MTF分析をする際、どの時間軸を分析するかは、
各トレーダーによって異なってくるでしょう。
私の場合は、執行時間軸を15分足にしていて、
MTF分析に用いている大きな時間軸は、
1時間足、4時間足、日足
になっています。
おそらく、デイトレというスタイルでトレードをする場合は、
この、1時間足、4時間足、日足、という組合せは、
一般的な部類に属するものだと思います。
では、MTF分析をする際、
1時間足と4時間足と日足の3つの時間軸のうち、
どれを最も重要視するべきなのか?
それとも、3つの時間軸を平等に扱うべきなのか?
これに関しては、各トレーダー毎に見解が分かれるでしょう。
私の場合は、3つの時間軸を平等に扱うのではなく、
優先順位が決まっています。
具体的には、、、これを説明すると長文になってしまうので、
また別の機会に詳細記事を書きたいと思います。
では今回は、ドル円の状況を
マルチタイムフレームを使って分析していきます。
ドル円の日足チャート
オレンジラインは去年11月の高値であり、
過去にも同じような位置で上げが止まっているので、
ここは上値抵抗線として意識されているでしょう。
赤色ラインは直近3ヶ月ほどのレジサポ転換ラインで、
レジスタンス確認、サポートライン確認で
共に一時的にヒゲだけブレイクしていますが、
このくらいは許容の範囲内です。
さらには、右肩上がりのトレンドラインも引けますね。
日足レベルで明確に上昇トレンドが崩れたと認識するのは、
このトレンドラインを割った時になりそうです。
また、サブウィンドウはRSI(14)ですが、
過去チャートで確認してみると、70付近まで上がった時点で
一旦の高値になる傾向が見られます。
最新レートは上げていますが、
このまま上げ続けてオレンジラインにタッチする頃には
おそらく70を越えてきているでしょうから、
同じく、そこが一旦の高値になることを警戒すべきでしょう。
イメージとしては、
オレンジラインにタッチしてから調整の下落となるも
大崩れすること無く推移して、時間調整を経てから
オレンジラインを越えていく、
というシナリオを想定しています。
ドル円の4時間足チャート
見た目には、レンジ相場からその上限をブレイクして
上昇トレンドへ推移した流れとなっています。
オレンジラインは実体部分がちょっとはみ出しているものの、
レジサポ転換したラインと言って良いでしょう。
直近では上昇ウェッジの中での推移なので、
上昇トレンドという認識です。
上昇トレンドにもいろいろな種類があって、
+1σに沿った綺麗な上昇トレンドもあれば、
移動平均線がサポートになる波形を伴った上昇トレンドもあれば、
チャートパターンやダウ理論の立場からの上昇トレンドもあります。
上記は上昇ウェッジというチャートパターンから
上昇トレンドと識別しています。
逆を言うと、
この上昇ウェッジの下限を割るようならトレンド転換となり、
オレンジラインまでの下げ余地はあります。
ドル円の1時間足チャート
米中間選挙を受けての乱高下時の高値と安値に
オレンジライン、赤色ラインを引いています。
米中間選挙のようなビッグイベントをきっかけに付けた高値安値は
その後、レジスタインやサポートラインになりやすい傾向になります。
今回は、オレンジラインをブレイクし、
その後、オレンジラインまで下がって
サポートラインに切り替わったプライスアクションを見せていますね。
しかし、大引けにかけて徐々に市場参加者がいなくなり、
ボリュームが減るにつれて、オレンジラインを再び割ってきており、
直近のレートの推移を見てみると、
それほどオレンジラインが意識されているようには見えない印象です。
もしかしたら、
月曜以降はオレンジラインは関係なくなるかもしれません。
直近では、レンジ性向で方向無し、
ボリンジャーバンドもスクイーズに移行しそうなので、
次の仕掛け待ち、エクスパンション待ちという状況です。
デイトレとしての総合判断
日足チャートでは、上昇トレンドだが上値抵抗線に迫っている状況
4時間足チャートでは、上昇ウェッジ内でのトレンド継続中
1時間足チャートでは、スクイーズに移行しそうで次の展開待ち
となっており、
総合的な判断としては、日足、4時間足の状況から買い優勢の展開も
直近では動意が少なくなっているので、
上への動き出しを確認してからロングを検討したい局面でしょうか。
しかし、日足チャートでのオレンジラインに近づいてきたら
一旦様子見にした方が無難でしょう。
逆にショートは、4時間足での上昇ウェッジの下限を割るようなら
売り目線でしょうか。
おそらくそれと同時期に、日足でも+1σを割ってきそうなので、
これら両方を満たせば、より下優勢になりそうです。