「毎月安定してトレードで200PIPS獲得したい」
「毎月安定してトレードで20万円獲得したい」
目標PIPS、目標金額はトレーダー毎に異なるでしょうが、
そもそもトレードに”安定“を求めることが間違っています。
全てはその時のマーケット次第です。
自分の手法とマーケットの相性が良い時にはたくさん稼げますが、
自分の手法とマーケットの相性が悪い時には稼げないどころか、
マイナス収支になってしまうこともあります。
例えば、
トレンドフォロー型の手法で臨んでいた場合、
マーケットに方向性が出ていれば大幅なプラス収支になりますが、
マーケットに方向性が出ていなければマイナス収支も有り得ます。
マーケットに合わせて自分の収支が増減するのは当然なので、
マーケットの状態を常に把握して、
自分にとって都合が良いと思われる時には平常運転、
時にはロットを大きめにとってトレードすることもあるでしょう。
逆に、自分にとって都合が悪いと思われる時にはロットを少なめに
時にはノートレードを決め込む戦略も有りでしょう。
私の場合も、毎月安定して稼いでいるわけではありません。
ある月の成績が前月と比較して、
2~3倍の収益になることもありますし、
逆に、
ある月の成績が前月と比較して、
1/2~1/3倍の収益になることもあります。
それを全て理解して受け入れたうえで
数ヶ月単位でのトータルではプラス収益になっているので、
専業としてやっていけているわけです。
専業になるには毎月何PIPS獲得できれば良いのか?
専業を目指す人は多いでしょう。
その際、
「毎月何PIPS獲得できれば自分は専業になれるのだろう」
と一度はシミュレーションしたはずです。
もちろん獲得できるPIPSが多ければ多いほど、
専業になれる可能性は高くなりますが、
だからといって、ただひたすら、
PIPSの最大化を目指すのは方向性としては違う気がします。
専業というのは、
トレードだけで生活できるようになることですから
PIPSをたくさん稼ぐことだけではなく、
別の側面として、
どのくらいのロット数でトレードするべきなのか
も考慮すべきです。
つまり、
自分の毎月の生活費、
このくらいの金額があれば生活できるという水準を見据えて
その金額を目標に、
獲得すべきPIPSとロット数を決めていけば、
専業の道も見えてきます。
(以下、計算方法を単純化するために、
0.1ロット=1万通貨単位でエントリーした場合、
±1PIPS動く毎に±100円増減すると仮定します)
いろんなシミュレーションが考えられます。
(シミュレーション1)
月の生活費が10万円必要で、
月平均200PIPS獲得できるスキルが身についているなら、
10万円/200PIPS=500(円/PIPS)
つまり、
1PIPS動くたびに500円の値動きにすればよいわけです。
先に、0.1ロットで100円の値動きと説明したので、
それを5倍して0.5ロットにすれば500円の値動きなります。
要するに、
月平均200PIPS獲得できるスキルがあるなら、
毎回のトレードを0.5ロットで運用していけば、
月に必要な金額10万円に到達でき、専業トレーダになれます。
(シミュレーション2)
月の生活費が20万円必要で、
月平均100PIPS獲得できるスキルが身についているなら、
20万円/100PIPS=2000(円/PIPS)
つまり、
1PIPS動くたびに2000円の値動きにすればよいわけです。
先に、0.1ロットで100円の値動きと説明したので、
それを20倍して2.0ロットにすれば2000円の値動きなります。
要するに、
月平均100PIPS獲得できるスキルがあるなら、
毎回のトレードを2.0ロットで運用していけば、
月に必要な金額20万円に到達でき、専業トレーダーになれます。
(シミュレーション3)
月の生活費が30万円必要で、
月平均300PIPS獲得できるスキルが身についているなら、
30万円/300PIPS=1000(円/PIPS)
つまり、
1PIPS動くたびに1000円の値動きにすればよいわけです。
先に、0.1ロットで100円の値動きと説明したので、
それを10倍して1.0ロットにすれば1000円の値動きなります。
要するに、
月平均300PIPS獲得できるスキルがあるなら、
毎回のトレードを1.0ロットで運用していけば、
月に必要な金額30万円に到達でき、専業トレーダーになれます。
(シミュレーション4)
月の生活費が40万円必要で、
月平均200PIPS獲得できるスキルが身についているなら、
40万円/200PIPS=2000(円/PIPS)
つまり、
1PIPS動くたびに2000円の値動きにすればよいわけです。
先に、0.1ロットで100円の値動きと説明したので、
それを20倍して2.0ロットにすれば2000円の値動きなります。
要するに、
月平均200PIPS獲得できるスキルがあるなら、
毎回のトレードを2.0ロットで運用していけば、
月に必要な金額40万円に到達でき、専業トレーダーになれます。
以上、4つほどシミュレーションしてみましたが、
あなたならばどうなるのか、
自分の状況に合わせて考えてみましょう。
例えば、上記のSIM1とSIM4とでは、
同じ200PIPSを獲得できるスキルがあったとしても、
生活水準が高いとその分、
1回のトレードで多くのロット数が必要になります。
単純にSIM1での0.5ロットとSIM4での2.0ロットを比較すると4倍になっており、
心理的負担も4倍程度に増えていると想定したほうが良いでしょう。
0.5ロットだと±1PIPSの上下で資金が±500円上下しますが、
このくらいあれば心理的に耐えられる人は多いですが、
2.0ロットにして±1PIPSの上下で資金が±2000円上下するのは
心理的に耐えられないという人もいるでしょう。
想像してください。
1PIPSの上下動なんてほんの数秒の出来事です。
にも関わらず、その都度自分の資産が±2000円も増減するんですよ。
自身のメンタル、平常心が試されますね。
どのくらいのロット数が自分にとってのメンタルの閾値なのか、
それはあなた本人でしか分かりません。
自分のPIPS獲得のスキルと、
平常心が維持できるロット数を考慮し、
生活水準も見直していけば、
より正確な専業としてのレベルが見えてくるでしょう。
一般的に、
PIPS数を多くするほどスキル的に難しくなってきます。
ロット数を大きくするほど心理的に難しくなってきます。
つまり、
生活費と獲得PIPSとロット数のバランスの問題
です。
人によって生活水準は異なりますし、
人によって獲得できるPIPS数は異なりますし、
人によって耐えられるロット数の大きさも異なります。
専業トレーダーになるために、
毎月絶対に400~500PIPS獲得する必要はありません。
それこそ、冒頭で書いたように
月の獲得PIPSは2~3倍になることもありますし、
1/2~1/3になることもありますので、
毎月400~500PIPSを絶対条件にしていたら、
誰も専業トレーダーになれません。
逆に、質素な生活スタイルであれば、
月平均100PIPS程度であっても、
ロット数を大きくするだけのメンタルがあれば十分に専業になれます。
自身の置かれた環境を見直して、
自分にとって最も現実味のあるシミュレーションは何なのか、
再考してみましょう。