トレードで勝てないと一口に言っても、その原因には様々なものがあります。
そして、トレーダーの意識、行動レベルによっても
その原因が浅いところにあったり、深いところにあったりして
一概にいえるものでもありません。
まず、勝てる勝てないを言う前に、以下のことは前提条件として
最低でもやっておかなければいけません。
・一定ルールの下で、デモトレードを最低20回は繰り返す
・トレード記録をつける
・勝率とリスクリワードレシオの把握
トレーダーなら誰もがやっている、こうした当たり前のことを一切やらずに、
ただ「勝てない」と言っているのは、論外ですよ。
何も材料のないところからトレードの改善は図れません。
まず、「勝てない」という前に、材料を集めましょう。
そして、上記のようなトレード記録が集まった段階で
勝てない原因を分析する事になります。
勝率とリスクリワードレシオのバランスを考える
情報商材を元にした手法でも、自分で考えた手法でも、
その手法に最適な[勝率]と[リスクリワードレシオ]というものがあります。
商材によっては勝率優先だったり、リスクリワードレシオ優先だったり、
その方向性は違ってくるものですが、
個人的には、リスクリワードレシオを優先すべきと思っています。
なぜかというと、リスクリワードレシオというのはマインドに密接に関係するもので
この数字が改善できれば、トレードに必要とされる三大要因(MIND,METHOD,MONEY)の
1つを身につけたことにつながり、今後どんな手法を用いても
勝っていける可能性が高いからです。
それに対して、勝率を優先し、勝率にこだわり、変な勝ち癖が付いてしまうと、
一つ一つのトレードに固執してしまう可能性が出てきてしまいます。
リスクリワードレシオを意識して、
勝率が5、6割でも勝ち続けられるという実績とマインドを手に入れると、
その後のトレードが精神的にも非常に楽になります。
ということで、順張り、トレンドフォロー、損小利大を目指しているならば、
リスクリワードレシオ>1
であることが最も重要な要素となります。
(逆張りやスキャルピングなどの別方針の手法であるならば、
この限りではありません)
FX初心者が、あやふやなルールの基で、感情に任せてトレードを繰り返していると、
必ず、
リスクリワードレシオ<1
になります。
そこで、あなたのトレード記録から、リスクリワードレシオを確認してください。
もしも、リスクリワードレシオ<1ならば、まずはそこを改善しましょう。
先に書いたように、リスクリワードレシオの改善は
損を小さく、利を大きくする事であり、
それは手法の問題ではなく、あなたのマインドの問題です。
損を小さく抑えることが出来ないあなたの心、
利を大きく伸ばすことが出来ないあなたの心、
それが問題です。
リスクリワードレシオ<1の状態で、勝てない原因を手法などの外部に求めるのは
筋違い、見当違い、勉強の方向性の間違いである場合が多いです。
勝てない原因を内部、自分の心に問いかけるべきです。
そして、リスクリワードレシオ>1が実現できたら、
次の段階として、手法の優位性を再度検証しなおすようにしましょう。
リスクリワードレシオ>1ならば、勝率5割、いや4割以下でさえも
勝てる場合があるんですから、結構楽だと思いませんか?
勝率を引き上げるポイント、手法見直しのポイントとしては、
・エントリー位置の見直し、損切り位置の見直し
・マルチタイムフレーム分析の見直し
・余計な無駄なポジポジ気味のトレードの排除
などを優先して手法を再構築してみましょう。
この時、テクニカル指標を足したり引いたりして手法の改善を図るのは、
カーブフィッティングの可能性があり、あまりお勧めしません。
上記のようなチャート形状に基づいた改善方法を検証していきましょう。