ポジションを持っている時に、もしくは、
ポジションを持つためにエントリーするまさにその瞬間、
あなたはストレスを感じていませんか?
おそらく多くのトレーダーは、
何かしらのストレスを感じていると思いますが、
そのストレスの源泉はどこにあるのか考えたことがありますか?
「今からエントリーしても大丈夫だろうか?」
「エントリーした瞬間から心臓のドキドキが止まらない」
「ポジションの損益が気になってしょうがない」
このような
“ストレスに覆われた負の感情”
に支配されていませんか?
もしも支配されていたとしたら
あなたはどうしてそのような感情を持ってしまうんでしょうか?
自分の心に正直になり、
自分の感情を再確認してみましょう。
どうしてトレードでストレスを感じるのか。。。
すると、一つの答えが出てくるでしょう。
それは
“このトレードで勝ちたいと思っているから”
です。
トレードで勝ちたいと思っているから
心臓がドキドキし、損益が気になってストレスを感じてしまう訳です。
「??トレードって勝つためにやっているんでしょ??
ならば、勝ちたいと思うことは、いたって正常な心の動きなのでは?」
確かにそうです。
トレードは勝つためにやっているので、
資金を増やすためにやっているので、
誰もが勝ちたいと思っているはずです。
しかし、理解してほしいことがあります。
それは、
今から行う”この“トレードは、
絶対に勝たなければいけないというわけではない
という真理です。
この真理を理解し納得してください。
勝つことに固執するからストレスを感じる
あなたが今からエントリーしようとしているトレードは
あなたにとって絶対に勝たなければいけないトレードですか?
あなたが現在持っているポジションは
あなたにとって絶対に勝ちで終わらせなければいけないポジションですか?
冷静になりましょう。
この世に絶対に勝たなければいけないトレードなんて
存在するはずはありません。
個々のトレードは勝つか負けるか分かりません。
トレードとは、
“何十回、何百回と繰り返したトータルの成績で判断するもの”
です。
いわゆる確率論です。
一つ一つのトレードの勝ち負けはランダムに発生するが、
それらを集計して全体で統計を取った時に
始めてその有効度を推し量ることができるようになります。
よって、
一つ一つのトレードの重要度はとても低いんですね。
適切なトレードを10個、100個、1000個と積み重ねて
始めて統計的に意味のあるものになります。
仮に、今後1000回トレードするとなると、
今から行う1回のトレードなんて、
1000分の1の重要度でしかないんです。
なので、ある意味、
勝っても負けてもどちらでも良いんですね。
にも関わらず、
“今から行うトレードに絶対勝ちたい”
と真逆の思考になっているから
心臓がドキドキしてストレスになるんです。
確率論の立場で臨めば、
今から行う”この“トレードで必ず勝つ必要はないです。
1回1回のトレードの勝ち負けはランダムに発生するので、
それらを自分でコントロールすることはできません。
よって、必ず勝とうと思うこと自体が無意味ですし、
勝つことに固執するからストレスを感じるんですね。
もちろん、一つ一つのトレードは集中して臨むべきですが、
集中することと絶対勝つという思考は、全くの別物ですよ。
“集中しながらトレードするが、
トレードのランダム性を受け入れる”
このバランス感覚を身につけてください。
そして、当然ながら、資金管理を考慮して
負けをすんなり受け入れるくらいの少額で臨んでくださいね。
借金をしてトレードをするとか、
負けてしまったら今晩の飯にありつけないとか、
そんな切羽詰まった状況はトレード以前の問題です。
ストレスのないトレードを行うために、
まずは自身の環境を整えることが先決です。