相場には大小さまざまなボラティリティーが存在しますが、
一般的には、一番動くのはロンドン時間、次にNY時間、
最も動きが少ないのが東京時間と言われています。

もちろん、必ずそうなるとは限りませんが、
確率的にはそのような傾向があると言えるでしょう。

そして、私のトレード時間は、ロンドン時間からNY時間の中盤まで
具体的には、16時~24時頃までとなっています。

つまり、ボラティリティーが大きくなると
想定できる時間帯でトレードしているわけです。

しかし、ボラティリティーが大きくなると言っても、
上に動くのか or 下に動くのかは、事前には分かりません。

事前には分かりませんが、どちらになるにせよ、
この後、それなりのボラティリティーの伴った展開が待っている事は
確率的に高そうだと言えるでしょう。

では、事前にどちらへ動くのか分からないのに、
何を手掛かりにして、
上目線や下目線になれば良いのでしょうか?

私の場合、その手掛かりというのが
大きな時間足の方向性
になります。

例えば、
デイトレならば、大きな時間足の方向性としては、
1時間足や4時間足になりますが、
私の場合は、主に1時間足の方向性を確認します。

つまり、
その日のトレード(デイトレ)は、
その日の1時間足の方向性に従って仕掛けるように心がけています。

要するに、
この後、ボラティリティーを伴った展開が待っているが、
どちらへ動くのかについては、
その日の1時間足のトレンド方向へ動く確率が高いだろう
と想定するわけです。

もちろん、実際にはどちらへ動くのかは分かりませんよ。

大雑把に捉えると、これから始まるロンドン時間以降の動きは、

  1. 上昇トレンド(上向きが優勢な展開)
  2. 下降トレンド(下向きが優勢な展開)
  3. トレンドレス(持合、ランダム、乱高下)

という3パターンに分類する事ができます。

では仮に、大きな時間足の方向性が上昇トレンドだったとしましょう。

となると、私は上目線となり、
ロング指向で相場に臨んでいく事になりますが、
実際の相場で上記の1番、2番、3番となった場合に、
それぞれどのようなトレーディングになると想定できるのか、
ここで分類分けしてみましょう。
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トレンド状況による収益の違い

その日、1時間足が上昇トレンドとなっており、
私が上目線でロング指向で臨んでいる時に
その後の相場展開が、、、

1.上昇トレンド(上向きが優勢な展開)になった場合

最も理想的な展開であり、トレンドの継続性の面から考えても
このような展開になる可能性が高いですが、
トレーディングにおいても一番収益が上げやすい展開です。

その日のチャート形状、チャートパターンにもよりますが、
収支がマイナスになるケースはそれほど無く、
概ね、大幅プラス~中幅プラスになるケースが多く、
悪くても小幅プラスで終える事ができるでしょう。

2.下降トレンド(下向きが優勢な展開)になった場合

この場合はそもそもロングのエントリー条件に一致しないので、
基本的にノートレードで終わる事になります。

私の「FXデイトレ!稼ぐ手法の勉強ブログ」にも書いていますが、
ノートレードで終わっている日は、
大きな時間足の方向へレートが動かなかった日である事が多いです。

3.トレンドレス(持合、ランダム、乱高下)だった場合

ロンドン時間以降、大きなボラティリティーが期待できますが、
実際には動意薄のまま推移する日もありますし、
逆に、指標発表により乱高下となってしまう日もあります。

その場合のトレーディングはどうなるのか、、、

私としては、上向きを想定しているので、
ロングのタイミングとなれば、もちろんエントリーするわけですが、
その後、持合いに捕まったら、、、

そもそも、その持合の幅、レンジ幅にもよりますが、
仮に、大きな幅のレンジ相場だったら、
普通に利確条件に一致して手仕舞えることもあります。

仮に、平均的な幅のレンジ相場だったら、
小幅利確や微幅利確、もしくは、同値撤退で逃げる事もありますし、
タイミングが合わないと、損切りになる事もあります。

仮に、小さい幅のレンジ相場だったら、
これはたまたまロングのエントリー条件に
一致してしまったケースになりますが、
ひたすらポジションキープとなり、
その後は大きな時間足のトレンドの継続性に期待するものの
実際のところは運の要素も強くなってしまいますね。

また、持合に捕まって損切りや同値撤退となって以降に、
再度、ロングのエントリー条件に一致した場合に、
再度、エントリーすべきかどうか、これも重要です。

一度、損切りや同値撤退になったという事は、
そこへ至るまでのチャート形状は持合っぽくなっているはずなので、
2度目のエントリーは慎重になるべきでしょう。

よくあるのが、
持合中にエントリー条件に一致して
ロングポジションを持ったが下落して損切り、
そして、
再度、持合中にエントリー条件に一致して
ロングポジションを持ったが下落して損切り、、、

これを繰り返して資産を減らす、
いわゆる”損切り貧乏“と言われる状態ですが、
こうしたトレードはできるだけ避けるべきで、
そのための方策、ルールを自分で決めておく必要があります。

上昇トレンドを想定しているのに、
持合いになっているなら or 持合になりつつあるチャート形状なら
2度目のエントリーは持合を抜けるのを待つとか、
もしくは、持合の下限で逆張り的にエントリーするとか、
やり方は人それぞれですが、
同じところで何度も損切りを喰らわない工夫が必要です。

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ここで上記の3パターンでのトレーディングをまとめると、

その日が上昇トレンド(上向きが優勢な展開)なら
小幅プラス~大幅プラス

その日が下降トレンド(下向きが優勢な展開)なら
ノートレード

その日がトレンドレス(持合、ランダム、乱高下)なら、
利確~損切りまでさまざまなパターンがあるが、
工夫次第で期待値>1にはできる

となり、
これら全てを考慮して、日々のトレードを繰り返していくと
トータルではプラスになってくれるわけです。

もちろん、実際のチャートでは、
上記のような3パターンに綺麗に分類できませんが、
概ね、私のトレーディングに関しては、
このような収益構造になっています。

その日の大きな時間足の方向性と
ロンドン時間以降の実際の方向性を鑑み、
自身のトレードルールとの関係性を把握しておけば、
無理なトレードを避ける事ができますし、
無理な期待もしないようになります。

順張りトレーダーの方は参考にしてください。