トレードで損切りになって頭に血が上る。。。
我に返り、その場で「平常心でいよう」と頑張れば頑張るほど
平常心は得られない。。。
数ヶ月単位、数年単位でトレードの勉強をして、
平常心が必要だという域にまで到達したのは良いでしょう。
しかし、
「損切りになっても平常心のままでいるぞ!」
「平常心でトレードするぞ!」
「何が起きても動揺しないぞ!」
そう思えば思うほど、
そう考えれば考えるほど、
焦れば焦るほど、
余計に平常心は得られなくなり、結果も出なくなります。
なぜなら、
平常心になれない焦り、
平常心を手に入れたいという焦り
結果を早く出したいという焦り
こうした感情が全てストレスになるからです。
ストレスになるとストレスホルモンが分泌されます。
ストレスホルモンの代表的なものとしては、
アドレナリン、ノルアドレナリン、コルチゾール
を挙げる事ができます。
アドレナリンは、闘争ホルモンとも呼ばれていて、
交感神経が昂り、血圧が上昇してまさに興奮状態になります。
ノルアドレナリンは、怒りのホルモンとも呼ばれていて、
心拍数と血圧を上昇させて緊張状態となり、
時にはキレたり、パニック状態になります。
コルチゾールは、ストレスによって分泌されると、
血圧や血糖値を高め、免疫機能の低下をもたらしたり、
感染症や脳の海馬を委縮させたりします。
もうお分かりだと思いますが、
交感神経が高ぶり、血圧も上昇し、
興奮状態、緊張状態のままで
はたして平常心を保てるでしょうか?
これらのホルモンは、本来はどれもが
人間が動物として生存するために必要なものです。
しかし、現代社会では外敵に襲われる事が無くなり、
代わりに、仕事や人間関係などが慢性的なストレスとなって、
これらのストレスホルモンも慢性的に分泌されています。
トレードでも同じで、慢性的に結果が出ない状態だと、
上記のようなストレスホルモンが常に出ている状態となり、
それが平常心を遠ざけるだけではなく、
脳や神経にまで悪影響をもたらし、
結果として、体調悪化も症状として出てきてしまいます。
では、平常心を得るためには何をすれば良いのかというと、
上記のような悪循環の最初に戻り、まずは、
「ストレスを軽減すること」
これが必要になります。
その為には、平常心を得ようと頑張る事は、逆効果になります。
頑張れば頑張るほど、その行為がストレスになるからですね。
では、どうすれば良いのかというと、
平常心の妨げとなる損切りという行為を
「甘受する」「受容する」
ことです。
トレードで損切りは当たり前の行為であり、
決して無くす事ができないものとして、
心の底から受け入れることです。
根性論的に無理矢理平常心を装う事自体が
平常心を遠ざけていると理解することです。
もちろん、人によって性格が違っていますので、
損切りに対する受け入れ方も異なってくるでしょう。
しかし、損切りという行為を
“異物” “忌み嫌うもの” “恥ずかしいもの”
として捉えているといつまでたっても甘受できません。
トレーダーである限り、損切りは100%無くす事はできず、
一生付き合っていく永久に切り離す事ができない行為です。
にも関わらず、損切りを排除しようと抗(あらが)うと
それができない時にストレスが生まれます。
となると、平常心から遠のき、先の悪循環に陥ります。
私がトレード初心者だった頃、損切りするたびに
頭に血が上り、怒りで体が震えた事を今でも覚えています。
怒りを抑える事ができず、
手に持っていたマウスをテーブルに叩きつけて壊した経験は何度もあります。
買ってきたコンビニ弁当を部屋中にばら撒いたこともありますし、
壁を蹴って穴をあけたこともあります。
しかし、いつしかそんな自分に嫌悪感を抱くようになりました。
「勝っているトレーダーがこんなことするか?」
自分の行為が恥ずかしく、虚しく思うようになり、
それから徐々に、自分の心が落ち着くようになっていきました。
単に暴れることに疲れただけなのか、
それとも、諦めの心境になったのか、
それとも、悟りの心境になったのか、、、
今となってはその時の心の変化を思い出せないですが、
損切りで怒っている自分の無意味さ、滑稽さを実感してからは、
徐々に冷静にトレードができる、そして、
徐々に冷静にトレードの勉強ができるようになっていきました。
何がきっかけで平常心を得られるかは人それぞれですが、
必死になって平常心を追い求めようとするのはやめた方が良いでしょう。
まずは、
損切りを「甘受する」「受容する」ために自分は何ができるのか、
を考えるようにしましょう。
参考までに、私の選択制特典の中に、
TYPE-R [こすぎオリジナルノウハウ
トレード用の平常心を身に付ける具体的な4つの実践方法とは?]
というものがあります。
これは精神論から平常心を身に付けようとするものではなく、
実際の行動から平常心を身に付けようとするノウハウです。
興味のある方は選択してください。