エントリーの精度を上げるためにはどうすれば良いのか?
それをシグナル化するにはどうすれば良いのか?

日々、考えています。

最も理想的な展開は、
買いのシグナルが出たら、その後ほとんど逆行せずに上げてくれる
売りのシグナルが出たら、その後ほとんど逆行せずに下げてくれる
ですが、
そんな聖杯は存在しません。

日々、移ろい変わり、決して同じ形状を示さない
チャートという世界においては、
プログラム化した “シグナル” という固定の条件のもとで、
エントリータイミングをバッチリとピンポイントで、
導き出すことは不可能です。

どれほどの天才プログラマーであっても、
どれほどの優秀なAIであっても
絶対に逆行しない売買シグナルを開発するのは無理です。

もちろん、売買シグナルである以上、
それなりの優位性が必要になりますが、
絶対に、100%逆行しないシグナルである必要はありません。

個人的な感覚では、売買シグナルに関しては、
60%程度の優位性があれば十分だと思っています。
img20041701

というか、そもそも論として、
トレードって売買シグナル(エントリータイミング)だけで
決まるものではありません。

それ以外にも、
どこで損切りをするのか、
どこで利確をするのか、
こうした出口も含めてトータルの戦略で決まってきます。

(細かいことを言えば、他にも、
 追撃ポジションを取るのか、
 ナンピンするのか、
 分割決済するのか、
 トレーリングストップを採用するのか、
 等々もありますが)

大雑把にいえば、トレードは
エントリータイミング、損切りタイミング、利確タイミングの
3つの要素に分かれているので、
それらの要素について、優位性を積み上げていけば、
期待値>1になります。

ということは、別の言い方をすると、
エントリータイミングが多少良くても、
損切りのタイミングと利確のタイミングが悪ければ、
期待値>1にはなりません。

逆もしかりで、
エントリータイミングが多少悪くても、
損切りのタイミングと利確のタイミングが良ければ、
期待値>1になってくれます。

エントリータイミングは数あるトレード要素の1つに過ぎません。
エントリータイミングだけに拘り過ぎないようにしましょう。

開発中のインジケーターを少しだけ公開

現在、エントリータイミングを知らせてくれる
インジケーターを開発中であり、それを少しだけ公開します。

しかし、先に書いたように、
エントリータイミングに拘り過ぎてはいけません。

エントリータイミング(売買シグナル)とは、
あくまでもトレードするためのきっかけであり、
その後の損切りタイミングや利確タイミングと併せることで、
期待値>1を構築していこうとする意識で臨んでいくべきものです。

USDJPYの5分足チャート(別窓拡大)
chart20041701
これはデイトレ用の売買シグナルで、
上向き矢印は買いのタイミングで、
下向き矢印は売りのタイミングを示しています。

あまり細かいことを書いても仕方ないかもしれませんが、
上向き黄色矢印は、ブレイク買いポイント
上向きアクア色矢印は、押目買いポイント
上向き青色矢印は、逆張り買いポイント
下向きオレンジ色矢印は、ブレイク売りポイント
下向きピンク色矢印は、戻り売りポイント
下向き赤色矢印は、逆張り売りポイント
になっています。

いろんな時期の過去チャートで検証している最中ですが、
概ね良い位置でシグナルを出していると思います。

実際にトレードもしてみました。

GBPJPYの5分足チャート
chart20041702
斜めの赤色矢印が2ヶ所ありますが、
最初は下向き赤色矢印を確認してからの逆張りショートで、
2つ目は下向きオレンジ色矢印を確認してからのブレイクショートで
共に利確できました。

EURUSDの5分足チャート
chart20041703
下向きオレンジ色矢印を確認してからのブレイクショートは
損切りで終わっていますが、
その後の途転ロングで利確できています。


result200041704
この日は全部で5回トレードを行い全部で4勝1敗、
合計+49.8PIPSの獲得となりました。

こうした優位性のある売買シグナルを使い、
あとは適切な損切りポイント、適切な利確ポイントのもとで
トレードしていけば期待値>1が実現できると思いませんか?

トレードの勉強方法っていろいろありますが、
最近の私はこんな感じでインジケーター開発を行っています。