時々、読者様から
トレード手法には賞味期限があるので
 同じ手法をずっと使い続けていると
 いつかは勝てなくなるのではないでしょうか?

という趣旨の質問をいただきます。

FX商材の手法も、買った当初は勝てるかもしれないが、
いつかは勝てなくなるのではないか、
という不安があるのかもしれません。

確かに
トレード手法には賞味期限がある
というのは、
他様のトレード系のブログやメルマガで時折聞きますが、
本当なんでしょうか?

私の見解を述べると、、、
shomi22031601

トレード手法を狭義の意味で捉えた場合

まず、トレード手法に賞味期限があるかどうかは、
その手法の定義によります。

手法という言葉には、
狭義にも広義にも色々解釈できます。

例えば1、
インジケーターAが●●でインジケーターBが▲▲になったらエントリーして、
インジケーターCが○○でインジケーターDが△△になったら決済する、
というように、
誰にでも分かる、数字で決められた
固定の条件のもとで実行するものを手法と捉えるのなら、
それには賞味期限があるでしょう。

というか、賞味期限という表現ではなくて、
このような手法だと、
相場状況と手法の相性が良ければ勝てるでしょうが、
相場状況と手法の相性が悪ければ勝てないでしょう。

チャートというものは、未来永劫決して同じ形状のものは現れないので、
上記のような固定の条件だと、
どうしても”上手くいく相場”と”上手くいかない相場”が出てきてしまいます。

例えば2、
RSIが30にまで下がったらロングして、RSIが70になったら利確、
ストップはエントリー値の下側-20PIPSに設定
という手法があったとしましょう。

この場合、
適度に波動を描く上昇トレンドだったら、
相場状況との相性が良いので、
RSIが30のタイミングで上手く押目を捉えてロングエントリーし、
RSIが70のタイミングで上手く利確できるでしょう。

相場との相性が良かったんですね。

しかし、同じ上昇トレンドでも、
ボラティリティの大きい、波動の上下幅が大きい上昇トレンドだった場合、
RSIが30でロングエントリーしても反転せずにそのまま下落し、
ストップにかかって損切りになってから反転上昇することもあるでしょう。

相場との相性が悪かったんですね。

また、同じ上昇トレンドでも、
ボラティリティの小さい、波動の上下幅が小さい上昇トレンドだった場合、
RSIが30になるまで待っていてもなかなか落ちてこず、
そのままスルスルと上げ続けて、
“押目待ちに押目無し”でエントリーチャンスを逃すことあるでしょう。

こちらのケースも同じく、
相場との相性が悪かったんですね。

このように狭義の意味で手法を捉えた場合、
その時々の相場状況によって、
その手法が使えたり、使えなかったりするケースがあるので、
手法の成績が安定しないでしょう。

賞味期限という言葉は、本来食品に用いるもので、
その食品が腐ってしまったら
もう二度と戻らない、食べられない、
という意味になります。

しかし、手法であれば、
相場状況によって使えたり使えなかったりするので、
二度と使えないということはないです。

但し、先に書いたように成績は安定しないです。
apple22031602

トレード手法を広義の意味で捉えた場合

狭義の意味で手法を捉えた場合、
賞味期限があるわけではなく、成績は安定しないと書きました。

では、広義の意味で手法を捉えた場合はどうなんでしょうか?

手法をインジケーターのような目先の固定の条件だけで決めるのではなく
環境認識を含めたうえでもっと大きな意味で捉えるんです。

具体的には、
マルチタイムフレーム、ダウ理論、グランビルの法則、レジサポ、通貨の力関係、
これらの5大要素を加味したうえで手法を考えるんです。

こうした広義の意味で手法を捉えるのならば、
私はそうした手法には賞味期限は無く、
いつまでも有効に使い続けることは可能だと思います。

実際、私はFXをかれこれ10年くらい続けていますが、
基本、同じ手法を使い続けています。

その手法とは、過去にブログでも書いていますが、
FXビクトリーメソッド」を使っての環境認識、
マーフィーのFX投資術」を使ってのエントリータイミング
FXB-MANUAL」を使ってのブレイクタイミング
この3つのFX商材の手法を融合させたものです。

特に、環境認識に重点を置き、
チャート形状によって自分の裁量で柔軟に対応しているので、
固定の条件よりも、はるかに安定した成績を残せています。

先に書いた
RSIが30にまで下がったらロングして、RSIが70になったら利確、
ストップはエントリー値の下側-20PIPSに設定
という手法でも、、、

これをそのまま何も考えずに実行するのではなく、
環境認識の立場から、
本当にエントリーする価値があるのか
を検討することが重要です。

単に、RSIが30になったらエントリーするのではなくて、
大きな時間足でもトレンドになっているか、
高値と安値の切上げの位置関係はどうなっているか、
近くのレジスタンスラインに阻まれないか、
なども検討したうえで
本当にエントリーする価値があると判断できた場合にだけエントリーします。

私の場合こうした柔軟性も含めて”手法”と呼んでいますが、
これならばずっと同じ手法で、というか、
同じ考え方で、同じ戦略をもって
勝ち続けることは可能だと思います。

まとめると、、、

手法には賞味期限という表現はおかしい。

手法を狭義の意味で捉えると、
相場状況によって上手くいく時と上手くいかない時がある。

手法を広義の意味で捉えると、
環境認識を含めれば機能し続ける手法はある。

となります。

環境認識を主眼において真面目に学習していけば
そのうち、手法の賞味期限問題などは気にならなくなりますよ。