マエストロFXではチャート分析について学ぶ事になりますが、
その際に特に重要なのが、トレンドの向きの認識です。
現在、上昇トレンドなのか、下降トレンドなのか、レンジ相場なのか、
それともトレンド不明なのか、
そういった流れを把握する事が大切になります。
この前、マエストロFXの動画置き場にアップされた、
トレンドの向きの把握の仕方とそれによるトレード戦略の動画が
とても参考になりましたので、ここでその一部をシェアしたいと思います。
基本的なトレード戦略について
チャートというのは人間心理によって様々に動くもので、
例えば、ひとつの下降トレンドをとってみても、
波を描きながら徐々に下げていく場合もありますし、
戻りを試すことなく、一気に急落という場合もありますし、
ジリジリと下げていく場合もあります。
そうしたチャート形状をパターン分けすることは難しいですが、
トレンドの定義としては、
「下降トレンドとは、高値を切り下げ、安値を切り下げている状態」
のことを言います。
「そんなこと当たり前じゃん」
と思っているトレーダーも多いでしょうが、
実際はそう思っているトレーダーほど、こうした定義を軽視していて
リアルトレードになると、チャートの右端先端のレートの動きばかりに
注目していて全体像を見失ってしまう事も多いので注意しなければいけません。
さて、こうした定義に当てはまっていれば、
下降トレンドと判断して良い事になりますが、
逆に考えると、一気に急落している状態の時は、
下降トレンドとは言えないことになりますね。
確かに急落時では、売りが優勢であることは事実ですが、
高値、安値の切り下げが見られない状態では、
下降"トレンド"とは呼べないです。
こうした急落、もしくは急騰相場のことを佐野裕さんは
スラスト相場と呼んで、通常のトレンド相場とは区別しています。
つまり、スラスト相場とトレンド相場とでは、
基本的なトレード戦略が異なってくるという事です。
以下は、佐野裕さんの講義動画の1場面です。
ここではトレンド相場に関する基本戦略が解説されています。
佐野さんがチャート上にフリーハンドでラインを引きながら
詳しく解説してくれています。
佐野さん曰く、下降トレンド相場と認識できたのなら、
戻りを待ってショートを仕掛けるのが基本戦略と仰っています。
その時のチャート形状にもよりますが、
もしも下降トレンドと認識できた時に、安値割れで仕掛けた場合、
運が悪いと、その後の調整の戻りに捕まり、
損切りを余儀なくされる場合もあります。
下降トレンドと分かっていながら、調整の戻りで損切りさせられるのは
精神的にもつらいものです。
ですので、安値割れ売りではなく、戻り売りが基本戦略となります。
そして、その場合に利用するのが、
トレンドラインだったり、テクニカル指標だったり、インジケータです。
戻りの目処を確認する為に、こうした補助ツールを利用するわけですね。
しかし、補助ツールはあくまでも補助的に使うものであり、
価格の動きがメインであるべきなのですが、
中には、どんなチャート形状であっても、
インジケータのラインや数字ばかりを見ているトレーダーもいます。
インジケータの先っぽをミクロ的に見ていては、
成績は向上していきませんし、それは正しい戦略ともいえないです。
チャートをマクロ的に、俯瞰的に見ることが大切であると
動画の中で佐野さんは説いています。
トレンドの把握とそれによるトレード戦略、
その考え方は非常に役立つものとなっていますので、
既にマエストロFXを購入済みの方は、今一度動画を確認して欲しいですね。