恋スキャDXは基本的にはレンジ相場対応のロジックですので、
チャートの形状がレンジにならないと適用することができません。

 

レンジといってもそれほど明確に規定する必要はないと思うのですが、
できるだけ高値が揃っていて、安値が揃っている状況が好ましいと言えるでしょう。

 

また、5分足をメインにしたスキャルピングですので、
テクニカル分析をメインにすることは言うまでもないですが、
ファンダメンタル的な要因を考慮に入れるべきかどうかという問題はあります。

 

恋スキャDXは、5分足のレンジ相場という短い時間軸での手法であり、
うまくいけば、エントリーから手仕舞いまでほんの数分、
運が良ければ数十秒で終わってしまうというトレードスタイルですから、
ファンダメンタルについてはそれほど気にする必要はないはずなのですが、
私のように生半可な知識を持ってしまうと、
それが逆に邪魔になってしまうことがあります。

 

例えば現在の相場に関しては、先週の雇用統計の結果から、
QE縮小観測による「ドル買い」が市場のテーマになっており、
トレーダー皆がそれを意識しています。

 

となると、どうしても頭の中に「ドル買い」という意識が残ってしまい、
そちら方向へ仕掛けたくなります。

 

実際、日足チャートや4時間足チャートなどの大きな時間軸を見てみると、
USDJPYは上昇トレンドを形成していますし、
EURUSDは下降トレンドを形成しています。

 

こうしたチャートを見れば見るほど、ドル買いの影響を強く印象付けることになり、
USDJPYは上方向へ、EURUSDは下方向へ仕掛けたくなります。

 

こうしたファンダメンタル的な情報は、トレードに際しては
良い方向へ作用してくれる事が多いのですが、
日によっては悪い方向へ作用してしまう事もあります。

 

以下は、昨日7/8のUSDJPYの5分足チャートです。
koiskyafx0709

先に書いたとおり、私はドル買いの意識を持っていたので、
USDJPYのチャートを見ても、知らず知らずのうちにドル買い目線になっていました。

 

つまり、このチャートを見ても、上方向へ仕掛けたいと思ってしまうんですよね。

 

確かに中期的には上方向を目指す可能性が高いと思いますが、
だからといって、5分足チャートという短い時間軸で
ポジションを持っている数分間という時間に
ファンダメンタル的なドル買いが起こるのかというと、
確率的にそれほど優位性がある考えとはいえませんね。

 

それよりもチャート自体の形状を見てみると、これはレンジ的ではありますが、
どちらかというと下降トレンドに近いチャート形状をしています。

 

つまり、チャートに忠実に恋スキャDXの手法を適用するならば、
売りから入るのが自然であり、勝てる確率が高いといえます。
買いから入るのはあまり得策とはいえませんね。

 

「ファンダメンタル的、意識的には買いから入りたい」
「テクニカル的、手法的には売りから入るべき」

こうした相反する状態の時には、どうしてもチャートを見る目が濁ったり、
エントリーポイントが狂ったり、躊躇したりしますね。

 

恋スキャDXのような5分足チャートをメインにしたトレードをする際には、
ファンダメンタル的な知識は必要ない、といえるかもしれませんが、
チャートを正しく判断できる適切なマインドを持っているのなら
ファンダメンタル的な知識は持っていても損はないと思います。

 

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