理性と感情、、、これらは相反する要素として捉えがちですが、
どちらも自分の性格を形作る一部であり、
どちらも疎かにする事はできません。
ダイエットしようと決めていた女性が、
つい魔が差してチョコレートやポテトチップスなどを
食べてしまうケースはよくあります。
その際、
「欲望に負けてしまった。。。」
「お腹が減っていたからつい。。。」
などと言ったりますが、
そうした発言は言い訳でしかありません。
実際には、自分の意思で”食べる“という行為を
自分にとってメリットがあると判断して選んだだけです。
「一度食べたくらいでは大して体重は変わらないはず」
「目の前にあるチョコを食べてその美味しさを味わう方が重要だ」
このような思考によって、
“食べる“という行為を自分にとってメリットがあると
自分で総合的に判断して選んだだけです。
あなたが自分で選んだんです。
禁煙しようと決めていた男性が
つい魔が差してタバコを1本、2本と
吸ってしまうケースはよくあります。
その際、
「欲望に負けてしまった。。。」
「口寂しくなったからつい。。。」
などと言ったりしますが、
そうした発言は言い訳でしかありません。
実際には、自分の意思で”煙草を吸う“という行為を
自分にとってメリットがあると判断して選んだだけです。
「1本吸ったくらいでは大して肺がんのリスクは増えないはず」
「タバコを吸って今のストレスを緩和させる事の方が重要だ」
このような思考によって、
“煙草を吸う“という行為を自分にとってメリットがあると
自分で総合的に判断して選んだだけです。
あなたが自分で選んだんです。
では、本人はどうして、
「欲望に負けた」
「感情が抑えられなかった」
といった類いの発言をするんでしょうか。
それは無意識のうちに自分で自分を欺き、
自分を無理やり正当化しているんです。
「自分は悪くない。欲望という感情が悪いんだ」
「欲望という感情が勝手にやったことだ」
「決め事を破ってしまったのは欲望だ」
このように、”欲望” と “自分” を切り離し、別物と捉える事で、
自分には非がないと自分自身を欺いているだけなんですね。
トレードでも言い訳を用意していないか？
売買ルールを決めたはずのトレーダーが
つい魔が差して予定外のところで
エントリーしてしまうケースはよくあります。
その際、
「欲望に負けてしまった。。。」
「どうしても飛び乗りたくなった」
などと言ったりしますが、
そうした発言は言い訳でしかありません。
実際には、自分の意思で”エントリー“という行為を
自分にとってメリットがあると判断して選んだだけです。
「1回くらい予定外のところでエントリーしても売買ルールは崩れない」
「今ここで飛び乗りエントリーして利益をとる事が重要だ」
このような思考によって、
“エントリー“という行為を自分にとってメリットがあると
自分で総合的に判断して選んだだけです。
あなたが自分で選んだんです。
にも関わらず、そうしたトレードで負けてしまうと、
心の中で、
「欲望に負けてしまった。。。」
と、”自分” と “欲望” を別物として捉え、
「自分は悪くない。欲望に責任があるんだ」
と言い訳を用意します。
常に “欲望” に責任を押し付け、”自分” は無罪を主張して、
予定外の裁量トレードを繰り返します。
そして、いつの間にか売買ルールは忘れ去られていきます。。。
欲望は自分の一部です。
欲望に負けて享楽に興じたのは自分です。
欲望に負けて自暴自棄になったのも自分です。
自分を欺くのはやめましょう。
自分に言い訳を用意するのはやめましょう。
心の中で責任転嫁を続けても
トレードで良い結果は得られませんよ。
