デイトレなどの短期売買をするなら
やはり為替市場でやるべきで、
仮想通貨市場はやめた方が良いです。
その理由を列挙しておきます。
- 時間不明の突然のニュースに振らされやすい
- 暴騰暴落の頻度が多過ぎる
- 出来高が少ないのでテクニカルが効きにくい
- セキュリティー面での不安
- サーバーが重たく注文が通らない
- スプレッドが狭いのはビットコインだけ
これらについて簡単に説明します。
１．時間不明の突然のニュースに振らされやすい
為替市場なら指標発表の時間が決まっているので、
その時に向けてトレードを控えたり、
一旦、利食いをしたりなどの対策を立てられますが、
仮想通貨市場の場合は、そのような指標発表がありません。
国、企業、要人、インフルエンサー、等が
不特定の時間に突然何かしらの発表や発言を行いますので、
トレーダーとしては事前の対策を立てられません。
また、”何が” “誰が” “どれが”
仮想通貨市場にどの程度の影響力を及ぼすのか、
現状では、その材料についてもはっきりしないのが不安です。
２．暴騰暴落の頻度が多過ぎる
最近は落ち着いている感じもしますが、
仮想通貨市場は、1日で±10％の上下動は
当たり前だと思って良いでしょう。
ボラティリティが高いという事は、
その分、差益を狙えるチャンスも多い事を意味しますが、
逆を言えば、
リスク管理をしっかりしていないと、
そして、エントリーや決済のタイミングがズレてしまうと、
損失が大きくなってしまう危険性があります。
手法やマインドが構築されていないトレーダーは
手を出すべき市場ではないです。
３．出来高が少ないのでテクニカルが効きにくい
為替市場と比較すると、まだまだ出来高が少ないです。
にも関わらず、先物取引が始まった関係で
最近の仮想通貨市場は、大口の投資家が巨額の資金を武器に
大きく揺さぶりをかけてくるようになってきました。
テクニカルとかファンダメンタルズではなく、
一部の大口トレーダーの都合で動いているイメージです。
４．セキュリティー面での不安
これは言うまでもないですね。
世界には数多くの取引所が存在していますが、
どこの取引所も毎日のようにハッキング攻撃を受けています。
そして、毎年実際にハッキングを受けています。
いや、毎月と言うべきか。。。
信託保全の制度もなく、
取引所に安心して資金を置いておけない以上、
安心して短期売買もできないです。
５．サーバーが重たく注文が通らない
私は複数の日本の取引所に口座開設していて、
ものは試しにと、デイトレをやった事がありますが、
正直言って、どこの取引所も注文が通りにくいです。
あえて、どこの会社の取引所かは言いませんが、
大手どころは全てサーバーが重たいと思って良いでしょう。
デイトレなどの短期売買では、タイミングが命です。
にも関わらず、
注文ボタンを押してから数十秒遅れて約定されるケースはざらにあります。
約定されるならまだしも、
注文ボタンを押しても受け付けてくれないケースもありますし、
ひどい時にはサーバーから何の反応もない、
無反応というケースもあります。
自分のタイミングでトレードできないなんて
FX会社ではあり得ないですが、
仮想通貨の取引所では日常茶飯事です。
では、海外の取引所なら、と思いますが、
日本の金融庁が規制強化を強めている中、
海外の取引所はいずれ使えなくなる危険性があるので、
わざわざリスクを冒してまで使う気にはなれないですね。
６．スプレッドが狭いのはビットコインだけ
仮想通貨のデイトレとなると、
実質、ビットコイン一択になります。
それ以外の選択肢はありません。
なぜなら、ビットコイン以外の仮想通貨では、
スプレッドが広過ぎてデイトレに耐えられないからです。
さらには、証拠金を預ける形のレバレッジ取引も
ビットコインだけしか扱っていないところが多いからです。
どうしてわざわざビットコインだけでトレードする事を
選択しなければいけないんでしょうか？
為替市場なら、USDJPY,EURJPY,EURUSD,GBPJPY,GBPUSDなど
さまざまな通貨ペアの中から
自分好みのチャート形状をしている通貨ペアを選べます。
しかも、通貨間での相関関係、力の強弱という要素から
トレードのデビデンスも提供してくれます。
ビットコインだけにこだわる意味が分かりません。
以上のような理由から、
“短期売買、デイトレをするなら為替の方が圧倒的に有利”
という結論になります。
もちろん、数か月後か、数年後か、
時間が経てば、上記の理由のうち、幾つかは解消されるでしょうが、
今はまだその時ではありません。
ビットコインでデイトレをしようと考えている方、
再考してください。
