トレードしていれば必ず負けます。
当たり前ですね。
勝率100%の手法なんてこの世に存在しないんですから、
誰でも負けの場面に遭遇します。

各トレーダーが採用している手法の勝率にもよりますが、
デイトレならば、今後何百回、何千回とトレードを繰り返しますが、
その中には、4連敗、5連敗なんて普通に起こり得る出来事です。

もちろん私も、時にはそのくらいの連敗は経験しますが、
重要なのは、

その時に自分がどのように感じ、どのように対処するのか

です。

多くのトレーダーは連敗して投資資金を減らしてしまうと
心理的に不安になり、自分の手法に疑問を持つでしょう。

なので、そうなる前にあらかじめ
資金面、メンタル面、手法面から事前準備をしておくことが必要です。

連敗した時の対処方法を先に決めておくと、
実際に連敗した時には慌てないで済みますからね。
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連敗した時、不調の時に慌てないための事前準備と心構え

連敗した時、不調の時に慌てないための事前準備と心構えとして
以下の3つを提案します。

  • 5連敗くらいはする事を前提にできるだけ少ないロット数でトレードする
  • 負けが込んてきた時の心理状態をリアルに思い浮かべる
  • そのルールが本当に有効なのか常に検証を続ける

5連敗くらいはする事を前提にできるだけ少ないロット数でトレードする

仮に、0.1ロットで損切り幅が平均20PIPSとすると、5連敗で約1万円の損失です。
同じく、1ロットで損切り幅が平均20PIPSとすると、5連敗で約10万円の損失です。

総資金の量にもよりますが、
あなたのこれからのトレード人生において、
総資金が1万円の減少、10万円の減少の場面は、
必ずと言っていいほど起こります。

平均20PIPSの損切り幅で5連敗なら約100PIPSのマイナスとなりますが、
デイトレでもこのくらいのPIPSの減少は起こり得る話です。

なので、
仮に5連敗したとしても、その後回復できる見込みがある、
適切なロット数でトレードを繰り返している事の方が重要です。

先に、
1ロットで損切り幅が平均20PIPSとすると、
5連敗で約10万円の損失と書きましたが、
これを総資金20万円でやっていたら、総資金が10万まで減った事になり、
元の20万円まで回復させるのに相当の時間がかかってしまいます。

なぜなら、
総資金の20万円が10万円となった事で総資金は50%に減少しましたが、
これを元の20万円に回復させるには100%の利率が必要となるからです。

これは明らかにロット数のオーバーポジションが原因です。

諸説ありますが、適切なロット数は、
総資金÷100万(ロット)
で行いましょう。

総資金が10万円なら、適切なロット数=10万÷100万=0.1ロット(1万通貨単位)
総資金が100万円なら、適切なロット数=100万÷100万=1ロット(10万通貨単位)

となります。

先の20万円の総資金なら、
20万÷100万=0.2ロット(0.2通貨単位)
が適切なポジション量です。

これなら5連敗したとしても、約2万円程度の損失となり、
残額資金は18万円となり、今後いくらでも回復できますね。
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負けが込んてきた時の心理状態をリアルに思い浮かべる

自分の資金が1万円減ってしまった、、、
自分の資金が10万円減ってしまった、、、
その時の心理状態をリアルに思い浮かべてみましょう。

当然、トレードは余裕資金で行うべきですが、
自分の資金が1万、10万と減ってしまっても
冷静でいられる自信がありますか?

もし冷静でいられる自信がないのなら、
あなたのリスク許容度を更に落としていく必要があります。

つまり、先に示した
適切なロット=総資金÷100万(ロット)
よりも、さらに少ないロット数でトレードをしていくようにしましょう。

そして、自分の平常心を維持できる適切なロット数を見つけておきましょう。

また、
先に、5連敗した時の話をしましたが、
逆に言うと、5連勝の時だって普通に起こり得る話です。

仮に、5連敗したとしても損小利大の方針でトレードしていれば、
2~3連勝で普通に元の状態に回復できます。

なので、優位性のある手法ならば、
5連敗程度で焦る必要なんて全然ないんですね。
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そのルールが本当に有効なのか常に検証を続ける

負ける事に慣れていない、マインドが確立されていない、
手法に自信がないトレーダーは、
5連敗どころか、2連敗程度でも心理的に焦ってきてしまいます。

そして、その焦りが悪い方面へ出てしまうと、
一発逆転を狙ったロット数を増やしてのギャンブルトレード
となってしまう危険性もありますが、それだけは絶対に止めて下さいね。

リアルトレードに移行したという事は、
そこへ行くまでにそれなりに検証作業をしてきたはずです。

自分がこれまで時間をかけて行ってきた過去チャートでの検証トレード、
そして、それを元に繰り返してきたデモトレードを思い起こしていください。

その中には5連敗もあったでしょうが、トータルではプラスとなり、
期待値>1だからこそ、その手法を採用したはずです。

手法というのは常に検証が必要です。

ルールを守っての5連敗なら何も問題は無いですが、
時には検証作業が足りなくて、
そのルール自体に優位性が無かったという可能性もあり得ます。

なので、冷静になれる相場が開いていない週末にでも
その連敗トレードを再検証してルールに基づいての負けトレードなのか、
ルールを歪曲しての負けトレードなのか、検証する必要があります。

ルールを歪曲しての負けトレードは論外ですが、
ルールに基づいての負けトレードが増えてきて
手法の優位性がグラついてきた場合は、新たなルールを再構築する為に
リアルトレードは一旦中止して、デモトレードへ戻りましょう。

また、デモトレードでも優位性が見られない場合は、
更に過去チャートまで戻って、検証トレードからやり直しましょう。

それが結果的には一番の近道であり、相場に長くいられるコツでもあります。