最近では色々なところで生成AIを見かけるようになりましたね。
生成AIのサイトに遷移しなくても、
検索エンジン、ブログ、アプリなどに設置されており、
パソコンを使って調べ物をしていると、
知らないうちに生成AIを利用していることもあります。
生成AIとは、大量のデータを学習したうえでユーザと対話形式でやり取りをしながら
新しいコンテンツ(文章、画像、動画、コードetc)を作り出すことができる人工知能の総称です。
(AIはArtificial Intelligenceの略)
有名どころで言えば、
ChatGPT、Gemini、Copilot
などでしょうか。
私もEA(自動売買)を開発する際に、補助的に利用していますが、
年々進化しており、精度も向上している印象を受けます。
そのような背景もあってか、
最近では、以下のような質問メールを頂くこともあります。
「ChatGPTを使えば勝てる手法が作れますか?」
「AIを内蔵したツールなんですが期待できますか?」
「生成AIを活用したトレード戦略は有効ですか?」
生成AIにトレードのアイデアを出してもらい、
それをベースにしてトレード手法を構築すれば勝てるのではないか?
と考える人もいるでしょう。
また、トレードに生成AIを掛け合わせた商品も販売されており、
そうした商品が魅力的に映っている人もいるでしょう。
では実際問題として…
生成AIを使えば期待値の高いトレード手法が作れるのか?
生成AIで開発したツールはトレードの精度が高いのか?
以下に個人的な見解を述べたいと思います。

生成AIにFX手法を考えさせれば期待値が上がるのか?
生成AIの進歩はすさまじく、質問したことはジャンル問わず何でも答えてくれるので、
活用の仕方によってはとても便利なサービスと言えます。
もちろん、トレードに活用することも全然有りですが…
結論から言うと、
生成AIを使っても期待値の高いトレード手法が作れるわけではなく、
生成AIを使って作成したツールだからといってトレード精度が高くなるわけでもありません。
なぜなら、トレード手法というものは、
これまでの何十年にもわたる為替環境、FXトレード環境のもとで、
多くの投資家、投機家によって数えきれないほど公開されており、
その中で期待値が高いであろうトレード手法は、
名だたる投資家、投機家により、書籍を通じて、または、ネットを通じて広く知れ渡っているので、
今さら生成AIを使っても “Something New” を教えてもらうことは不可能だからです。
結局は、”トレーダー自身の努力次第” ということに変わりはないです。
試しに、ChatGPTを使って以下のような質問をしてみました。
回答も併せて載せます。

いかがでしょうか。
- ロンドンブレイクアウト手法⇒東京時間につけた高値・安値を抜けたほうについていく
- 上位足押し目・戻り売り手法⇒大きい時間足に従う王道的な押目買い/戻り売り
- 経済指標ボラティリティ手法⇒指標発表直後の急騰急落に乗る
- 金利・通貨強弱スイング手法⇒2か国間の金利差を材料にした中長期的戦略
- オーバーシュート逆張り手法⇒買われ過ぎ/売られ過ぎからの反転狙い
ChatGPTが提示してきたトレード手法は、トレード経験がある人なら誰もが思い付くものばかりです。
生成AIだからといって、誰も知らないような、ビックリするようなアイデアを盛り込んだ
画期的なトレード手法を提案してくるわけではありません。
生成AIに尋ねたとしても、書籍を購入して勉強しても、FX商材を購入して勉強しても、
枝葉が多少異なる程度の似たようなトレード手法になるんです。
もしも、生成AIに尋ねたら、聞いたこともない手法を提案してきたとしたら…
申し訳ないですが、それは尋ねた本人のトレードに関する知識が不足しているだけなのかもしれません。
また、生成AIを使ったと謳っているインジケーターやEAを私も幾つか見てきましたが、
精度が上がったり、期待値が上がったという印象は無いです。
穿った見方をすると、
“生成AIを使って開発した“と商品ページに書けば読者ウケが良くなり、信頼性も上がると
販売者自身が思い込んでいるだけでしょう。

生成AIは便利だが100%正しいわけではないという現実
確かに生成AIの精度は上がっていますが、
だからといって100%正確な情報を提示してくれるわけではないです。
時には間違った情報を提示することもありますし、
それをユーザーが見抜けないケースもあり得ます。
よって、生成AIを使ってトレードの勉強をするよりも、
書籍やFX商材で勉強した方が確実ですし安心です。
生成AIを一言で表すと…
“時には平然と嘘を付く物知り博士”
だと私は認識しています。
生成AIが提示してきた回答を盲目的に信用すると、痛い目に遭います。
私も何度も騙されてきました。
例えば、
以前私がEA(自動売買)のプログラミングをしている時に、
If文の条件式で、
If(A > B && C > D)
と書いたところ、
生成AIが
「この書き方は間違いです。If(B < A && D < C)と書いてください」
と訂正を促す返答をしてきました。
??…へ??
正解は、
If(A > B && C > D) と If(B < A && D < C) は同じ意味です。
どちらを書いても同じ処理となるので訂正する必要はありません。
よって、私の書き方で正しいのですが、生成AIが自信満々に訂正を促してくるので、
私もなぜか不安になってきました。
しかし、If文はプログラミングの基本中の基本、どう考えても間違いではありません。
そこで生成AIに
「」
と尋ねたところ、
結果が同じになるA,B,C,Dの組合せしか提示してきません。
「」
質問の角度を変えながら、何度も尋ねたところ、
ようやく生成AIは If(A > B && C > D) と If(B < A && D < C) が同じ意味であることを認めました。
無駄なやり取りでした。
生成AIを利用していると、このようなことが不規則に起こってきます。
これが雑談とか、ちょっとした疑問を解決するための質問、回答なら大事には至らないでしょうが、
自身のリアルマネーを投じたトレードとなると話は別です。
ちょっとした間違い、嘘が致命傷になりかねません。
生成AIを100%信じ切るのは止めましょう。
しかし、優秀な助手であることには変わりないので、
トレードで利用する際には、常に疑いを持って付き合っていきましょう。




