順張りでトレードする場合、
チャートがトレンドの時にエントリーを検討し、
トレンドでない時にはエントリーを見送ります。

当然ですね、
トレンドが発生していれば
その流れに乗って利益が伸びてくれる可能性が高まりますが、
トレンドが発生していなければ、
流れがないので無駄にポジション保有時間が長くなるだけで
なかなか利益が伸びないことも多いです。

では、トレンド状態とトレンドでない状態を
どうやって見分ければ良いのでしょうか?

いち早くトレンド状態を見分けることができれば
つまり、トレンドの初動を捉えることができれば、
その分、早くエントリーができるので、
利益も大きくなる可能性が高まります。

どこからがトレンド発生なのか、
どうなったらトレンド状態と言えるのか、、、

その定義は各トレーダーにより様々ですが、
以下では私が考えるトレンドの初動を解説してみたいと思います。

見るべきは移動平均線、ダウ理論、サポレジ転換

チャートは似たような形状を描くことが多いですが、
全く同じ形状を描くことはありません。

トレンド転換パターン、トレンド初動パターンも
色々なパターンがあり、その全てを把握することは無理なので、
自分が知っているパターンにだけ乗るようにすると良いです。

そういった意味では
以下のパターンは分かりやすい部類に入ると思います。

  • 移動平均線の並びで判断
  • ダウ理論で判断
  • サポレジ転換で判断

これら3つを総合的に判断して
トレンドの初動を捉えるようにしましょう。

移動平均線の並びで判断

chart22092401
上記ではMA21(青色ライン)MA84(赤色ライン)を表示させていますが、
この2つのラインがゴールデンクロスをしたら
それ以降は上昇トレンドへ転換したと判断します。

チャート形状によっては、乱高下している状態で
たまたまゴールデンクロスしたケースもありますが、
そういった場合は無視します。

チャートが綺麗か” や “ラインが綺麗か
という裁量判断も必要になります。

ダウ理論で判断

chart22092402
直近のチャートの高値と安値の並びに注目し、
それらがN字になっていたら
上昇トレンドへ転換したと判断します。

上記チャートの高値と安値に丸印を付けましたが、
それぞれが共に切り上げています。

これらを結ぶとN字になっており、
上向き優勢の展開になったことが分かります。

サポレジ転換で判断

chart22092403
上記では直近のレジスタンスラインがサポートラインへ切り替わっていますが、
このようなプライスアクションが起きたら
上昇トレンドへ転換したと判断します。

明確なレジスタンスラインが引けなくても、
過去の高値の価格帯ゾーンが
直近の安値の価格帯ゾーンに切り替わっているケースも多いです。

これは売り勢力<買い勢力という状況に変わった可能性が高く、
その後は上げやすくなります。

以上、
移動平均線、ダウ理論、サポレジ転換の3つを総合的に判断すると
トレンド転換の初動を見分けやすくなります。

そして、
既にご存じかと思いますが、
上記で使用したチャートは全て同じものです。

つまり、総合的には以下のように判断します。
chart22092404
チャート内の矢印で示した箇所以降は、
上昇トレンドへ転換したと判断でき、
ここをトレンドの初動としてそれ以降は買い目線、
ロングを検討すべきチャートと認識して良いです。

もちろん、このような分かりやすいチャート形状ばかりではないですし、
乱高下したり、ランダム要素が強い中で
知らないうちにトレンド転換していたケースもあります。

そうしたケースでは無理矢理エントリーするのではなく見送りましょう。

そして、上記3つのうち、
少なくとも2つの要素を満たしたチャートでトレードするようにしましょう。

参考までに幾つかチャートを載せておきます。
サンプル1
chart22092405

サンプル2
chart22092408

サンプル3
chart22092409

自分の知っているトレンド転換パターンだけでエントリーするようにすれば、
トレード頻度は減りますが、期待値は上昇するはずです。