政治、経済、時事ネタ等のニュースは
全てネットを通じて得られるので、
私は基本的にテレビを観ません。

元々、専業トレーダーになって以降は、
テレビを観ない生活習慣が身に付いていたので
それで不都合を感じた事はありませんでした。

しかし、テレビを観ないと
バラエティー的な情報には乗り遅れますね。

今どういう芸人さんが流行っていて、
何がウケるのか、その辺りの流れは全く分からなくなります。

以前、数年ぶりにテレビでバラエティー番組を観た時に、
私の好きだった芸人さんが
思った以上の老け顔に変わっていてビックリした記憶があります。

あと、松本人志さんがムキムキの筋肉質に
変わっていたこともビックリしました。

ちょっとした浦島太郎効果です。
なんか、取り残された感じ…

なので今では面白そうなバラエティー番組だけは録画して
一日の終わりに観るようにはしています。

そこで気になったのですが、、、

今ではいろんなタイプの芸人さんがいらっしゃいますが、
クロちゃんやナダルに代表される、
いわゆる”嫌われ芸人“と呼ばれている方々ですが…

あの方々の思考が独特…というか、不快というか…
まぁ、だから嫌われ芸人と呼ばれているんでしょう。

もちろん売れている方々ですから、需要はあるんでしょうが、
個人的には彼らが出ていると早送りしてしまいます。

当然テレビですから、演じている部分もあるんでしょう。

しかし、それにしても、
平気で嘘をついたり、他人を傷つけたり、
悪いことをしても反省しない態度は不愉快でしかありません。

でも、それがウケている…分かりません。

一時だけなら面白いと思いますが、
それがその人の人間性だと分かってしまったら、
個人的には…もういいです…
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嘘よりも厄介な3つの動機付け

自分の言動が他人を傷つけることになっても、
自分の言動が明らかに嘘だとしても、
自分の言動が社会通念上間違っているとしても、
自分が悪いと思わない人が一定数存在します。

一般常識からすると信じられないですが、
この人達の思考展開ではそれが常識なんです。

なぜなら、
こういう人達を突き動かしている動機は、
極端な

  • 損得勘定
  • 自己愛
  • 否認

この3つだからです。
これらを使って自己正当化するのが目的になってるんです。

損得勘定

自分にとって得になると思えば、そちらを支持します。

その主張が正しいのか or 間違っているのか、
その主張が良いことなのか or悪いことなのか、
その主張に根拠があるのか or 根拠がないのか、
ということについては考えません。

というか、そんなことはどうでも良いんです。

この人たちにとっての判断基準は、
自分にとって得か損か、これが第一優先。

自分にとって得ならば
それがどんな悪しきことでもそれは正しくて、
自分にとって損ならば
それがどんな良いことでもそれは間違いなんです。

自己愛

自分が可愛い、自分が大好き、という人は、
自分のことを悪くは思わないでしょう。

自分が好きだから当然自分の思考も好きになります。

そして、自分の価値観や趣向を認めてもらいたくて
それを無理やり他人に押し付ける。

逆に、自己愛が強過ぎるために、自分が傷つくのを恐れ、
自分とは異なる他人の価値観は認めたがらない。

否認

こういう人達は自分の考えと異なる見解に遭遇したら
とにかく否定から入る傾向が強いです。

たとえ自分の意見より相手の意見が優れていたとしても
たとえ自分の意見が間違っていたとしても、
たとえ自分に非があるとしても、
決してそれを認めようとはしない。

自分の落ち度を棚に上げて、
間違っているのは自分ではなく相手の方だと
ひたすら主張します。

以上、この3つの動機によって彼らは行動しています。

もちろん、普通の人たちも
これらの動機を持っていますが、
それほど濃くはないです。

クロちゃんやナダルの場合は、
彼らの自分勝手な自己正当化の思考が、
その言動から滲(にじ)み出るほどに強いので
観ている立場からすると不快に感じるわけです。

しかし、当の本人からすると、
自分が自己正当化の思考に偏っている事実を
自覚していないケースがほとんど。

というか、知らず知らずのうちに
損得勘定、自己愛、否認
という3つの動機付けで動いてしまっている点については、
嘘よりも厄介と言えるでしょう。

なぜなら、
嘘であれば、嘘をついているという自覚から、
良心の呵責を感じて、うしろめたさや罪悪感で苦しむこともあるでしょうが、
自己正当化の場合、心の底から「自分は悪くない」と本気で思っているからです。

自分は悪くないと思っているから
他人が説得、説明しても無意味なんですね。
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自分勝手な自己正当化で相場を計らない

前置き?が長くなってしまいましたが…
クロちゃんやナダルがFXや投資をしているという話は聞いたことは無いですが、
もしも彼らがトレードをしても上手くいかないでしょう。

なぜなら、
こうした自分勝手な自己正当化はトレーダーには全く不向きな思考展開であり、
決してトレードには持ち込んで欲しくない考え方だからです。

でも、クロちゃんやナダルほどではないにしても、
知らず知らずのうちに
損得勘定、自己愛、否認という3つの動機付けを
トレードに持ち込んでしまってる人は少なからず存在するでしょう。

そのような方がいるとしたら、自分自身でそれを自覚できるかどうか、
自覚できるならばそれを改善しようと思えるかどうかです。

先に書いたように、
自分勝手な自己正当化は無自覚のうちに行われており、
自分で嘘をついたという自覚がありません。

だから厄介なんです。

損得勘定ではなく適切かどうか

トレードに損得勘定を持ち込んでも上手くいきません。

お金儲けをするためにトレードをしているんですが、
それを前面に出すとお金儲けはできません。

お金が欲しいという欲望丸出しの素人思考では
相場に振りまわされるのがオチです。

私達がトレード中に意識すべきなのは
含み益の量ではなく、含み損の量でもなく、
事前に決めたルール通りに適切に行動できているかどうか
です。

自己愛ではなく相場愛

自分の価値観を認めてもらいたくて
それを相場に無理やり押し付けても意味は無いです。

自分が可愛くて傷つきたくないからと言っても、
相場はそんなあなたの都合なんて関係なく
当たり前のようにあなたに”損切り”という事実を突きつけてくるでしょう。

自己愛が強いと損切りを自分への攻撃と捉え、
相場を敵とみなして嫌いになるでしょう。

そもそもの考え方が違います。

自己愛を満足させるためにトレードするのではなく
相場愛を持って感謝の気持ちを持ってトレードすべきなんです。

否認ではなく容認

相場では自分が間違っていた場合、
素直にそれを認めるべきです。

間違いを認めないと、認めたくないという思いが強くなると、
ストップをズラしたり、ナンピンしたりして
負けトレードをズルズルと引き延ばすことになります。

「間違っているのは自分ではなく相場の方だ」
そんな主張は無意味です。

相場を否定しても空しいだけで
あなたの含み損はドンドンと膨らんでいくでしょう。

チャートがどんな動きになったとしてもそれが相場であり
私達はその動きの全てを肯定し容認していく必要があります。

以上のように3つの動機付けを改めていきたいですね。

あくまでも相場主体です。
自分勝手な自己正当化で相場を計らないように気を付けてください。

今回は申し訳ないですが、
クロちゃんとナダルを題材にさせていただきましたが、
彼らだけではなく、政治家や評論家、
コメンテーターと言われてる方にも
似たような自己正当化をしている人が多いですね。

まぁ彼らにとっては炎上商法上等、
正義や事実なんてどうでも良いんでしょうが。