FXの情報商材の中で提示されている手法、
もしくは自分で作ったオリジナルの手法でも
まず最初に、過去チャートで検証作業をする必要があります。

 

どの程度の検証量が必要なのかは、
トレーダー毎にその考えは違ってくると思いますが、
最低でも20トレードは必要といわれています。

 

私の個人的な考えでは、例えばデイトレ手法の検証作業の場合は、
2ヶ月間で50トレードほど検証し、期待値がプラスなら有望である
という認識でいます。

 

そのあとは、過去チャートからランダムに期間を選び、
どの2ヶ月間をとっても期待値がプラスなら、
ほぼ有効となり、デモトレードに移行する、
という段階を踏んでいきます。

 

しかし、過去チャートの検証ではうまくいっても
デモトレードへ移行すると、どうもうまく行かないというケースも多いです。

 

やはり、既に出来上がった過去チャートでの検証では、
チャートの右端で、ローソク足が今まさに生成されている臨場感の中での
作業ではないので、エントリーやクローズに関しては、
実際の相場では誤差が出てくるものです。

 

また、手法にサブウィンドウに表示するタイプのインジケーターなどを
利用している場合、チャートの右端でのインジケーターの動きに関しても、
実際の相場では、そのラインの状態が微妙に上下に動いたりして、
エントリー条件にあっているのか、あっていないのか、
微妙に分かりにくいという事も頻繁に起こります。

 

こうした微妙な動きの対応の仕方については、
止まっている過去チャートの検証だけでは、
どうやっても身につけることは出来ないので、
動いている相場で感覚を養う必要があります。

 

しかし、そうした細かい部分に関しても、
無理矢理定量的に分析し、手法の一部に取り入れようとするトレーダーもいます。

 

例えば、インジケーターのラインの角度について、
そのラインの傾き具合が、何度以上の角度ならエントリーするのか、
などは、日々チャートを見る事で養っていく裁量感覚の一部であるにも関わらず、
具体的な数値を求めるトレーダーもいます。

 

使っているチャートソフト種類によって
そして、チャートの縦軸横軸の期間設定によって
そうしたラインの傾き具合などは違って見えるでしょう。

 

また、使っているパソコンのモニターの性能によっても
そうしたラインの傾き具合などは違って見えるでしょう。

 

僅か1ドットでも上を向いていたらOKとか、
30度以上の角度になったらOKとか、
そんな分度器で計るような細かい部分にこだわるのは、
ほとんど意味がないと思っています。

 

どうしても手法の勉強となると、
チャートを小さく小さく細かく細かく見てしまう傾向にあります。

 

特にFX初心者さんは、相場の一部分しか見ていない事も多いです。
相場は小さく見るものではなく、大きく見るものです。

 

こうした細かい部分は、
相場を見続けることで身につける裁量感覚で補うべき事と捉え、
その他のテクニカル要素を含め、総合的に判断するようにした方が良いでしょう。