FX初心者のみならず、トレーダーは心のどこかで
勝ち負け」でトレードを考えています。

 

このトレードは30PIPS獲れたから、良いトレードだった
このトレードは-20PIPSの損切りだったから、悪いトレードだった
自分が意識するしないに関わらず、
結果として資金が増減してしまう以上、
誰でもそのように考えてしまいがちです。

 

しかし実際には、トレードは勝ち負け、獲得PIPSで考えるのではなくて、
適切であったか、適切でなかったか、で考えなければいけません。

 

適切という表現は抽象的かもしれませんが、
個々のトレードにおいて、
エントリーに至るまでの考え方、
実際のエントリータイミング、
ポジション保有中の考え方、
ポジション保有中のとるべき行為、
クローズに至るまでの考え方、
実際のクローズのタイミング、
などが、事前のシナリオ、自分のルールどおりに行うことができたか、
という事です。

 

これら一連の流れをきちんとこなしたトレードならば、
勝ち負けに関わらず、適切なトレードとして評価すべきです。

 

勝ちトレード=正しいトレード
負けトレード=間違いトレード
ではありません。

 

当初の予定通りに行動できたトレードが、適切なトレードです。

 

たとえ損切りとなってしまっても、
それが当初の予定通り、シナリオどおりの位置で損切りできたならば、
それは間違いトレード、失敗トレードではなく、
正しい行動のもとの適切なトレードです。
何も悔しがる必要はありません。

 

逆に、当初の予定の損切り位置に到達しても、
損切りせずに躊躇したり、ストップ位置をずらしたりして、
損切りを遅らせる行為は、間違った行動であり、不適切なトレードです。
この場合は、大いに反省しなければいけません。

 

利確の場合もそうです。
利益確定後、チャートが更に伸びてしまったとしても、
当初の予定通りの位置で利確できたならば、
それは正しい行動のもとの適切なトレードであり、
その後のチャートの伸びを悔しがる必要はありません。

 

逆に、当初の予定の位置まで伸びるのを我慢できずに、
何となく嫌な雰囲気がするからとか、
心理的に耐えられないという理由から、早く利確してしまう行為は、
たとえそれが利益となったトレードであったとしても、
それは間違いトレードであり、不適切なトレードです。
この場合も、大いに反省しなければいけません。

 

トレードは勝ち負けで考えるのではなく、
適切か適切でないかで考えるべきです。

 

あなたは今チャートを見ています。

 

これからあなたのとる行動は、トレーダーとして、適切な行動ですか?
それとも、勝ち負けの欲に駆られた不適切な行動ですか?

 

今一度、自分の心の中に問いただしてから行動してみてください。