このブログでは裁量トレードの検証ツールとして、
MT4裁量トレード練習君プレミアム2」と「Trade Trainer
この2つを紹介しています。

トレーダーならどちらか一つは持っておきたい必需品ですが、
時々、読者様から
「MT4裁量トレード練習君プレミアム2とTrade Trainerとでは、
 どちらがお勧めですか?」
という質問を頂きます。

そこで今回の記事では、実際に使っている立場から、
この2つの検証ツールの機能的な差異/優劣を比較検討しておきたいと思います。

どちらを購入したら良いのか迷っている方は参考にしてください。
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機能的な違い6点を解説

まず大前提として言っておきますが、
MT4裁量トレード練習君プレミアム2とTrade Trainerは、
どちらも検証ツールとしては優秀であり、
どちらも必要とされている機能はほとんど搭載されているので、
使い手にどうしても譲れないような特別な拘りが無い限り、
どちらを購入したとしても問題はないです。

これらツールの内部構造は部外者の私には分かりませんが、
どちらもMT4をベースにしており、
おそらく開発者様は、プログラマーの立場、及び、トレーダーの立場から
購入者様に使い勝手の良いものを提供すべく開発したはずなので、
必然的に似たような操作感になりますし、
必然的に似たような機能を装備することになります。

よって、差異/優劣といっても、
明確な判定材料があるわけでもなく甲乙つけがたい
という事実をご理解ください。

それを踏まえて…

MT4裁量トレード練習君プレミアム2(略して練習君2)とTrade Trainerの
両方を使っている立場から、機能的な違いがどこにあるのか、
以下の6点を挙げることができるでしょう。

  1. チャートの自動進行速度
  2. 表示できるチャート数
  3. 表示できる通貨ペア
  4. 検証結果の表示方法
  5. バージョンアップの頻度
  6. ユーザーサイト

おそらく、明確な違いは上記の1番、2番くらいで、
3番以下は細かい違いになります。

チャートの自動進行速度

練習君2では、設定画面での[最小時間足][ローソク足処理タイマー(ミリ秒)]
及び、メインパネルでの[チャート速度]、これら3つの項目を使って
チャートの自動進行速度を自由に変更できます。

対してTrade Trainerでは、チャートの自動進行速度は固定、
1分足基準で1秒でローソク足約3本分(実計測)と決まっていて、
この速度を変更することはできない仕様になっています。

おそらくこの”1分足基準で1秒でローソク足約3本分“という速度は
検証するスピードとしては遅く感じるでしょう。

一応、サードパーティー製の「Lunatic Mouse」というソフトを使うことで、
疑似的に速度を上げることはできますが、操作が煩雑になるので私は使っていません。

私がTrade Trainerを使って検証する際には、
ボタンを都度ポチポチすることで手動でチャートを進めています。

よって、チャートの自動進行については、
練習君2の方が柔軟性があり使い勝手が良いでしょう。

表示できるチャート数

練習君2では最大で4個のチャートを同時に表示できますが、
Trade Trainerでは最大で10個のチャートを同時に表示できます。

各人のトレードスタイルによりますが、
できるだけ沢山のチャートを同時に確認してトレードしたい方にとっては、
練習君2の4個までしかチャートを表示できないのは
ちょっと物足りなく感じるかもしれません。

対してTrade Trainerでは、最大で10個もチャートを表示できるので、
これだけあればどんなトレードスタイルでも対応できるはずです。

よって、表示できるチャート数については、
Trade Trainerに軍配が上がるでしょう。

表示できる通貨ペア

練習君2ではヒストリカルデータが用意出来れば、
どんな通貨ペアでも表示することができます。

対してTrade Trainerでは、販売元が用意した50個の通貨ペアの中から
選んで表示することになります。

どちらもメジャーな通貨ペアは全て表示できますし、
誰も知らないようなマイナーな通貨ペアでトレードするのでなければ、
この2つ検証ツールに優劣はありません。

しかし、練習君2に関しては、検証する通貨ペアのヒストリカルデータを
自分でMT4に取り込む作業が必要になります。

作業の手順については、ユーザーサイトに書いてあるので問題ないですが、
検証を実行するまでに、この作業の分だけひと手間かかります。

検証結果の表示方法

複数のトレードを終えた後のトータルな成績の見せ方に関しては、
練習君2ではテスターレポート(Tester Report)という形式でトレード結果が表示されます。

対してTrade Trainerでは、HTML形式、及び、エクセル形式で表示されます。

どちらも、勝率、PF(プロフィットファクター)、収益曲線など、
必要な項目は揃っているので、成績を確認する分には問題ないですが、
Trade Trainerのエクセル形式で保存された結果については、
別途エクセルの[検証分析シート]に張り付けることで
より詳細に and より見やすい形式に変換して表示してくれます。

おそらくユーザーにとってもエクセルの方が馴染みがあると思いますので、
検証結果の表示はTrade Trainerの方が分かりやすいでしょう。

バージョンアップの頻度

練習君2は頻繁にバージョンアップがなされます。

表示の仕方の変更だったり、不具合の修正だったり、機能追加だったり、
何かしら改善点が見つかり次第、随時バージョンアップしている印象を受けます。

頻度としては、数日~数週間毎に何かしら改善されていて、
起動する毎にマイナーバージョンの数字が増えている感じです。

対してTrade Trainerはそれほど頻繁にバージョンアップはなされず、
数ヶ月毎に細かい改良が都度加えられている印象です。

これに関しては、どちらが良い悪いということでもないでしょう。

バージョンアップが多いという事は、
ドンドン機能的に良くなっているとも解釈できますし、
逆に言えば、最初の段階で完成度が低かったと解釈することもできます。

バージョンアップが少ないという事は、
最初から完成度が高かったとも解釈できますし、
逆に言えば、機能追加の余地が少ないとも解釈できます。

ユーザーサイト

練習君2にはユーザーサイトが存在します。

そこには練習君2のインストールの仕方、具体的な使い方の説明、
何か問題が起きた時の対処の仕方など、
ユーザーの意見も反映された内容となっており随時更新されているようなので、
このサイトを訪問すれば、大体の疑問は解決します。

対してTrade Trainerにはユーザーサイトは存在しません。

一応、Trade Trainer専用のユーチューブは存在しており、
動画で使い方等の解説はなされていますが、
ユーザーの疑問を解決する動画がアップされているとは限りませんので、
何かしらの疑問点、問題点が見つかった場合は、
販売元に直接連絡して解決することになるでしょう。

以上、MT4裁量トレード練習君プレミアム2とTrade Trainerの
機能的な違いについて比較してみました。
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まとめると…
基本、好みの問題になりますが…

チャートを進める毎にマウスをポチポチするのが面倒で、
好きな速度で自動でチャートを進めて検証したい方は練習君2が良いでしょう。

5つ以上のチャートを同時に表示してマルチタイムフレーム分析
マルチカレンシー分析を行いたい方はTrade Trainerが良いでしょう。

という結論になると思います。

で、私こすぎはどちらを使っているのかというと…
去年までは旧バージョンの練習君1をずっと使っていました。

しかし、去年の年末に新たにTrade Trainerをレビューし、
その使い勝手を確認し、練習君1に実装されていなかった
巻き戻し機能」「別の通貨ペアを同時に表示できる機能」が備わっていたことで、
Trade Trainerに乗り換えました。

この去年末の時点では、
練習君1よりもTrade Trainerの方が機能的に上だったでしょう。

しかしその後、今年の年初に練習君2に大幅バージョンアップし、
こちらにも「巻き戻し機能」「別の通貨ペアを同時に表示できる機能」が備わったことで、
練習君2とTrade Trainerはどちらも機能的に同レベルになりました。

私としてはどちらを使っても良いのですが、
年初からの検証作業でTrade Trainerに慣れてしまったので、
今では基本的にTrade Trainerを使っています。

そして、練習君2に関しては、バージョンアップの内容を確認するために、
時折起動して気分転換で検証作業をする感じです。

使う割合としては、
Trade Trainer:練習君2=8:2
くらいでしょうか。

今となってはこの2つの検証ツールに明確な優劣はありません。

上記に解説した6項目くらいしか差異はありませんので、
この記事を参考にして、あとは好みで選んでください。

もし、「●●の機能は付いているのか?」みたいな疑問がありましたら
遠慮なく私に質問してください。確認し回答します。

このツールを使わないとトレード経験に圧倒的な差をつけられてしまいます。
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