マエストロFXの相場始原論シリーズの動画も
既に30本を超えるほどのボリュームとなってきました。

相場始原論とは、過去の記事にも紹介していますが、
最も基礎的で、始原的といえる価格の動きそのものにフォーカスして、
トレードを見直していきましょう、としているシリーズ動画です。

要するに、
巷に存在するテクニカル指標、インジケーターをチャートから全て取り外し、
ローソク足のみを表示させ、ダウ理論やマルチタイムフレーム分析といった
始原的なトレンドの定義から相場を観察する視点を養う事を目的とした動画です。

マエストロFXの手法ではインジケーターを使って
タイミングを計る事もしていますが、著者である佐野裕さん自身は、
トレードする時のインジケーターに対する依存度は低い方なので、
このようなローソク足だけのトレードも普通にこなせてしまうんですね。

FX初心者の方からすると、

「ローソク足だけで何が分かるの?」

と思われるかもしれませんが、
それだけでもチャート分析する為の十分な情報が提供されています。

ポイントとしては、
どこにトレンドラインを引くのか、どこが下値支持線、上値抵抗線となりそうか、
などの節目となりそうなゾーン(価格帯)を複数時間軸で確認して、
そのゾーン間をトレードする感じでしょうか。

言葉だけで説明すると分かりにくいので、
先週行った相場始原論によるトレードをチャート付きで解説します。

以下は先週金曜日のEURJPYのチャートです。

まずは、日足チャートから見ていきます。
eurjpy1d140728
俯瞰的に見ると、高値が切り下がり、安値も切り下がり、
全般的には下降トレンドとなっている事が分かります。

水平のオレンジラインが2本引いていますが、
マエストロFXの著者である佐野裕さんなら
おそらくこんな感じでラインを引くでしょうね。

私はマエストロFXを購入した当初は、
「佐野裕さんならどこにラインを引くのか」
「佐野裕さんならここでエントリーするのか」
など、自問自答しながらトレードしていました。

勝ち組トレーダーの思考を真似る、意識する事も一つの方法論かもしれません。

このチャートからはショートを狙っていきたいと判断できますね。

次に、4時間足チャートを見てみます。
eurjpy4h140728
こちらも全般的に下降トレンドですね。

オレンジラインのような高値切り下げの上値抵抗線が引けますし、
直近では赤色ラインのような水平の上値抵抗線も引けます。

この2つのラインを上抜けなければ、チャートに変化が起きたとは言えず、
やはりショートを狙ってみたい局面といえます。

では、具体的にどのタイミングでショートを考えれば良いのか。。。

それは次の30分足チャートで判断します。
eurjpy30m140728
オレンジライン赤色ラインは4時間足チャートで引いたものと同じ位置です。

30分足なので、2日分ほどのチャートですが、
30分足単一の時間軸で判断してしまったら、
どちらかというと上昇トレンドに見えてしまいますね。

先週の金曜日25日だけを見ると、短期的には青色ラインで下値が支持されており、
上向きに動き出せばロングをしたいと思わせるチャート形状です。

しかし、相場始原論的にはショートを狙いたい場面ですので、
戻り売りか、もしくは安値割れ売りのタイミングを計っていきます。

この日のチャートは青色ラインで支持されていましたので、
ここの下割れブレイクを狙うのが一番分かりやすかったです。

ロンドン時間には一瞬上方向へ動き出し、
僅かに前日高値を超えて赤色ラインに近づく場面も見られたものの、
IFO景況指数という指標発表で再び下落して、
下向きの意識が強まった事も好都合だったかもしれません。

で、実際のエントリーは最初の赤色矢印の位置で、
青色ラインのブレイクでのショートです。

そして、利確位置に関しては、
次のチャートポイント、節目あたりに設定する事が基本となります。

相場始原論的には、緑色ラインが上値抵抗線となる可能性が高いので、
その近辺にリミットを設定します。

利確前には多少もたつく感じもありましたが、
24時過ぎたあたりで何とかもう一歩下がってくれて
次の赤色矢印の位置で利確終了となりました。
result140728
4時間足では戻り売り、30分足ではブレイク売りのチャートパターンとなっていて、
最近の低ボラ相場の中では割ときれいに動いてくれた方でしょう。

どうでしょうか。

テクニカル指標、インジケーター等の補助ツールを使用しなくても、
ラインを引いて、チャートポイント、節目を意識するだけでも、
十分にトレードに臨める事が分かって頂けると思います。

「ラインの引き方なんて、毎日チャートの形が違ってくるんだから分かんないよ」
と思うかもしれませんが、
相場始原論シリーズで半年以上、30動画以上も見ていけば、
誰でもライン引きの感覚は身に付ける事ができるはずです。

「ラインの引き方なんて、毎日チャートの形が違ってくるんだから分かんないよ」
と思っていた頭カチカチの柔軟性のない私ができたんですから、
あなたにもできるはずです。

継続して学習するのかしないのか、違いはそこだけです。

マエストロFX詳細レビューへ