記の黄色ラインのような右肩下がりのトレンドラインが引けます。

また、それとほぼ同じ位置に200日移動平均線も存在し、
レジスタンスラインとして機能しているのが興味深いですね。

直近では明確な方向感はありませんが、
右肩下がりのトレンドライン、且つ、200日移動平均線を越えるようなら
買いが優勢になりそうです。


ユーロ円の4時間足チャート
eurjpy4h18091602
しばらくの間、オレンジラインが上値抵抗線として効いていましたが、
そこをブレイクしてからは一気に上昇して、
前回高値の赤色ラインへ到達しました。

この赤色ラインに関しては、
僅かに越える動きも見せていたので、
高値越えでロングしたトレーダーは
損切りになってしまったでしょうね。

現状は+1σも割れてきているので、
上昇トレンドは一旦終了という判断になり、
今後は多少下向きのバイアスのかかったレンジ相場に移行しそうです。


ユーロ円の1時間足チャート
eurjpy1h18091603
オレンジラインは先の4時間足チャートで引いた
オレンジラインと同じ位置ですが、
ドラギECB総裁の会見後に
急騰しながらブレイクしている様子が分かります。

また、急騰後は短いスクーズとなり、
その後、今度は下向きに急落しつつ大引けを迎えています。

大引けではボリンジャーバンドも拡大している際中で、
下向きのエクスパンション状態になっているので、
売り優勢といえるでしょう。

しかし、大引け間際の急落は、
ポジション調整の意味合いが強いと思われます。

デイトレとしての総合判断

日足チャートでは、方向感はないが上値抵抗線に抑えられいる状況
4時間足チャートでは、上昇トレンドが一服し、持合に移行しそうな状況
1時間足チャートでは、急騰の反動でポジション調整中
となっており、
総合的な判断としては、あまり好ましい状況ではないが、
日足で上値抵抗線に跳ね返されて下落中という流れから
ショート主体で考える局面でしょうか。

しかし、4時間足、1時間足で引いたオレンジライン
サポートラインに切り替わってる可能性もあるので、
そうなると、利大を目指したショートは難しいですね。

ハッキリしているのは、
日足の200日移動平均線を越えたら買い目線、
4時間足、1時間足のオレンジラインを割ったら売り目線です。

その間に位置している現状は、
トレードにふさわしくないでしょう。

オレンジライン付近での攻防でレジサポ転換が確認でき、
1時間足レベルで-1σを越えるようなら
早期に買い目線へ変更する事もできそうですが、
そのような展開になっても、
日足、4時間足レベルでは明確に買い優勢とは言えないので、
慎重なトレーディングが求められます。