相場における”地合い“を判断するのは難しいですね。

「地合いが良い」とか「地合いが悪い」とか、
こういった抽象的な表現は、具体的に説明する事が難しいですが、
個人的には、
相場の流れや雰囲気から読み取れる市場参加者の心理的傾向
というような解釈になるんでしょうか。

昨日、米雇用統計の発表がありましたが、
市場予想よりも弱い数字で発表直後はネガティブな反応となり、
ドル円などはドル売りで下げましたが、その後すぐに回復して、
逆に、ドル買いに反転しました。

このように弱気材料に素直に反応しない相場は
“地合いが良い”と判断しても良いのではないでしょうか。

という事で、
現時点でのドル円のチャート形状をMTFで確認しておきます。

ドル円の日足チャート
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4月以降、オレンジライン赤色ラインの間を行ったり来たりする
ボックス相場となっています。

そして、直近ではボックス相場の上限に到達しており、
レジスタンスラインを何度か突っついている様子も伺えますね。

先日の米雇用統計時の反応から見てとれる現在の地合いから判断すると、
もしかすると、今回はブレイクする可能性が高いのかもしれませんが、
予想で行動を起こすわけにはいきません。

一応買い目線ですが、
実際にロングを考えるのはオレンジラインを越えてからになるでしょう。


ドル円の4時間足チャート
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直近2週間はボリンジャーバンドは横ばいとなっており、
明確な方向性が出ていないレンジ相場となっています。

オレンジライン赤色ラインの距離は130PIPSほどあるので、
この中をデイトレすることもできなくはないですが、
利大を目指すトレンドフォローのスタイルは無理っぽいですね。

やはり、レンジの上限と下限のどちらかのブレイクを待って、
その抜けた側に仕掛けるやり方が良いでしょう。


ドル円の1時間足チャート
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下ヒゲの位置関係が微妙ですが、
赤色ラインのようなサポートラインが引けますね。

昨日の米雇用統計でも、発表直後はドル売りで下げましたが、
長い下ヒゲを付けて反転しており、
やはり、この赤色ラインは意識されていそうです。

現状は、ボリンジャーバンドの向きから判断しても
トレンドレスと言わざるを得ないですが、
赤色ライン上にあるならば、目線としては上を見ていきたい局面です。

デイトレとしての総合判断

日足チャートは、買い目線だがボックス相場の上限に位置している状況、
4時間足チャートは、レンジ相場が継続中で様子見の状況、
1時間足チャートは、方向感は無いがサポートラインに支えられている状況、
となっており、
総合的には多少ロング優勢となっているが、
もう少し明確な動きを待ちたい局面でしょうか。

ポイントとしては、やはり
日足チャートにおけるボックス上限のオレンジラインを越えるかどうか、
ですね。

このラインを終値で越えるようなら
明確に買い目線となり、
ロングのみを狙っていけるでしょう。

もしくは、1時間足チャートにおける赤色ライン付近まで下がるようなら
逆張り的なロングも有り得ます。

逆にショートに関しては、
どのタイミングで売りが優勢とMTF的に判断できるかどうかですが、
できれば、4時間足チャートにおける赤色ライン割れまで待ちたいですね。

1時間足チャートにおける赤色ライン
終値で割った場合でも売り目線へ変更できますが、
これだけではMTF的な優位性はありませんので確度は低そうです。