初心者の裁量トレードと熟練者の裁量トレード~「名人に定跡なし」

全くのFX初心者がルールを持たずに
自由奔放にトレードを繰り返したらどうなるでしょうか?

もちろん偶然勝つ事もあるでしょうが、
回数を重ねるごとに負けがかさみ、
期待値<1 に収束していくでしょう。

では、、、

既に自分のルールを確立し、
十数年以上もFXの世界で生き残ってきた熟練トレーダーが、
今持っている自分のルールを捨て去り、
自由奔放にトレードを繰り返したらどうなるでしょうか。

おそらくですが、
期待値>1 の結果を残すでしょう。

私は試したことは無いですが、
自分が構築したルールを使用せず、全くの白紙の状態にして
チャートもローソク足だけのシンプルなものに変えて
完全な裁量トレードにしたとしても、
おそらくですが、期待値>1にはできると思います。

つまり、
FX初心者が自由にトレードしたら期待値<1
FX熟練者が自由にトレードしたら期待値>1

となります。

では、、、

FX初心者が行う自由奔放なトレード、完全裁量トレードと
FX熟練者が行う自由奔放なトレード、完全裁量トレードとは
何が違うんでしょうか?
proama18031101

名人に定跡なし

誰もが知っているであろう将棋界のトップである羽生永世7冠は、時折、
羽生マジック
と呼ばれる手を指す事があります。

これは、どういった意味の手なのかと言うと、
羽生永世7冠が不利な局面に追い込まれた時に見せる妙手・奇手の事で、
対局相手からすると、まるで魔法を見せられたような信じられない手で、
その手をきっかけにして局面を逆転して勝利へと導くことから、
この名前が付いたと言われています。

しかし、羽生永世7冠本人曰く、
マジックという言葉には違和感があって、
 あくまでも自分がその局面で最善手だと思っている手を指しているだけ

と語っています。

本人にとっては最善手なんですが、
対局相手にとっては妙手・奇手に見えてしまい、
まるでマジック(魔術)にかかったように惑わされてしまうんですね。

この羽生マジックによって
不利な局面を逆転させた対局はたくさんありますが、
このような手を見るたびに、私は、

名人に定跡なし

という格言を思い出します。

これはどういった意味の言葉なのかというと、
将棋界のトップにまで上り詰めた名人というのは、
多くの棋士によって研究されている定跡に頼って指しているのではなく、
定跡にとらわれず、あくまでも自らの意思で自分の信じる手を指す
という意味の格言になります。

プロ棋士のほとんどは、幼少期の頃から将棋を覚え、
ほとんどの定跡を覚え、それらを活用して将棋を指してきました。

そして、
長い年月をかけて数多くの実践を積み重ねてきた経験があるからこそ、
定跡と定跡以外の境目が分かるようになり、それにより
定跡以上の巧手が見えてくるようになり、
定跡に囚われない手も指せるようになってくるんです。

駒の動かし方を覚えたばかりの将棋初心者が指す定跡ではない手と
数多くの経験を積み重ねてきた名人が指す定跡ではない手とでは、
その意味合いは全く違うものなんですね。
shogi18031102

トレードにおける経験値の絶対量が違う

トレードでも、「名人に定跡なし」という格言は当てはまります。

熟練トレーダーは、自分が構築したトレードルールを放棄したとしても、
それまで培ってきた知識と経験により、
ダウ理論、MTF分析、レジサポ、トレンドラインなどの分析を
自然と行ってしまうものであり、
順張りトレーダーならば、自然と押目や戻りが見えてしまうものであり、
逆張りトレーダーならば、自然と反発ポイントが見えてしまうものです。

そして、長年の経験により、
トレードにおけるマインドも確立されているので、
順張りトレーダーならば、自然と利大を追求してしまうものであり、
逆張りトレーダーならば、自然と利確ポイントで決済してしまうものです。

しかし、
数ヶ月程度しか経験していないFX初心者には、
それまでの蓄積がほとんどないので、チャートを見ても、
ダウ理論、MTF分析、レジサポ、トレンドラインなどの分析を
自然と行う思考にはなっていないので、
エントリーポイントが見えてこないでしょう。

そして、トレードにおけるマインドも確立されていないので、
すぐに利確してしまう and 損切りを遅らせてしまう思考に
陥ってしまうものです。

つまり、
熟練トレーダーは、長い年月をかけて
数多くの実践を積み重ねてきた経験があるからこそ、
勝てる場面と勝てない場面の境目が分かるようになり、それにより
ルールに囚われなくても
勝てる場面でトレードできるようになっているんです。

それにひきかえ、
FX初心者は実践経験が乏しいゆえに、
勝てる場面と勝てない場面の境目が分からず、それにより
ルールが無いと、
全くチグハグな場面でトレードしてしまうんですね。

同じ裁量トレードといっても、
数多くの経験を積み重ねてきたFX熟練者が行う裁量トレードと
経験の積み重ねが無いFX初心者が行う裁量トレードとでは、
上記のような理由で、その意味合いは全く違うものとなります。

私も早く「名人に定跡なし」の境地まで達してみたいものです。

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