トレーダーであればご存じの方も多いと思いますが、
ビットコインがとうとう1000万円を超えましたね。
私がブログやメルマガでビットコインに初めて言及したのが2017年。
それ以前も、また、それ以降も、ビットコインは一部金融界隈を賑わし続け、
暴騰しては歓喜に沸き、暴落しては悲観に暮れる、を繰り返してきました。
私個人としてはビットコインの将来性を信じ、
不定期にビットコインを始めとする暗号資産に関連する記事を書いたり、
また、本ブログの独自特典を暗号資産でも購入できるようにして、
私なりに暗号資産の普及に努めているつもりですが、
果たしてどれほどの方々が実際にビットコインを購入し、
そして今も保有し続けているでしょうか。
以下は私が3年前に書いた記事です。
「ビットコイン暴騰の要因とその後の価格予想~ガチホ姿勢に変わりなし」
私がビットコインについて何を感じ、
どんな方針をもって関わるつもりだったのか良く分かる記事となっています。
それを踏まえて…
現時点の私の見解は変わったのか or 変わっていないのか…
現在までのビットコインの価格の推移を確認
デフレ下の日本では円建てのBTCの価格を見ていれば良かったですが、
円安が進み、円の価値が毀損している現在、
円建てBTC価格の重要性は低くなっています。
そこで以下では、円建てBTC価格とドル建てBTCの価格を併せて載せておきます。
現時点での円建てBTC価格(月足チャート)
現時点でのドル建てBTC価格(月足チャート)
比較しやすいようにどちらも2017年からのチャートにしましたが、
まさしく暴騰・暴落の歴史と言えるでしょう。
円安の影響で2021年の高値(780万円)を先に超えたのが円建てで
そして、直近ではドル建てでも2021年の高値(6万9千ドル)を超えてきました。
直近の暴騰の原因は、
ビットコイン現物ETFの承認、そして、半減期への期待ですね。
特に現時点ではビットコイン現物ETF承認のインパクトが大きかったようで、
これまで興味があったが資産保護の観点でなかなか購入に踏み切れなかった大口投資家が
証券会社を通じて株式と同じように安心して売買できるようになったことで
ETFという形でビットコインの購入が急速に普及しており、それが価格の暴騰に繋がっています。
私はテクニカルトレーダーであり、チャーチストなので、
このような反り上がりのチャート形状を見てしまうとさすがに過熱感満載、
月足チャートだけでは購入には二の足を踏んでしまいます。
しかし、ファンダメンタルズ的には下げる要因は存在せず、
とりあえずはビットコイン現物ETFが購入したい投資家全員に行き渡るまでは
この流れは続きそうです。
暴騰暴落の歴史をHODLで乗り切った投資家はほとんど存在しない
私がビットコインに興味を持ち、そのコンセプトに共感したのが2017年。
価格はまだ20万円台でしたが、その時に始めて購入し、
その後は私の資産の1割程度を仮想通貨に振り分ける方針で、
ビットコインを中心に不定期に購入を進めていました。
当時からビットコインの将来性に期待していましたが、
絶対に上がると確信していたわけではなかったので、
極端なことを言えば、無くなっても良いくらいの”オマケ感覚“での投資でした。
1割というのは、仮に価値が0(ゼロ)になったとしても
傷口が浅く抑えられるようにと考えた上での資産配分です。
それから現在まで7年が経ち、
私が想定していた以上に価格が上昇していき今では1000万超え、
当時から価格が約50倍も跳ね上がりました。
その結果、資産の1割保有のはずが、
いつのまにか私の資産のトップ配分がビットコインになっていました。
その間、私はほとんどビットコインを売っていません。
送金の練習、経験のために少額売ったことはありますが、
基本は追加購入するだけです。
読者様の中に、現在に至るまで
私と同じように購入だけでずっとHODLし続けている方は、
どれほどいらっしゃるでしょうか?
私が思うに、ほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか?
なぜなら、上記のチャートを見ても分かる通り、
何度も暴騰暴落が繰り返されれば、ほとんどの投資家のメンタルはヤラれているはずで、
相当な握力が無い限り、どこかのタイミングで保有ビットコインの一部、
もしくはその大部分を売ってしまっている可能性が大だからです。
これまでの暴落の歴史を振り返ると、
2013年の高値(12万円)からその後の安値(2万円)まで、価格が約1/6になりました。
2017年の高値(230万円)からその後の安値(36万円)まで、価格が約1/6になりました。
2021年の高値(780万円)からその後の安値(220万円)まで、価格が約1/4になりました。
自分の資産が1/4~1/6まで減り続けている状況に耐えられる人はそうそういません。
しかも何度もです。
いくらビットコインの将来性を信じていたとしても、
価格が下落している事実を目の前にしたら
冷静な判断を下せなくなるのが人の常です。
だからこそ、マインドを伴ったマネーリテラシーの向上が必要なわけです。
私は2017年からの保有ですが、
それからの暴落を全てHODLで乗り切りました。
それどころか、下がったところでは買い足しました。
それがあったからこその”今“です。
ビットコインへの投資を見送るのが正解だったのか?
著名な経済学者や投資家、有名人、CEOなど
今でもビットコイン否定派が多数存在ます。
「ビットコインには価値が無い。妄想だ。電子ゴミだ」
私よりも学がある賢い方々がそのように仰っているんですから、
そうなのかもしれませんね。
しかし…
ビットコインの存在意義、将来性を信用せずに傍観した人と
ビットコインの存在意義、将来性を信用して購入した人とでは
現時点ではどちらが正しいと言えるのか…
どちらが投資家として正しい行動だったと言えるのか…
ビットコインの価格の推移を見れば明らかですね。
誕生から僅か10数年でほとんど値が付かない状態から
1000万円まで価格が上昇した事実を見れば、
“傍観”という結論を導き出した人々は明らかな投資判断のミスを犯したことになります。
今となっては、ビットコイン否定派は
予想が外れたと思いたくなくて、
予想が外れたと思われたくなくて、
乗り遅れたという無念さから、
儲け損ねたという悔しさから
何を言っても単に嫉妬しているだけにしか聞こえません。
先に提示した3年前の記事の中に一般人のコメントを掲載していますが、
以下に改めて再掲します。
「世界3位の経済大国を後ろ盾とする”日本銀行券”を信用いたします」
⇒今となっては4位。しかも今後も下がり続けることが予測される国の通貨を
いつまで信用するつもりですか?
「単なる決済手段」
⇒ビットコインの仕組み/構造をちゃんと勉強しましょう。
「ビットコインなんて買うヤツはアホだ」
⇒あなたがこのコメントを残してからビットコインは30倍に値上がりしていますが。
「仮想通貨には光明がみえない」
⇒先見の明が無かったんですね。私には見えていました。
先のコメントの後に残した私のフレーズを再度書いておきます。
情報弱者の固定観念はチャンスを逃します。
個人的なビットコインの価格予想
3年前の記事の中には、金(ゴールド)との比較をベースに
時価総額を根拠にしたビットコインの価格予想をしており、
その中で私はビットコインの将来の価格を4800万円としました。
あれから3年が経ち、
金(ゴールド)とビットコインの時価総額は大きく変わりましたので
ここで改めてビットコインの価格予想をしたいと思います。
まず現時点での時価総額(Market Cap)は以下のようになっています。
金(ゴールド)は$14.727T=14.7270兆ドル=約2227兆円
ビットコインは$1.398T=1.398兆ドル=約211.5兆円
となっており(ドル円=151.267換算)、
計算すると、2227÷211.5=10.53となり、約10倍程度の差となっています。
ということは…
もしも将来、ビットコインが金(ゴールド)と同じような
有益性、公共性、重要性、社会性を身に付けた場合、
金(ゴールド)と同レベルの時価総額になる可能性があり、
その場合のビットコインの価格は、
現価格10714583円×10.53=112824559円(1億1282万円)
になります。
う~ん…確かにビットコイン強気派の中には、
「将来1億円も夢ではない」と発言する方々もいらっしゃいますが、
個人的にはこの価格はあまりにも楽観的過ぎ、強気過ぎるという印象。
しかし、金(ゴールド)に次ぐ安全資産としての地位を確立し、
現時点で時価総額第二位のマイクロソフトを超えるだけのポテンシャルは
十分に持っていると思いますので、
金(ゴールド)の時価総額の半分くらいまでは成長する可能性はあるでしょう。
ということで、先に計算した価格の半分程度
5000万円
を個人的なビットコインの価格予想とします。
つまりは…3年前の予想価格とあまり変わらない、ということです。
まぁこの価格なら一度くらいは到達しそうな感じもしますが…
最近はビットコイン関するポジティブなニュースが多いですね。
今年に入って以降は、ビットコイン現物ETFの承認、
そして、近々半減期も訪れます。
そして、まだ噂の域を超えないですが、
エルサルバドルがビットコインを法定通貨にして成功しつつある状況を見て、
某小国もビットコインを買い集めている説があるそうで、
こうした流れが他の国々にも波及する可能性はあります。
もちろん、幾つかの新興国だけなら、大勢に影響はないかもしれませんが、
これが先進国にまで波及し、政府・中銀が外貨準備高に
ビットコインを加えるようなことになれば、更なる価格上昇が起きるでしょう。
そして、この先進国によるビットコイン購入が
価格上昇の最終フェーズかなと個人的には考えています。
ここまで来たらそれはもう金(ゴールド)と同じ扱いです。
過去のチャートパターンでは、
半減期を迎えてから1年半後に当面の最高値を迎える傾向があるそうです。
となると…近いうちに各国々による購入が進むことで価格が更に上昇し、
今から1年半後の2025年10月あたりが直近の最高値になり、
その時に私が提示した予想価格まで上げる、
というシナリオも有り得なくはないです。
もちろんこれは都合の良い自分勝手な予測に過ぎないですが。
以上、ポジティブな予測ばかりを書いてしまいましたが、
当然ながら過去に起きたような暴落だって起こり得ます。
先の月足チャートを再度見てください。
明らかに上げ過ぎ、明らかに買われ過ぎです。
チャートの歴史を振り返ると、
反り上がるように上昇トレンドを描いた後には必ず暴落が起きていますが、
今回だってそのパターンを繰り返さないとも限りません。
それこそ、この記事を書いた直後から暴落が始まっても不思議ではありません。
これまでがそうだったように、
予期せぬネガティブな出来事が起これば、
ビットコインの価格は今の最高値から1/4~1/6まで落ち込む可能性だってあります。
1000万円なら200万円程度まで下がるわけです。
その事態に耐えられるか…
マインドを伴ったマネーリテラシー…あなたは持っていますか?
まぁ、私としては幾らになったとしても”オマケ感覚“なんですが。
私はビットコインを売るのか?
私がビットコインを保有している理由は、
日本の金融政策、財政状況から逃れるため、縛られないためです。
少子高齢化の対策を行わず、票欲しさの高齢者向けの政治を何十年もやり続け、
お金を刷りまくればなんとかなるとの安直な思考で
先進国の中で最も低い経済成長率に停滞させてしまった。
しかも裏金、脱税でモラルすらも無くす…
そんな三流政治家たちの間違った政策の犠牲になりたくない、
日本の経済的停滞に付き合いたくないとの思いからの保有です。
具体的にはインフレへの備え、そして、万が一財政破綻への備えです。
自分の資産を守るための選択肢の一つとしてビットコインを選んでいるわけなので
ビットコインを売って円に戻すという行為は私にとってはリスクになります。
よって、私はビットコインを売るつもりはありません。
私は円を増やしたいわけではなくて資産を増やしたい/守りたいわけですから。
しかし、自分の中で考えがって…
ビットコインの価格が私の予想価格5000万円に到達し、
且つ、暗号資産の税制が申告分離課税になったら
一部売っても良いかなぁ~って思っています。
基本、物欲が無い私ですが、上記2条件が満たされた時だけは
何かしら高価なものを記念に買っても良いかも、とは思案しています。
もしくは、日本の経済が改善し、他の先進国と同等レベルの成長率になり、
金融政策もまともになり、汚職されていない信用できる政治家が多数になったら
ビットコインの必要性は減るので、その時は幾らかは円に換えるでしょう。
ただし、そのような兆候は今のところ全く見えませんが。