皆さん、経験的に理解していると思いますが、
何か新しいことを学習したい時や何か調べ物をしたい時は、
手軽にアクセスできるネットを利用するよりも
面倒で時間がかかる書籍を利用するほうが
圧倒的に知識が脳に定着しやすいです。

これは脳科学的にも証明されていることで、
脳って時間を掛けず苦労せずに得た知識を軽視する傾向があります。

パソコンを使ってネット検索し、出てきたサイトを読むだけの学習は
時間にして僅か数分、数時間程度で済むので非常に効率的ですね。

今となっては誰もが当たり前のようにしている行動ですが、
それで得た知識は脳に長時間留まってくれません。

それに対して、実際に本屋さんに行って、目的の本を購入し、
自分でページをめくり、時には重要箇所にアンダーラインを引きながらの学習は
時間にして何時間、何日もかかるので非効率ですね。

しかし、こうした昔からあるクラシカルな行動の方が
それで得た知識は脳に長時間留まってくれます。

最近ではやたらと効率化を重視して
「苦労する必要はない」とか「努力する意味はない」
などという人もいますが…あまりにも極端すぎます。
book24072101

現代社会における代表的な学習方法の長所と短所

今では色んな学習方法がありますが、
代表的なのは、

  1. 書籍、ノート
  2. ブログ、PDF
  3. YouTube系動画

などでしょうか。

1番は昔からある紙ベースの一般的な方法
2番はパソコンを使った活字メインの方法
3番はパソコンを使った動画メインの方法
です。

これらを”知識が脳に定着しやすい”という観点で優先順位を付けると、
1.書籍、ノート>2.ブログ、PDF>3.YouTube系動画
になります。

書籍、ノート

目だけで覚えようとするよりも実際に手に取り、
ページをめくって時にはペンでアンダーラインを引きながら、
時には暗記ペンやチェックシートも利用すると覚えやすくなります。

人間は五感を刺激すると知識が定着しやすい傾向があります。

「書く」「手を動かす」という能動的な行為が触覚を刺激するので
知識が脳に残りやすくなります。

それに、本に注釈を書いたり、ラインを引いたり、ノートに書き写したりすると、
それらが文字としてではなく、図/写真としてイメージして覚えることができます。

このあたりの感覚、分かってもらえるでしょうか?

本の無機質な文字の中に、自分の汚い文字で注釈/コメント/補足情報を書き足すことで
そのページ全体を一つの図/写真として覚える感覚…

ただガムシャラに文字だけを暗記するのではなく、
自分で書いた文字も含めてそのページを一枚の図/写真として頭の中に記憶すると
それらが関連づいて連想して覚えやすくなります。

ブログ、PDF

ブログを読んだり、PDFファイルを読んだりして学習するのは
手軽にできますが、その分、脳に残りにくいです。

活字を目で追うので能動的な学習とは言えますが、
視覚以外の五感を刺激しないので直ぐに退屈になります。

これを補うには、例えばエクセル等に自分で要約分を書いてみたり、
できれば印刷して紙ベースで覚え直す作業が必要になるでしょう。

読む事だけに終始せず、いかにアウトプットするか、
そうした工夫が知識の定着を助けます。

YouTube系動画

最近では新しいことを学習する場合、YouTubeから始める人が多いらしいですが、
知識を脳に定着させるという意味においては、残念ですが下位に属します。

なぜなら最も手軽にできる学習方法だからです。

スタートボタンをクリックしたらあとは何もせず
放ったらかしにして動画が勝手に流れてくれるだけ…

活字を目で追うことも書く、ただ流れてくる動画を受動的に視聴するだけで、
五感への刺激が最小限に留まっています。

動画の内容を分析し自分で要約する作業を行えれば良いのですが、
動画を文字で要約する作業は難しいのでそこまでやれる人は少ないでしょう。

多くの人は視聴したらそれで終わり、それで学習した気になっています。
learn24072102

FX商材を学習する際も能動的かどうかが重要

FX商材の商品構成には大きく分けて2種類あって、

  1. ユーザーサイトを用意してそこで文字と図解で解説する活字メインの商材構成
  2. ユーザーサイトを用意してそこにYouTubeなどを埋め込む動画メインの商材構成

のように分けることができます。

たまにユーザーサイトが無くPDFファイルだけ提供というケースもありますが、
それは上記の1番に属します。

まず大前提として、上記1番2番どちらであっても、
ユーザーサイトの内容を数回読んだだけ or 視聴しただけでは
その内容は知識として脳に定着しづらいことは言うまでもありません。

まぁ、私の経験も踏まえて、そして前章を踏まえて、
敢えて言うならば、同じ時間をかけて勉強したと仮定したら
1番の方が記憶に定着しやすいでしょう。

やはり、能動的に活字を追いつつ、
内容を理解するために頭の中で何度も反芻しながら読み進めていく方が覚えやすいです。

それに対して、受動的に目で動画を追うだけで、
内容を理解するしない関係なく勝手に動画が進んでしまっては覚えにくいです。

私はこれまで何十ものFX商材で勉強してきましたが、
その中には活字主体のものもありましたし、動画主体のものもありましたが、
それらを数回読んだだけ or 視聴しただけで終わらせたことはありません。

私の場合は、本ブログの読者様にFX商材の概要をレビューとして掲載する、
という目的もありましたので、その中身をできる限り把握する必要があります。

具体的には、活字であろうと動画であろうと、
内容が理解できるまで何度も読み視聴し、重要な論点はメモを取って残し、
特徴、メリット、デメリットなどを把握したうえで何度も実践を繰り返し、
実践で感じたこともその都度メモを取って残します。

そして、読者様が理解できるような形でまとめるにはどうしたらよいのか、
その構成を考え、自分の意見を何万文字という文章にして書き起こし、
1つのレビューとして完成させ、本ブログに掲載させます。

奇しくも、そうした能動的な作業が
商材の内容を強固な形で知識として脳に定着させてくれたわけです。

あなたが何かしらのFX商材を購入した時、そこまでやっていますか?
動画を数回視聴しただけで終わっていませんか?

それは学びではありません。短期記憶に情報を留めただけです。
自分の血肉になっていません。力になっていません。成長していません。

手法の部分だけ切り取って即実践…それは学びではありません。
自分の血肉になっていません。力になっていません。成長していません。

もちろん私のようにレビュー文を構築する必要は無いですが、
メモを取る」「反復練習する」「実践する」「改良する
といった能動的な作業が必要であることは言うまでもありません。

人間の脳は時間の経過と共に忘れるようになっています。
何も工夫をしなければ1時間後には50%を忘れ、
24時間後には70%ほども忘れる生き物です。

そんな状態で商材を実践しても上手くいかないのは明白です。

トライ & エラーを繰り返し、PDCAサイクルを回し、
商材の内容を自分の血肉にしてから本番を迎えるようにしましょう。