トレードにおける行動って、
基本的にエントリーと決済しかありません。

そして、決済は利確と損切りに分かれますが、
「利確は難しい」
というトレーダーは多いです。

なぜなら、
利確時には自分でチャート形状を選べない
から。

エントリーというものは、マイルールに則り、
自分が決めたチャート形状になるまで待って待って、、、
その時が来ればエントリーすればよいわけですが、
利確はそうはいきません。

ポジション保有後にはどのようなチャート形状になるかは、
当然ながら自分で選ぶことはできず、
チャートの意思に従って利確するしかないわけです。

トレンドが続くのならばできるだけポジションを保有したいですし、
トレンドが続かないのなら早めにポジションを決済したほうが良いでしょう。

どのようなチャート形状になるのか分からない前提で、
できるだけ利益が残るように利確しなければいけないので、
利確は難しいんですね。

これらを踏まえたうえで、
今回は順張りにおける利確に対する基本的な考え方、
というか、方針みたいなものを解説したいと思います。
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順張り手法における利確に関する考え方

トレードには色々なスタイルがありますが、
今回はあくまでの”順張り“における考え方です。

これが逆張りだったりスキャルピングだったりすると、
考え方が正反対になることもあるので、
そのあたりは注意してください。

それでは、、、
利確の基本的な考え方として、
以下の3点を覚えておいた方が良いでしょう。

  • 利確までには時間がかかる
  • 損切り幅よりも利確幅を大きくすべき
  • できるだけチャートを見ないようにする

この3つを意識すると、
適切な利確ができるようになるはずです。

利確までには時間がかかる

ロングのポジションを持った瞬間から上昇、
ショートのポジションを持った瞬間から下降、
というのは理想的ですが、
そんな都合良くは行きません。

自分がポジションを持った瞬間から思惑通りにレートが伸びて
何のストレスも無く利確できる、
とは思わない方が良いです。

利確までには時間がかかるものです。
利確までにはある程度のチャートの上下動を受け入れるべきです。

時には含み損の状態で過ごすこともあるでしょうし、
時には小幅含み益の状態で過ごすこともあるでしょうが、
トレンドに沿って仕掛けたのなら、
トレンドが味方になってくれるケースが多いです。

つまり、時間が味方になってくれるケースが多いです。

要するに、時間が経てば経つほど、
トレンドが効いてきて
思惑の方向へレートが動いてくれる可能性が高まります。

それまでは我慢しましょう。

あくまでも大雑把な目安ですが、
執行時間軸で最低でも6本以上のローソク足の経過は見たいですね。

つまり、
5分足でトレードしているなら、
6本分のローソク足で最低でも30分くらいは待ちたいですし、
1時間足でトレードしているなら、
6本分のローソク足で最低でも6時間は待ちたいですし、
日足でトレードしているなら、
6本分のローソク足で最低でも6日間は待ちたいですね。

そのくらい経たないと、ローソク足は成長しないものです。
つまり、利益が伸びないものです。

例えば、5分足でトレードしているのに
エントリーから10分で利確してしまっては
トレンドの前半部分しか取れていない可能性が高く、
とても勿体ないですね。

損切り幅よりも利確幅を大きくすべき

順張りなら損小利大で臨むのが一般的です。

つまり、
リスクリワード比>1になるようにトレード戦略を決めるべき
です。

トレンドが続いているのに、少し利が乗ったら利確、
トレンドが反転しているのに、いつまでも含み損を抱えている、
そんな損大利小のトレード戦略では上手くいかないのは一目瞭然ですね。

トレンドフォロアーならば、
トレンドが続いている限りそのトレンドを取りに行くべきで、
そうしないと利が積み重なっていきません。

もちろん、トレンドの頭から尻尾まで
全てを取りに行く必要はないですが、
トレンドが転換するまで、
できるだけ、利を引き伸ばし、引き伸ばし、したほうが
トータルでは利が大きくなる傾向が高いです。

そうした方針のもと、
最初に決めた損切りポイントよりも、
利確ポイントをより遠く、より広くして
リスクリワード比>1のトレーディングを目指しましょう。

できるだけチャートを見ないようにする

人間心理とは不思議なもので、
チャートを見続けていると、
そして、含み益がどんどん成長していくのを見てしまうと、
その含み益を失いたくなくて、
「利確したい!」
という衝動に駆られます。

そして、多くのトレーダーが
マイルールを違反して早い段階で利確してしまいます。

これはチャートを見てしまうことの弊害ですが、
どうしても利確の衝動が抑えられないのなら、
いっそのこと、チャートは見ない方が良いです。

チャートを見ないのも
立派なトレード戦略の1つです。

見ないといっても全く見ないことは難しいので、
チャートの監視時間をできるだけ少なくするように
利確方針を決めましょう。

利確条件にもよりますが、
例えば、
利確の指値を置いてそのまま放置でも良いでしょうし、
トレーリングストップを設定してそのまま放置でも良いでしょうし、
利確位置にアラームを設定してそのまま放置でも良いでしょう。

こうして半自動のような形で
利確条件を決めておけば、
チャートを見る時間を最小限に抑えることができますね。

以上、
順張りにおける基本的な利確の考え方3選でした。

これらを参考にして、
あなたのトレードスタイルに応じた
適切な利確戦略を決めていきましょう。