前回の記事、
トレードで負けた時になぜ負の感情が出てくるのか?~日常と非日常~
の続きです。

あなたは自分のトレードルールに対する
“絶対的な確信”を持っていますでしょうか。

「結局はトータルで勝つんだから」
という絶対的な確信です。

例えば、あなたが以下のようなゲームを構築したとしましょう。

「サイコロを振って1が出たら、+10000円
 それ以外の目が出たら、-1000円

このゲームをやるにあたって
あなたは負ける事に苦痛を感じるでしょうか?
dice17041201

では、、、

「トランプで黒のカードが出たら、+2000円
 赤のカードが出たら、-1000円

このゲームをやるにあたって
あなたは負ける事に苦痛を感じるでしょうか?
card17041202

それぞれのトレーダーが持つルールは違っているでしょうし、
それぞれのルールの期待値も違っているでしょうが、
優位性がある、つまり、期待値>1であるならば、
負けた事にあれこれ心を悩まされる必要性は無く、
単に “続ける” 事だけに専念しますよね?

それと同意です。

いやいや。それはサイコロやトランプだから、
 そのように絶対的に確信できるのであって、
 トレードのルールにそこまでの確信は持てませんよ

と思っていませんか?

もし、そのように思っているのなら、
それは自分のトレードルールに対する練習量が足りてないんです。

自分の中で絶対的な確信を持てるようになるまで
トレード練習を繰り返せば良いだけです。

それこそ「MT4裁量トレード練習君プレミアム」などの練習ソフトで
何百回、何千回とトレードを繰り返し、
デモトレードも何か月と繰り返していけば、
上記のサイコロやトランプのルールと同様に
自分の中で絶対的な確信を持てるようになるはずです。

まぁ、上記のようなサイコロやトランプのルールでは
相手になってくれる人は当然いませんが、
常に揺れ動いている為替市場では、
自分で構築した期待値>1の場面が不定期に訪れてきますので、
その時にサイコロを振るがごとく、トランプをめくるがごとく、
エントリーボタンを押すだけです。

確率的な立場から確信を持っているので、
その“トレードに必ず勝つ必要は無く、
単に続けているだけの状態になります。

私の場合は、トレードしている時間帯でも、
トレードだけに専念しているわけではなく、
EAやインジケーターを開発したり、質問メールの回答を書いたり、
FX商材の勉強などを同時並行でやっています。

なので、ポジションを持ちながらプログラミングする事もありますが、
つい、プログラミングに夢中になって
ポジョションを持っている事を忘れてしまい、
ふと気がづいた時にチャートを確認して、
知らないうちにストップにかかって損切りとなっていて、

「あ、そう。」

という感じで、再びプログラミング作業に戻る、
という事も普通にあります。

そのトレードで勝っても負けてもどうでもいいんです。
どうせトータルで勝つんですから。

win17041203

もちろん、トレードルールの確認は必要になりますよ。

相場状況はその時その時に違ってきますので、
週末や月末には、トレード記録を読み直して
ルールどおりにエントリーできたか、決済できたか、
更には、PF、勝率、リスクリワード比などをひととおり確認して、
自分の構築したトレードルールについての確信を
常に維持する作業も行っています。

私の初心者時代、というか、まだルールが確立されていない時には、
「MT4裁量トレード練習君プレミアム」のような練習ソフトが無かったので、
(あったのかもしれませんが、その存在は知りませんでした)
過去チャートでの目視での検証、及び、
デモトレードでの検証が主な作業でしたが、
人並み以上に検証作業を繰り返したという自負はあります。

そういった経験もトレードへの確信につながっているのかもしれません。

私は苦痛を抑え込んでいるわけでもないですし、
平常心を装っているわけでもないです。

これまで繰り返してきたトレードというものに対する姿勢が
勝ちトレードや負けトレードに対する感情の起伏を
徐々に少なくしてくれたのだと思っています。

勝ったら歓喜、負けたら苦痛
そんな初心者感情からは早く抜け出すように
とにかく練習を繰り返しましょう。