前回の記事では、将棋とトレード、及び情報商材について、
その関連性を述べようとしましたが、結局将棋の話ばかりでした(^^;
今回はその続きです。
軽くおさらいをすると、
将棋にはいろんな戦法があり、
将棋の本にはそうした戦法に関する詳しい内容が書かれているが、
それを読んだ人が全て勝てるようになるわけではない。
当然本に載っていない局面が現われるが、
そうした本に書いている状況から一手でもずれてしまうと勝てないなら、
それは本人の実力不足が原因である。
実践で何度もいろいろな状況を経験してこそ、
本当の実力がつく、という話でした。
これに関しては、FXの情報商材でも同じです。
FXの手法には、順張り、逆張り、スキャルピング、デイトレ、スウィングなど、
いろんな手法がありますが、
FXの情報商材とは、そうした手法について、基礎から応用、そして、
あらゆる相場状況を想定した用い方を解説しているものも多く、
そのとおりに用いれば、相場の局面を有利にでき、勝つ確率が高くなる、
というものです。
FXでの成績向上を望む人は、こうした情報商材を買って、手法をよく理解し、
自分のものになるまで何度も読み返して、実践に用いたりします。
しかし、そうした情報商材を読んだ人が全て勝てるようになる訳ではありません。
たとえそうした手法を勉強したとしても、その理解力には個人差がありますし、
また、相場が自分の思ったとおりに動いてくれるとは限りません。
想定外の動きをすることもあります。
当然、商材に書いてあるような都合の良い状況ばかりとは限りません。
思惑反対側へ動き、損切りを余儀なくされる状況も現われます。
そうした場合、商材に書いている相場状況から一手でもずれてしまうと
どうしてよいのか分からない、というのなら、
それは対応力、メンタル力がない証拠です。
トレードというのは、実践で何度も繰り返し、
さまざまな状況を経験してこそ、本当の実力がついてきます。
一朝一夕にFXトレーダーとしての実力がつくわけではありません。
将棋の世界では、プロになるまでは数年、長くなると十数年もの間、
将棋漬けの毎日だそうです。
そうした厳しい世界と比較するのは、おかしいかもしれませんが、
FXでは、情報商材を買った途端に一人前の実力が身につくと
勘違いしている人がとても多いです。
情報商材というのは、確かにFXの勉強の方向性を明確にしてくれて、
勝てるようになるまでの時間を短縮してくれます。
だからといって、努力する必要がなくなる訳ではありません。
相場と向き合い、実践で何度もトレードを繰り返し、
さまざまな状況を経験して、検証し、分析して
ようやく本当の実力を手に入れることができます。
人によっては数ヶ月もしくは数年かかる人もいるでしょう。
それほど真摯に向き合い続けなければ
トレーダーとして一人前にはなれないという事ですね。