先週にFOMCが終わり、予定通り利上げが決定されましたが、
「年内にもう1回は利上げされるだろう」
と、市場は予想しています。

現在の米経済は利上げサイクルの最中にあるという認識ですが、
日足チャートなどの長期足で見ると、ドル買いが継続するどころか
ドル円に関しては、俯瞰的には下降トレンドとなっています。

まぁ、過去数ヶ月を振り返ってみても、
米経済だけが市場の注目の的になっているわけではなく、
各国の選挙、トランプ大統領の予想不可の言動、
さらには、地政学リスクなどが目白押しだったので、
ドル買い優勢の状況ばかりには、なりにくかったんでしょうか。

過去にも米が利上げサイクル期間中には
必ずしもドル買いが進行していたわけではなく、
ドル円なども長期的な上昇トレンドになったわけではないので、
今回も同様に長期的なドル買いは起こらないんでしょうね。

では、現時点でのドル円のチャート形状をMTFで確認しておきます。

ドル円の日足チャート
usdjpy1d17061801
下から上がってきている赤色ライン200日移動平均線ですが、
5月以降の下落では、この200日移動平均線にサポートされるのか、
もしくは、4月に実施された仏大統領選挙時の
ギャップアップの窓埋めまで下げるのか、
と思っていましたが、
現状では、窓埋め完了後に持ち直している印象です。

直近では再び200日移動平均線を上回ってきていますが、
まだ、心許ない感じですね。

ボリンジャーバンドも横ばいになりつつあって、
このままスクイーズへ移行する可能性もあり、
方向感が掴めない状況です。


ドル円の4時間足チャート
usdjpy4h17061802
チャートの流れ的にはWボトムを形成後、
オレンジラインで示したネックラインを越えてきましたが、
直近ではそのネックライン試しに戻ってきています。

ここでサポートされると、レジサポ転換の確認となり、
プルバック後の再上昇というシナリオも考えられます。

アクア色ラインは6月に付けた単一高値から引いたラインですが、
ここが意識されるかどうかは分かりませんね。

サポレジならともなく、単一の高値安値までをも気にしてしまうと、
トレーディングが出来なくなってしまいます。

とりあえずは、オレンジライン上にあれば、買い目線ですが、
割ってくるようなら売り目線か、もしくは、様子見となるでしょう。


ドル円の1時間足チャート
usdjpy1d17061803
先週の米小売売上高後のドル売り急落、そして、
FOMC後の反転上昇の形状がよく分かります。

俯瞰的には、私が時々話している
ブレイクフェイクのチャート形状ですね。

アクア色ラインオレンジラインは、
先の4時間足チャートと同位置ですが、
16日の午前中にはオレンジラインをブレイクし、
その後、そのオレンジラインでレジサポ転換を確認してからの再上昇
という動きをしています。

毎回、こういうプライスアクションをしてくれると
分かりやすいんですが。。。

直近ではオレンジラインを一時的に割れている場面もあり
ちょっと微妙な感じです

デイトレとしての総合判断

日足チャートは、方向感が掴めない状況、
4時間足チャートは、レジサポ転換後に再上昇するか、
1時間足チャートは、急上昇後の横ばいからの次の動きの模索
となっており、
総合的には多少ロング優勢であるものも、
あまり自信の持てる局面ではないです。

ポイントとしては、4時間足チャートでのオレンジラインでしょうか。

この上にレートが存在するならば買い目線で、
オレンジラインを終値で割るようなら売り目線か、
もしくは、様子見とした方が良いでしょう。

更には、1時間足チャートでの赤色ラインを割ってくるようなら
より、売り目線への度合いが強くなっていきます。