昨日は衆議院解散表明を受けて大きく円安に動きました。
下のチャートはEURJPYの15分足チャートですが、見てのとおり、
東京時間~NY時間までほとんど押すことなく
一方的な円安トレンドでしたね。
私は16時過ぎた辺りのロンドン時間開始付近から
チャートの監視を始めたのですが、
EURJPYはその時点で既に上昇トレンドになっており、
雰囲気的にトレンドの中盤を越えたのかなぁーって感じていました。
一応買い目線でチャートを見ていて、
どこかの押しのタイミングを待ってロングエントリーしたいと思っていました。
しかし、よくある「押目待ちに押目なし」状態となってグングン上げていき、
結局、エントリーできずに見送る結果となってしまいました。
まぁ、自分のエントリールールというものがあり、
それに一致していない展開での上昇トレンドだったので
エントリーできなくても仕方ないのですが、やはり勿体無かったですね。
しかし、エントリーできなかった別の原因として、
自分の心の問題があったことも否定できません。
つまり、今まで多くのチャートを見てきた知識と経験に基づく固定観念が
大きく影響していた事も考えられます。
つまり、自分の心のどこかで
「円安トレンドがそう長く続くはずがない」
という意識が存在していた事は認めざるを得ません。
今までの数年にわたる長い円高トレンドをみてきた経験が、
円安トレンドに乗ることを邪魔しているんですね。
今まで何度となく円安トレンドに騙され続けてきました。
自分の取引の統計を確認してみても、
円安トレンドに乗ったときの成績は芳しくありません。
そうして蓄えてきた知識が、
円安トレンドに乗ることを躊躇わせているんですね。
昨日の円安トレンドに乗れなかったのは残念ですが、
逆に、今まで蓄えてきた知識と経験が、
円安トレンドにむやみに乗ることを控えさせ、慎重になる事ができたお陰で、
損失になったであろう多くのトレードに、手を出さずに済んだ事も事実です。
「衆議院解散表明という通常とは違うニュースによる円安だから
今回だけは特別に、円安トレンドが押目をつけずに上昇し続けるだろう」
と、都合よく考える事はできませんね。
残念ながら現在の私には、
そこまで優秀な裁量判断、ファンダメンタル分析力は持ち合わせていません。
こういう時って逆にFXの初心者の方が
割りと気楽にトレンドに乗れたりするんですよね。
FXの情報商材でも、こうした経験による判断を教えてくれるものはありませんし、
なかなか教えられるものでもありません。
そして当然、情報商材などのマニュアルでは、経験を提供する事はできません。
自分で年月をかけて手に入れるしかありません。
FXで勝ち続けるには、知識と経験を増やしていく事はとても重要です。
知識と経験が乏しい状態で勝ち続けることは難しいです。
しかし、知識と経験が邪魔をして適切な判断を鈍らせる事もあります。
昨日は、私にとってそうした相場展開だったといえます。