先週、日銀が長期国債の買い入れを減額した事で
市場には出口戦略への思惑が広がり、円買いが進みました。

長期国債の買い入れ減額と出口戦略とはイコールではないですが、
市場が出口戦略と受けとったのはちょっと意外でしたね。

どうなんでしょうか、やはり、
欧米の各国が出口に向かっている or 既に出ている状況の中、
「日本もそろそろ出口に向けて、、、」
という雰囲気に市場は変わってきているんでしょうか。

ファンダメンタル的なニュース、出来事を解釈する際、
それを”自分“がどのように理解し解釈すべきか、ではなく、
それを”市場“がどのように理解し解釈しているのか、
を把握することが重要です。

極論すれば、正しい解釈か、間違った解釈か、はどうでもなく
市場がどのように解釈したか、それが最優先です。

今回の件で、市場は私が思っている以上に、
出口戦略を意識していると認識させられました。

このような認識のズレは、
少しずつ調整していく必要がありますね。

では、現時点でのドル円のチャート形状をMTFで確認しておきます。

ドル円の日足チャート
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ここ4か月間ほどは、オレンジライン赤色ラインに挟まれた
ボックス相場となっています。

スイングトレードで意識される200日移動平均線
横ばいで推移していて方向感が無く、
それほど機能していないように見えますね。

しかし、直近のレートはボックス相場の下限に接近しており、
割れるのか or 反発するのかの見極めが重要な局面になっています。

もし、この赤色ラインを割れるようなら売り目線へ変更すべきでしょう。


ドル円の4時間足チャート
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赤色ラインがサポートラインとして機能していましたが、
先週にそのラインを下にブレイクして以降は下降トレンドになりました。

このまま赤色ラインの下にレートが位置しているうちは
売り目線で見るべき局面でしょう。

しかし、直近ではボリンジャーバンドが内側を向きつつあるので、
この後しばらくは持合に推移するかもしれません。


ドル円の1時間足チャート
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ドル円のわりには先週は大きなボラティリティーとなり、
全般的に下降トレンドになりました。

目立ったレジサポラインは見当たらないですが、
ピンク色ラインのようなトレンドラインは引けるでしょうか。

そして、直近では下降チャネルのパターンになっていて、
最新のレートは、その下限付近に位置しています。

よって、売り目線ではありますが、
今からのショートは分が悪そうです。

できれば下降チャネルの上限付近まで戻すのを確認してから
ショートを検討したいですね。

デイトレとしての総合判断

日足チャートでは、ボックス相場の下限付近に位置している状況、
4時間足チャートでは、下降トレンドも後半になっているかという状況、
1時間足チャートでは、下降チャネルの下限付近に位置している状況、
となっており、
MTF的にはショート優勢という判断になりますが、
各時間軸のライン付近の攻防には注目すべきです。

特に、日足チャートにおけるボックス下限の赤色ライン
多くのトレーダーに意識されているはずなので、
この赤色ラインを下割れするかどうかは注視ポイントになります。

この赤色ラインを下割れしたら、
久しぶりに日足レベルでの下降トレンドとなるので、
たとえデイトレだとしても、
ドル円は中期的な売り圧力状況にあると
頭の片隅にでも置いておく必要があるでしょう。

逆にロングに関しては、最短では1時間足チャートでの
ピンク色右肩下がりトレンドラインを上にブレイク、
且つ、下降チャネルの上限を上にブレイク、
この2つが実現すれば買い目線へ変更しても良さそうですが、
4時間足、日足での優位性が無いので、あまり確度は高くなさそうです。

できれば、4時間足チャートの赤いライン
再度上抜けるまで待った方がロングするには安心でしょう。